時間が足りない

2006年11月03日 | 生きる意味

 もともと気が多いというか、関心が広いというか、あれこれ知りたいこと、学びたいこと、味わいたいことなどなどが多くて、時間が足りなくて困っているのですが、最近も困っています。

 ここのところ、私にとってもっとも大きいものの一つで、ずっと続けている日本精神史について自分なりの展望・見通しを得るという仕事のための参考文献と、ふと読み始めて止まらなくなった『摩訶般若波羅蜜経』と、シンポジウムのための文献『スウェーデンはなぜ生活大国になれたのか』を並行して読みながら、ブログでいちおう連載終了した「自然成長型文明に向けて」の改訂版をパンフレットにするために推敲しているという状態で、時間がまったく足りません。

 ところが、残念ながら最近年齢のせいらしく昔ほど作業能率が上がらなくなってきました。

 で、疲れるとついつい目を閉じて、バッハ、フォーレ、ラフマニノフ、ブラームス、シベリウス……の美しい曲に聴き耽って時間を過ごしてしまうのです。

 今日は、非常にお気に入りの曲の一つ、ブラームスの「ビオラ・ソナタ第一番」などをBGMに原稿の推敲をしていました。

 特に第一楽章の出だしの旋律は、甘さ抑え目でありながらロマンティシズムが溢れ出すようで、中年(?)のブラームスが恋をしていた時に湧いて来たものにちがいない――調べていませんが――といった感じで、キーボードを打つ指を止めて、つい聴き入ってしまいました。

 ゲーテが「時よ止まれ! おまえはあまりに美しい」とか「芸術は長く、人生は短い」という名セリフを吐いていますが、ほんとうにそういう感じです。



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コメント (1)
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