生命の創発の「すごさ」

2006年07月01日 | いのちの大切さ

 このブログでもご紹介した宇宙137億年の歴史を365日に縮尺した「宇宙カレンダー」を使って、今も授業を行なっています。

 前期授業ももう数回で終わり、そろそろ人類の誕生、結論のあたりに差しかかっています。

 まとめ風にカレンダーを振り返りながら、改めて感じたことを学生たちに話しています。

 例えば、今から9月16日頃(40億年前)、〔今私たちの知るかぎりでは〕地球の海の中で生命が創発したわけですが、それは、それまでは生命の存在しなかった宇宙に生命が始めて誕生―創発したというです。

 なんという不思議でしょう。

 その生命はたった一匹の単細胞だったと推測されていますが、それから12月5日(10億年前)、多細胞生物が創発するまでなんと30億年間も生命は単細胞のまま、細胞分裂で自分の複製(コピー)を作るという単純な方法で、生命をつないできたのです。

 その単純さとその長さ――そしてそれはある種大変な努力だったと思われます――を想像すると、「すごい!」というほかありません。

 もっといい表現があるといいのですが、宇宙の歴史の話をしていると、もう「すごい」を連発するほかなくなります。

 しかし、この単純な「すごい!」を連発しながら語っていると、多くの学生たちに「すごい!」という共感が生まれてくるようです。



↓というわけで、是非、クリックしてメッセージの伝達にご協力ください。

にほんブログ村 哲学ブログへ

人気blogランキングへ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする