エアコンの風量は「強」
8月になっても、猛暑は続く。そこで本誌は暑さに打ち勝ち、涼しく過ごすためのテクニックを各分野の賢人たちに聞いた。さっそく紹介しよう。
まずはエアコンの活用法から。元ダイキン環境研究所の技術顧問で、トータルシステム研究所所長の北原博幸氏が語る。
「一般に推奨されている(1)28℃の設定にこだわるのではなく、自分が心地よいと思える温度に設定したほうがいい。
多くのルームエアコンは室内機に温度センサーがついています。ですから、必ずしも設定温度が室内全体の温度になるとはかぎらないんです。目安が欲しい場合は、(2)自分で室内温度計を用意するといいでしょう」
東京電力勤務を経て、現在はTSAエンタープライズ代表を務める一級建築士・工学博士の西郷徹也氏もこう言う。
「(3)体感で我慢できる温度というのは実は27℃ぐらい。しかも体感温度というのは、エアコンの設定温度と一致しません。簡単に言うと、壁の温度と設定温度を足して2で割ったぐらいが体感温度と同等です。断熱性の低い家だと壁が熱くなる。
あくまで目安ですが、(4)設定温度は28℃ではなく、26℃がいいんじゃないでしょうか」
エアコンの風の強さはどう設定すればいいのか。北原氏は、外気温が高いときは(5)「自動」に固定せずに、「強」を活用すべきとアドバイスする。
「自動運転では風量が足りないと感じることも多いと思います。同じ設定温度なら風量は強いほうが効率よく冷えて、風量の差はほとんど電気代に影響しません。
(6)35℃以上の日には、同じ設定温度で冷やすのであれば、風量が大きいほどトータルの消費電力は小さくなることもあります。
逆に外気温がさほど高くなく、湿気がある場合は、(7)風量を絞ったほうが湿気が取れます」
また冷房を入れると、室内で足元だけが冷えるということがよくある。
「その場合は、吹出口の羽をできるだけ上向きにして風量を強くする。(8)強い風量によって、部屋の中の空気が攪拌されます」(北原氏)
「除湿」モードは冷房に比べて、省エネになると思っている人も多いだろうが、それは間違い。
「たとえば除湿で26℃に設定すると、湿度を下げるために、いったん温度を23~24℃まで下げてから、26℃に戻します。そのため(9)除湿は冷房よりも余計に電力がかかる。
また、(10)30分程度の外出ならばエアコンは付けっ放しのほうが省エネです。スイッチを入れたときはフルパワーで動き始めるので電力を多く使うんです」(西郷氏)
調理家電は極力使わない
エアコンの効きが悪いときは室外機の周りの風通しをチェックしよう。前出の北原氏が解説する。
「一般的なルームエアコンは、室外機が吸い込む空気の温度が45℃程度に上がると、強制的に2~3割ほど能力を下げるように設計されています。これはエアコンの中にある冷媒が過度な圧力とならないようにするため。
対策としては、(11)室外機の周りの草むしりをしておく、(12)室外機の裏に荷物を置かないようにすること。また風通しを遮らない範囲で(13)直射日光を室外機に当てないようにすると効果があるでしょう」
エアコンと扇風機を同時に使うと効果が上がる。その具体的方法について、前出の西郷氏が言う。
「ふんわりとした(14)微風運転が可能な扇風機ならば、その風を身体にあてるようにして、体感温度を下げて、エアコンの設定温度を上げます。扇風機はエアコンと比べると格段に消費電力が小さい。
もう一つの方法は、(15)扇風機の風でエアコンから出る冷気を、天井を這わせるように上に押し上げる。そうすると、部屋全体がムラなく涼しくなります。扇風機は低い位置に置き、エアコンの冷気に向けて、斜め横から上向きに風を送る。
また、(16)首振り機能で、空気を攪拌するのも効果的です。その際は壁に向けるといいでしょう」
エアコンがなくても過ごせる涼しい時間帯は、外の風を取り入れる。消費生活アドバイザーの和田由貴氏が語る。
「扇風機の風を窓に向けるという方法があります。まず部屋の窓を2ヵ所以上開けます。それで片方の窓際に、外に向けて扇風機を置く。そうすると室内に空気の流れができて、もう一つの窓から風が入ってきます。
(17)日陰にある北側の窓を開けて、日向にある南側の窓に扇風機を置いて風を出すようにしてください」
少々強引だが、(18)扇風機の前にタライを置き、その中に凍らせた2Lのペットボトルを置くと、エアコンの代わりになる。しかも凍ったペットボトルは湿気もある程度取り除いてくれる。
夏場は当然ながら、冷蔵庫の効きも悪くなる。その対処法について前出の和田氏が語る。
「冷蔵庫は外側に放熱をします。ですから、(19)冷蔵庫を壁や食器棚にぴったりとつけてはいけません。隙間が1cm程度だと、虫のすみかになったりします。3㎝以上空けたほうがいいでしょう。
また、冷蔵室は中で冷気が循環しています。その流れを妨げないように、(20)冷蔵室には食材を詰め込みすぎないこと。(21)冷凍室は、物がたくさん詰め込まれていたほうが冷凍効率が良くなります。
なにより冷蔵室を効率的に使うためには開閉回数は最小限にとどめること。夏は飲み物を取り出すために冷蔵庫の開け閉めも激しくなると思います。
そこで、(22)保冷効果の高い真空マグや水筒を活用するといいでしょう。そこに飲み物を入れてリビングに置いておけば、冷蔵庫を何度も開ける必要もなくなります」
家電は不必要に使用しないことが肝心だ。
「電気ポットや炊飯器の保温機能など、保温式の家電は熱を発していて部屋の温度を上げる要因になります。(23)家電の保温機能は極力使わないほうがいいかもしれません。
照明器具も発熱しています。特に白熱電球は発熱量が多い。(24)電球をLED電球に換えることでエアコンの効きも良くなると思います」(和田氏)
(25)キッチンの換気扇もガス調理以外のときはオフにしておく。外の熱い空気が入り込んでくることがあるからだ。
味噌汁で塩分補給
日本古来の工夫も取り入れたほうがいい。
「湿度が高くない日であれば、打ち水にも効果はある。風上だとなおさらいい。(26)室外機の周りへの打ち水も効果があると思います」(北原氏)
室内の湿気が不快な場合は、(27)フローリングやカーペットの上でもゴザを敷くといい。い草は吸湿性・放湿性に優れているので、サラリとした肌触りで快適に過ごせる。
ほかには(28)カーテンよりも、窓の外に「よしず」や「すだれ」を設置したほうが、遮熱効果が高いというワザもある。
「1階がリビング、2階が日中に人のいない寝室の家では、(29)日中は2階のカーテンも閉めておいたほうがいい。日中に日差しが室内に入ると、夜になっても熱がこもった状態のままで、エアコンをつけても壁や床からの熱が残ります。
暖かい空気は上に行くという性質から、(30)2階より1階のほうが涼しい。真夏だけは1階で寝るという手段もあります」(北原氏)
真夏の体調管理、特に熱中症対策で重要なのが、水分補給である。一般的に摂取すべき水の温度は、常温(15~25℃)が身体に良いと言われている。
だが、真夏の猛暑の日は別だ。熱中症の予防に詳しい横浜国立大学の田中英登教授(スポーツ生理学)が指摘する。
「(31)真夏の環境下では、水温は低い温度のほうが吸収率は良いとされており、そのため、(32)飲みやすさの点からも水温5~15℃の水分補給が望ましいと言えます」
(33)冷蔵庫の設定温度は1~5℃なので、冷やしすぎた場合は、短時間でも室内に一度置いてから飲んだほうがいい。
では、水分補給の適量はどれくらいなのか。くどうちあき脳神経外科クリニック院長の工藤千秋氏が解説する。
「(34)500ccを1時間かけて飲むといい。最初は1~2口、次は3~4口、そうやってゆっくり飲み切ることが一番。渇きを感じたらまた同じペースで500cc飲む。
それで(35)だいたい1日2000cc。シニアならば1500ccくらい。1~2口分の水分は、1~2分間でその約8割が腸で吸収されます。
しかし、500ccをガブ飲みした場合、胃液が薄くなって吸収は6割ぐらいになり、残りは尿として出てしまう。つまり(36)小分けにして飲めばトイレも近くなりません」
次に何を飲めばいいのか。(37)クーラーの効いた室内にいる場合は、水で十分である。(38)普段より汗をたくさんかいたときに塩分が含まれるスポーツドリンクを飲むといい。
スポーツドリンクは市販品でなくても、自前で作ることもできる。汗の専門医として知られる五味クリニック院長・五味常明氏が言う。
「塩分を入れた水でも有効です。(39)1Lの水に2gの塩と砂糖5gを入れて飲む。糖分があるとミネラルを吸収しやすくなります。ただし(40)スポーツドリンクを水代わりに飲んでいると糖分や塩分の摂りすぎで、疾病リスクが高まります」
なお(41)スポーツドリンクは凍らせないこと。糖分は凍りにくく、溶けやすい。そのためすべて溶け切る前に飲むと、甘すぎるうえ、成分をバランス良く摂取できない。
そもそも(42)3食きっちり食べていれば、それだけで必要な塩分は摂れている。外出して屋外を歩いた後は、(43)ランチでは味噌汁を飲めばいい。
「味噌汁は塩分がほどよく入っており、タンパク質も摂れます。(44)暑くて味噌汁を飲みたくないときは、冷や汁がいいですね。胡麻も入っているので栄養は豊富です」(管理栄養士・麻生れいみ氏)
前出の田中氏も言う。
「(45)予防のために日頃から経口補水液を飲んでいる人がいますが、これは間違い。経口補水液は脱水症状のおそれがある場合の水分補給用ですので、普段は摂らないほうがいい。逆に塩分の摂りすぎになります」
田中氏は意外な飲み物をお薦めする。
「(46)炭酸飲料は、腸での吸収率が良いのです。ただし、糖分が多すぎると、胃から腸への水分の移動が悪くなりますので、少なくとも糖分が低い炭酸水が有効です」
(47)緑茶や(48)アイスコーヒーはカフェインが多く含まれており、利尿作用があるため、水分補給には適さない。ノンカフェインでミネラルが豊富な(49)麦茶のほうが熱中症対策になる。
ポケットに保冷剤
夏場は喉を潤すために、ビールをついつい飲んでしまう。だが、(50)ビールは水分補給にならない。
「ビールは利尿作用が強く、500cc飲むと、800ccが尿として出てしまうと言われています。むしろ、脱水症状を起こすきっかけとなりかねません」(医師・医療ジャーナリストの富家孝氏)
(51)利尿作用があるアルコール全般が水分補給には適していない。ちなみに水分補給には向いていないが、血液量を増やす作用があるアルブミンを含む(52)牛乳は熱中症予防には最適である。
脱水状態にあるかどうかは簡単に判断できる。
「(53)尿の色が濃くなっていると脱水が進んでいます。普段の体調がいいときの尿と比較してみてください」(前出・田中氏)
「(54)どのような脱水かを汗の性質で判断できます。水のようなサラサラな汗が出ている場合は、塩分があまり失われていません。普段よりベタベタするような汗が出ている場合は、塩分が失われているためスポーツドリンクや経口補水液を摂取したほうがいい」(池上内科循環器内科クリニック院長・池上晴彦氏)
強い暑さを感じたら、身体を冷やすことも大切になってくる。
「(55)鼠蹊部(足の付け根)(56)ワキの下、(57)首筋、(58)足首は血流が多いので、この部分を冷やすと効果的です」(池上氏)
帝京大学病院高度救命救急センター長の三宅康史氏はこう語る。
「行水の代わりに、(59)冷たい水にタオルを浸して、身体を拭くだけでほどよく冷やせます。また(60)男性なら、ズボンのポケットに布を巻いた保冷剤を入れておけば、鼠蹊部を冷やせる。この方法なら仕事中や外出先でも可能だと思います」
前出の田中氏も安上がりかつ効率的な身体の冷やし方をアドバイスする。
「屋外に出るときは、日射病対策として(61)市販の『冷却マフラー』を首に巻くのが有効ですね。高齢者だと水分補給だけでは暑さに耐えられない場合もありますので、身体を冷やしながら外出するのがいい。
涼しいところから、急に暑い所へ出るのが一番危険です。冷却マフラーがなければ、(62)濡らしたタオルを冷蔵庫に入れておいてそれを首にかけるといいでしょう」
首回りを日射から守るため、(63)帽子はキャップよりハットを被ることも小さな工夫だ。
多くの人が間違って実行しているのが、「汗をこまめに拭く」ということ。
「(64)汗が出る度に、乾いたタオルですぐに拭いてはいけません。汗は蒸発により、気化熱で体温を下げる。汗を拭きすぎると、体温を下げられず、さらに汗が出てきて、脱水状態になります。
(65)肌が濡れた状態を保つためには、濡れたタオルで汗を拭くこと。これは臭い対策にもなります。
あるいは(66)霧吹きのようなスプレー器を持ち歩くことです。露出した肌に軽く水をスプレーするだけで汗の代わりとなって体温が下がります。
(67)制汗スプレーをしていいのはワキの下と足だけです。もともと汗が蒸発しにくい部分なので問題ありません。他の部分にはかけないこと。汗をかけずに熱中症になる可能性があります」(五味氏)
高血圧の人が注意すべきは
夏場は清潔感を保つために入浴が欠かせない。前出の五味氏が言う。
「(68)夏でもシャワーだけでなく湯船に浸かったほうがいい。風呂に入ると体温が上がり、眠りに入りやすくなる。(69)ポイントは眠る約1時間前に入浴すること。
そして、その後、(70)すぐに身体を冷やさない。団扇で扇いだり、扇風機にあたることはいいですが、急に24℃ほどのエアコンが効いた部屋へ入ると皮膚温が急激に下がってしまい汗が出ない。体内に熱が籠もっている状態で、眠りにくくなる。
(71)風呂から上がったら、猛暑の日はエアコンを使いつつも、時間をかけて汗を自然蒸発させて体温を平熱に戻せば、眠りにつきやすくなります」
(72)眠る前にも約200ccの水分補給を忘れないこと。前述したとおり、こまめに飲めばトイレは近くならない。
睡眠中のエアコンの利用法について、前出の三宅氏はこう助言する。
「(73)少しずつ設定温度を上げていきます。眠る1時間前にエアコンの設定を25℃にして、寝室を冷やす。寝る直前は27℃にする。また、夜中にトイレなどで目覚めたら、28℃にするといい。(74)タイマー機能は使わないほうが熟睡できると思います」
前出のエアコンの専門家・北原氏は高度なテクニックを伝授する。
「就寝時は、(75)エアコンの風を、扇風機を使って寝室の壁に沿わせてくるくる回します。まずエアコンの風を上向きかつエアコンに近いほうの横の壁に向けます。
そして扇風機は、エアコンの対角線上に部屋の隅に置き、こちらも壁を登って部屋を一周するように風を送り出します。
そうすることで、風が円を描くように寝室の天井に近い壁を流れていき、部屋全体が冷気のベールに包み込まれるような感じになります。
(76)扇風機がもう1台あれば、エアコンの下に置いて、エアコンの風と同じ方向で上向きにしてください。そうすれば完璧なベールができます。
寝るときに、もし(77)扇風機しかないような場合には、窓を開けて風通しを良くしたうえで、吸い込み側(裏側)を自分のほうに向けるんです。そうすると、体にまとわりついた熱気や湿気を裏側から吸い込んでくれます」
生活習慣病など持病がある人は特に熱中症に注意する必要がある。前出の池上氏が語る。
「糖尿病の方は普段から尿が多く出やすいうえ、高温下におかれると、さらに血液が濃縮されて血糖値が上がってしまいます。(78)糖尿病の方は少しずつでもこまめに水を飲む。汗をかいた場合は、糖分の少ない『経口補水液』を摂取してください。
(79)脂質異常症の方も、血液がドロドロしやすいので、水での水分補給を心が得てください。
(80)肥満の方は、熱の発生が大きく、かつ脂肪が熱を閉じ込めてしまいます。毎日の入浴や早朝のウォーキングによって新陳代謝を良くし、汗をかける身体にすることが一番良いですね。
(81)高血圧の方は、塩分を過剰に摂取してはいけない。汗をたくさんかいた場合でも、塩分が少なめの『スポーツドリンク』を摂取してください」
前出の工藤氏も高血圧の人に注意を促す。
「夏場は血圧が下がるで、薬を止めてしまう人がいます。ところが、(82)くも膜下出血の患者さんが急増する日があるんです。
それは暑さが落ち着いて、急に涼しくなった日の朝。血管がギュッと締まり、血圧が急上昇して、血管が破れてしまう。高血圧の方は薬の飲み方に注意してください」
暑さに弱いのは、人間だけではない。日本動物医療センターの獣医師・長沼裕美子氏が語る。
「(83)犬の熱中症が多いです。一方で(84)猫は室内で飼われているので少ないが、エアコンが苦手な子もいる。ちょっと太めで日向ぼっこが好きな子や水をあまり飲まない子は注意が必要です。
夕方になって涼しくなったから大丈夫かなと散歩に行って、犬が熱中症になるケースが多い。(85)散歩の途中で背中に直線を書くように水をかけてあげると予防になります。
身体を触って熱い場合は、応急処置として、(86)水に濡らしたタオルなどで体を被うこと。(87)布で保冷剤を包んで、首に巻いてあげるのもいい。特に(88)パグやフレンチブルドッグ、チワワのような鼻の短い犬(短頭種)は熱中症になりやすい。
室内での対策はやはりエアコン。エアコンをつけずに過ごすと人間より先に犬が熱中症になるケースがあります。犬は汗をかけず、熱を外に逃がしにくいのです。
また(89)人感センサーはペットを感知しない可能性がありますので、風向きの幅を広めに設定してください」
おつまみはスルメとナッツ
最後に暑さ対策になると食材を紹介しよう。前出の麻生氏がお薦めする。
「どうしても暑いと麺類が多くなりがちです。それが『糖質バテ』を招き、疲労を感じやすくなります。
例えば、疲労回復や糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富な(90)豚肉を冷しゃぶにしたものをそうめんにのせる。
(91)シソ、ミョウガ、ネギなど香味野菜や(92)オクラや納豆などのネバネバ系食品をのせて食べるのもいい。弱った胃腸を整える効果があり、消化を助ける効果もあります。
お薦めしたい料理は、(93)ゴーヤチャンプルです。夏場に必要なビタミンB1、カリウム、ビタミンC、タンパク質を一皿で摂れます。特にゴーヤに代表される(94)トマトなどの夏野菜がいいのです。籠もった熱を発散してくれる働きがあります。
また、(95)スイカも水分とミネラルが豊富で夏のエネルギー補給にはぴったりです。
飲み物で私のオススメは(96)アイスココア。ビタミンB群が含まれるうえ、実験結果によれば皮膚の表面温度は下げつつ、麦茶より体をそれほど冷やさずに飲める効果があるそうなのでお薦めです。
夏バテに効果があると(97)甘酒が流行していますが、糖分の摂りすぎには注意してください」
管理栄養士の伊達友美氏は意外な食材を挙げる。
「(98)スルメは、夏場に不足しがちなたんぱく質に加えて、魚介類のイカはミネラルをバランスよく摂ることができるのです。
次に薦めたいのは(99)ナッツ。特にクルミとアーモンドです。クルミは血流を良くするオメガ3脂肪酸を含んでいます。アーモンドには抗酸化成分が多く、紫外線対策にもなるんです。
(100)ブロッコリースプラウトも抗酸化作用が強い。夏はどうしてもお酒が進んでしまい、肝臓に疲れが溜まってしまいます。それを補ってくれる働きがあります」