271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

ニワトコからスミレ(宝塚)

2011-04-29 05:28:54 | 博物
朝の散歩で少し前から白い花が気になっていました。多分「接骨木」だろうと思っていましたが、英語のelderは思い出したのですが、標準和名がなかなか思い出せず、家の玄関に来てやっと「ニワトコ」を思い出しました。記憶力が減退していますね。目立たない白い花ですが、elder ale の原料になるのは覚えていて、軽井沢の友人宅で飲ませてもらったことがあります。

散歩で撮影した画像をPCで確認、まず間違いないでしょう。次は elder ale の製法の調査です。直ぐに見つけたのが「ニワトコの花が咲く頃」という魅力的な記事です。ここには製法もありましたが、宝塚を代表する歌「すみれの花咲く頃」が、元々はオーストリアの歌曲で"Wenn der weisse Flieder wieder blu"ht"だったことが記載されていました。「白いニワトコがまた咲く頃」でしょうね。



この歌はフランスで Les Lilas Blancs (白いライラック)となりました。




この曲を聴いた宝塚関係者が日本語に訳す時にライラックをスミレにしたのでしょう。ライラックと訳しても当時の日本の大衆にはイメージが掴めない、ドイツ語の原曲のニワトコでは絶対に売れないに決まっています。宝塚歌劇団の準団歌「すみれの花咲く頃」の誕生です。




実は私は1回だけ宝塚歌劇団の公演を見たことがあります。35年前の1976年頃で、演目は『ベルサイユのばら』です。当時の『ベルばら』ブームを知っている方には懐かしい映像ですね。

昔々、女子高校生に『ベルばら』全12巻を借りて一晩で読み通しました。それで一度はタカラヅカというもの見て見たいと思ったのでした。すると折り良く群馬公演がありました。会場は群馬県民会館(現、ベイシア文化会館)でした。何組の公演だったのでしょう。オスカル役は、安奈淳さん、榛名由梨さん、汀夏子さん、どなただったか思い出せません。でも皆さんが良い年を重ねているようで安心しました。

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(11/04/30追記)スクラッチノイズ交じりのドイツ語の歌を聴いていたらMARLENE DIETRICHの"ICH BIN VON KOPF BIS FUSS AUF LIEBE EINGESTELLT"が聞きたくなりました。


この『嘆きの天使』(DER BLAUE ENGEL)の公開は1930年だから"Wenn der weisse Flieder wieder blu"ht"と同じ頃でしょうね。

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2 コメント

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エルダーとライラック (ブルン)
2011-04-29 09:46:59
宝塚の「スミレの~」が、元はオーストリアのエルダーだったとお話、興味深いです。

エルダーフラワー(エルダベリー・フラワーとも呼んでいたような記憶があります)も、ライラックもイギリスでは馴染みの植物です。エルダーフラワーの蜂蜜なんていうのもありました。どちらも今が開花の季節ですね。
エルダー (271828)
2011-05-01 05:08:37
ブルンさん おはよう

白い花のニワトコは今が見つけやすいので、歩き回って探してみます。1本だけでは利用も限られます。

藤も咲き出したようです。5月になって観察も忙しいです。

ところで「ベルバラ」を「ベルばら」に訂正しました。「ベルサイユのばら」の略であることに気がつきました。

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