故郷・人情・キタンショー

広島市安佐南区中筋 こはだ歯科医院副院長の、日常よもやま話オン&オフ

朝日新聞社ニューサイト 被爆者からのメッセージ 開設

2010-11-17 23:23:29 | 平和に関して

本日正午、朝日新聞社による被爆者の手記を収録するサイト「広島・長崎の記憶 ~被爆者からのメッセージ」が開設されました。




1600人めざし、まず890人掲載ですが、すごい数です。

「戦争の記録を残しておくことはいま、喫緊の急務だ。被爆者や戦争体験者は、日々確実になくなっている。いま記録しておかないと、彼らのなまの記憶や体験は消えてしまう」(朝刊 立花隆氏)

実際サイトをみてみると、本当に生々しい表現に出会えますし、掲載されている写真も、今まで見たことのないものもあります。

また、手記だけでなく、関連するニュースなども更新されるようになっています。

立花隆氏は、“英語化”も是非実現してもらいたいと述べられてます。

多くの方にアクセスされることを祈念します。


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来年は8月6日にプロ野球公式戦

2010-11-12 23:55:12 | 平和に関して

尖閣映像流出やG20サミットなど、どこでも目に入るニュースの陰で、小さい記事が意外に気になったりするモンなんですよね。



原爆の日、これまで旧広島市民球場は条例により休場日だったのが、本拠地がマツダスタジアムに移ったので公式戦が組めるようになったのですと。

んで、さっそく来季は巨人戦が組まれたそうな。

これどうなんでしょうね。
4km離れた爆心地では灯籠流しなど慰霊のイベント真最中に、鳴り物入りで野球で盛り上がるってのは。

私としてはなんか違和感ありますね。

でも、灯籠流しその他夜の催しでも、一部お祭り騒ぎみたいな光景もありましたし、それに53年ぶりってことは、終戦直後は8月6日も公式戦が行われてたってことですよね。その頃は、本拠地は旧市民球場でなく広島総合球場だったワケですが・・・(カープの歴史はこちら→

逆に平和イベントの盛り上がりに、一役買ってくれるという見方もあるんでしょうか。

せっかくですから中継では、是非原爆の日にまつわる話なども織り交ぜて欲しいですよね。


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高良鉄美氏講演会:沖縄から見た平和憲法

2010-11-03 23:10:47 | 平和に関して
先日の記事で告知した講演会に行って来ました。場所は県民文化ホール。

ひろしま医療人・九条の会結成4周年記念
憲法のつどい2010ひろしま 沖縄から見た平和憲法 日米安保の「いま」を問う。

講師は琉球大学法科大学院院長 高良鉄美氏



この手の講演会では、自分もまだまだ“平均年齢を下げてる”感がありますね。

逆に若い人をみかけると、「わけぇ~のに、エライねぇ~」とうれしくなります。




帝国議会での傍聴規則が、国民主権の現代においてもそのまま適用されていることへのレジスタンスとして、帽子をかぶり続けて15年という氏。



話は、史実や取材話、そしてそれらを元にした氏の主義・主張を流れよく説明されながらも、時にジョークを交えられ、90分間退屈することなく聴けました。


レジュメも、(写真には写ってませんが)琉球新報の最近の記事や既出の氏のコラム記事などが入っていて、満足行くもの。

この日、講演後もロビーに出て、本へのサインを快くされるなど、大変好感の持てる先生です。






患者さんの個人情報(口腔内写真など)が出るせいか、大抵写真撮影を禁止される歯科の講演会と違い、特に制限がなさそうだったのでスライドもバシバシ撮らせていただきました。

沖縄は、今でも日常的に不発弾処理が行われているし、しょっちゅう発見されるそう。

基地内で山羊が飼われているのは、毒ガス漏れへの反応が早いから。

米兵のキチガイ(基地外)住宅は、見晴らしのよい海岸沿いの超デラックスなつくりで家賃は月40万。
それは思いやり予算で賄われてるし、その家賃収入を得ている人は何かしらまことしやかな理由を付けて基地存続を肯定する。

そして下のスライドにあるように、飛行機は石投げたら当てられそうなくらい、ノロノロ低空飛行。

明け方の飛行音や軍靴の音はもちろん。



私たちの知らない現実が、日常の中に入り込んでるワケですよね。

そして、国益のために県民の生活が偽性にされているワケです。


一番のメッセージは、普天間基地の問題にしても全て基本的人権の問題であり、
憲法で押すしかない、ということでした。

国益のために基本的人権が侵害されている問題は国内の他でも見られるが、沖縄はそれらの縮図とも言え、沖縄を見ることで日本全体の問題が見える、と。

そして本土復帰の際、本当に素晴らしいと思った日本国憲法は、まだまだ十分に実現されているとは言えず、目標としてドンドン実現していかないといけない、と。


高校時代以来、解決のキーワードは”草の根”と思っている私にとって、大変説得力のある話で感動しました。



ちなみに昨年のこの会は、
湯浅誠氏の貧困に関する講演で、場所は国際会議場でした。

チャリで行ってる途中から雨が降り出す寒い夜でしたが、昨日はあったかくて快適でした。

あれからもう1年経ったのか、ホント早いもので。

この講演会、2年連続の参加ですが、なかなか実があっていいですね。


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告知 高良鉄美氏「沖縄から見た平和憲法」

2010-10-28 23:21:42 | 平和に関して
広島県9条の会ネットワーク主催、ひろしま医療人・九条の会共催で以下の講演会が。


講師は、琉球大学大学院法務研究科教授 高良鉄美氏





恥ずかしながら、飛行場の全景も、このチラシで見たのがおそらく初めて。

ホント、市街地のど真ん中に居座ってるんですね。




資源に恵まれない日本が世界に誇れるものとなれば、精巧な技術力などもありますが、何よりも憲法九条だとかねがね思ってるんですよね。

新聞、テレビなどのメディアを見ていても、戦うことを学ぶ人は本当に多くなりました。

戦争の手段、方法について研究し、訓練する人は自然と視野がそこに集中してしまうんじゃないかな。

戦うことを学ぶ人がいなくなればきっと戦争は起こり得ないでしょう。そのためにはまず、戦うことを学んでいる人以上に平和を学ぶ必要があると思うのですよね。

平和ぼけしそうな毎日の中では、努めて意識しておかないとつい怠りそうで・・・ちょっくら遅刻になりそうですが、診療終えたらカッ飛びで聴きに行ってみたいと思います。



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大江健三郎氏 講演会

2010-10-02 23:56:26 | 平和に関して
九条の会末端会員としては、滅多にない大江健三郎氏のご来広、どうしてもはずせませんで。


 

アステールプラザまで、行ってまいりました。


被爆65周年にあたり、シリーズとして企画して行くそうで、その第一回目。

講演に先立ち、秋葉市長の開会挨拶。

秋葉市長と大江氏は随分長らくの縁をお持ちで、お互いに認め合っておられるようですね。

市長の表現を借りると、「私淑する」と。好きな日本語ですね、私も。

ですので、秋葉市長による講師紹介も、講演のイントロで大江氏から語られた秋葉市長とのエピソードも、微笑ましくも温かいものでした。


講演は、氏のお人柄ゆえに、ほんわかとしたものでした。

こういう講演会だと、理科系の私としては、「(裏付けるデータもナシで)思いつきでしゃべれていいよな」と思ってしまうことがしばしば。本日も決して例外でなく。

でもさすがだなと感じたのは、講演後の“会場の若者との意見交換”。

学生が4人、思うがままの質問をぶつけたのですが、それぞれになかなか含蓄のあるお答えをさらりとされるあたり、やはりただ者ではないのだなと実感しました。

締めの話としては、
・“核抑止”が間違いであると政治家が示すこと
・非核3原則の法制化
・不戦の憲法を世に示す
といったことを具体的に提案なされました。


また、平和市長会議では、2020年までの核兵器廃絶を目指していることを、開会挨拶で秋葉市長が紹介されたのに対し、大江氏は、あと10年では今の核の総量から言って無理ではないかと思うが、20年なら何とかなるのではないか、と述べられてました。


そういう方向に向かっていくことを、願って止みません。


講演は撮影、録音等全て禁止。



写真は、講演終了後の散会状態。
高校生ぐらいからお年寄りまで、アステールプラザ大ホールは超満員でした。


帰り道、8月以来の平和講演。



背景の緑は少し落ち着いてきましたが、芝はきれいでした。


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