読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

藤岡陽子著「手のひらの音符」

2018-03-01 | は行

不器用でもいい、間違いでもいい。ひたむきな全力が、まっすぐな情熱が私を強くした。瀬尾水樹45歳独身。服飾デザイナー。バブルから現在を生きる女性の、仕事と恋、時代の荒波をひたむきに乗り越えた女性の人生の物語。仕事に行き詰まった主人公が、幼少の頃から思春期までを回想しながら現在の自分を見つめ直し、再生へと踏み出していく感動ドラマです。

「人は3つの層で形成される・・・生まれながらに持っている性質。そしてその性質に、環境や経験が影響して性格を作る。・・・それが、さらに年を重ねていくと性格を人格で覆うことが出来るようになる。人格は、学びながら獲得していく種類のものなんだ。」(P114)

「虚しいというのは何も為さないことでなくって、幸せな時間を生きてきたと思えないことだ。・・・自分の本当の気持ちを大切にすること」(P226)

TVの平昌五輪中継で日本人選手の活躍に読書時間が少なくなりやっと読了。結末も余韻を残しての終了で流石。

2014年1月新潮社刊


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