物質にとどまった状態の電気のことを静電気といいますが、動き続けている電気のことを電流といいます。この電流が家電製品やパソコンや工場の機械を動かしているのです。
後ほど詳しく説明しますが、1秒間に1C(クーロン)と言う量の電荷が流れるときの電流の大きさが1A(アンペア)と定義されています。そして、電流のおおもとは電子の流れなのですが、電流の向きは電子の流れと逆向きと定義されています。(前項の最後の説明参照)。
そして、電流を流そうとする圧力のことを電圧といいます。単位はV(ボルト)です。
さらに、電流と電圧を掛け合わせた量を電力といい、これは電気のエネルギーともいえる量です。単位はW(ワット)です。(4-1-1-3 仕事率、4-4-1-3 電力量と電力 参照)。各家庭の電気料金はこの電力にもとづいて決められています。家電製品のほとんどが100Vで動きますが、エアコンだけは200Vで動きます。電力がたくさん必要だからです。電流の大きさだけでなく電圧の大きさも電気製品を動かすエネルギーに関係してくるのです。
電力をP〔W〕 、電流をI〔A〕、電圧をV〔V〕とすると
P =I ×V です。
(P はPower(ちから)から、I はIntensity(強度)から、V はVoltage(電圧)からきた量記号)