Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

九州新幹線 博多口の短距離区間値下げは「日帰り2枚きっぷ」で

2011年09月21日 |  □九州新幹線全線開業
 全線開業以降、想定以上に乗客が増えた熊本以南に対して、苦戦しているのが博多から距離の短い熊本以北の各駅。新幹線自由席特急料金は安く抑えられているのですが、在来線の快速や西鉄電車でもそれなりに早く行けることや、「さくら」非停車駅では1時間に1本という本数の少なさもあって、想定を割り込む事態になっています。

 久留米市など沿線自治体からの値下げ要望もあり、JR九州としても適正な料金を勉強しているとの報道がなされていましたが、今日ついに新たな割引きっぷの発表がありました。その名も、「九州新幹線日帰り2枚きっぷ」です。

 気になる値段は、博多駅から、
○新鳥栖:2,200円(1枚あたり1,100円)
○久留米:2,400円(同1,200円)
○筑後船小屋:3,200円(同1,600円)
○新大牟田:4,000円(同2,000円)
 で、想定の範囲内といったところ。在来線時代の4枚きっぷほどの激安感はないものの、だいぶ利用しやすい値段になったと思います。

 ただ予想外だったのは、有効期限が1日の「日帰り2枚きっぷ」という形態になったこと。2枚きっぷといえば、1ヶ月という長い有効期限が特徴の一つで、片道しか使わない時でも「いずれ使うこともあるだろう」とひとまず買うことも多かったのですが、このような使い方はできません。金券屋などでの ばら売りを阻止する狙いもあるのかも。
 2人揃えば片道の利用もできるので、「往復きっぷ」としなかったことは評価できます。

 またニュースリリースには「※窓口で『九州新幹線日帰り2枚きっぷ』とお申し付けください」との注釈が見られることから、自動券売機では発売されないものと予想されます。短距離の区間を素早く移動したいというニーズに応えたきっぷなのだから、窓口に並ぶ時間は惜しい。九州新幹線はタッチパネルのハイテク券売機なのだから、なんとか対応してほしいものと思います。

 さらに在来線の2枚きっぷと違い、吉塚駅までの利用はできません。吉塚駅前には県庁や九大病院がありニーズの高い駅ですが、博多~吉塚間の運賃は別払いになります。

 「日帰り2枚きっぷ」はひとまず、平成24年3月31日までの期間限定販売としての設定です。九州新幹線テコ入れ策として、JR九州の目論見通り2割の利用増につながるのか?動向次第では次期ダイヤ改定への影響も無視できず、沿線からも熱い注目を浴びることになりそうです。