small_happiness
   Farsideの過去ログ。




 相撲界の不祥事が続いている。私は相撲業界の内幕なんて知らないし、テレビのワイドショーにかじりついて受け売りのためにネタ漁るほど暇な人生でもないので、それぞれの事件の詳細なんて知らない。だが、思うことはある。


 常々思っていることだが、男というのは[背伸び]と[やせ我慢]で出来ている。現実よりも今現在よりも「上」の自分を勝手にデッチあげ、その妄想に近づくために「全然平気」とか、見え透いた強がりを言い続けるという、ただひたすらに愚かな生き物だ。だがそれは、必ずしも無意味なことじゃない、とも思う。
 相撲の世界はきっと、とても厳しくて険しいのだろう。一番下から始まって頂点を目指すというなら、常に実力以上の目標を設定して努力しなければいけないのだろう。稽古は辛く厳しいだろうが、たとえ強がりをいってでも自分を奮い立たせて我慢しながら、それを乗り越えて強くなっていくのだろう。その結果として、何を得るだろうか。


 柄にもなく人に教えていたときに、全員に同じ質問をしていた。「優しさとは何か」という、ひどく抽象的な質問だ。答えは人の数だけあるのだろうが、私自身は「誰かのために踏ん張れる心の強さ」だと考えている。優しさも正しさも、「タダ」で天から降ってくるものではない。強い心がなかったら、できないことも多いのだ。背伸びとやせ我慢を重ねて成長したら、自然自然に強い心が身について優しくなれるのが理想なんだと、私は勝手に思っている。その強さが結実したとき、「気は優しくて力持ち」という姿になるんじゃなかろうか。それこそが、私が子供のときに思ったお相撲さんの姿だった。


 力士の知り合いなんていない、特別相撲ファンでもない、辛い稽古の「け」の字も知らない人間に決めつけられるのは迷惑かもしれないが、相撲は国技、税金を投入して「普通の人たち」が応援して支えているものなのだ。私のような普通の人にも、意見を持つ自由ぐらいはあるだろう。
 今のお相撲さんは、みんながちゃんと心の強さを持っているだろうか。正しく優しく振る舞えているだろうか。もしそれができていない者がいるとしたら、それは人生経験の浅い段階で彼らを受け入れて、生活や相撲を教え育てた者たち、つまりは指導者たちの責任だ。内幕を知らない私でも、それぐらいの仕組みは分かる。立派な親方もいるのだろうが、そうでない者もいるだろう。立派な肩書きだけあって内実を伴わない者については、恥を知れといいたい。そして貴乃花親方には、苦境をはねのけて、これからも理想を追い求めていただきたいと切に願う。




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