4月18日 暖かに晴れ渡った、大会日和の二日目。
東部陸上選手権大会には2日目の「100m走」にエントリーしていた。何かとお世話になってるLOVERS.TCに今年も陸連に団体登録してもらって、今シーズン初の陸上競技大会参加が実った。前日は小学生リレーの引率だったが、今日は純粋に『選手』として大会に参加する。小学生の陸上を指導していると自らが大会に参加することがなかなかできないでいて、そんな中でもこの大会は唯一といっていいほど柵(しがらみ)無く自由に参加できる大会。今回はなんと中学生の長男や、同じ中学の陸上部の子供達もエントリーして、彼らとのガチンコ勝負の大会となった。
幸い我が子とは同じ組にならなかったが、三島陸上を卒団したN谷くんと同じ組となる。急速に身長とシューズサイズが大きくなった彼との勝負・・・。一方、私は昨年秋のマスターズ県選手権の大怪我からスパイクを使った練習が皆無で今日の大会を迎えた。ケガは治っていると思うけど、痛めた腱はすっかり硬くなってしまって右足の開脚ができなくなってしまっていた。思いっきり走るのが怖くて、ましてスパイク走は「大丈夫か?」っていう不安ばかりが募る。
久しぶりに、ハラハラドキドキのスタートを待つ緊張感を楽しみ、スタートを切った。アップには十分に時間をかけたが、走るときの怖さは拭えず、フルパワーでの走りには程遠いテンポとスピードで十数秒を走り・・・終った。結果は惨敗。まあ(「こんなものだろうな・・・」の)予想のタイムで終った。
レースを終って、スタンドがザワザワ。ベンチに戻ると、家内やら、中学生の保護者の方々の、まあなんとの云われる「笑み」に迎えられた。「コーチに勝った・・・ゼッ!」っていう「微笑み」なんだと思う。タイムが張り出されて、これを確認して飛び上がって喜んでいたのは長男でもあった。ついに「おやじが100mで子供に負けた!」コンディションがどうのこうのという言い訳は、彼らの「勝ったか?負けたか?」の勝負の結果を覆すものではないのは事実。俺に勝ってまあ、そんなに嬉しいもんならコーチ冥利に尽きるってものでもある。
『持ちつ持たれつ』という言葉がある。お互いに与え合い与えられ合うことによって成り立っている・・・っていう意味。物質的な面もあれば、思いやりややさしさなどの心の面もある。人ってのは誰かから貰うことも嬉しいが、他に与え、他を喜ばすこにはより大きな喜びを感じることがある。こんな言葉を心に思い、「彼らに多くの喜びと自信を与えた」ってことで、今日のレースを受け入れたい。そういう喜びを自ら彼らや保護者に与えた・・・そんな喜びをちょっと感じた、まあ自分の中では歴史的な敗戦の大会となった。
しかし、しかし・・・やっぱり負けるのは悔しい!次の大会はきっちり12秒台をたたき出し、絶対に勝ってやる!っていう気持も強く持った大会となった。まだまだ陸上おやじは子供達に負ける気がしないのだ!!・・フン!!!