中学受験を目指す皆さんは、今は当然中学受験で合格することを目的に勉強されているはずです。
そして、できればもちろん第一志望校合格のために、頑張っているわけです。
でも・・・・・その第一志望校で、どのような教材を使用しているのか?
また・・・・・どのようなレベルの学習をしているのか?
入学後に・・・・・・どのくらいの生徒が落ちこぼれていくのか?
実は、ここを本当に良くわかっている塾の先生や御父母のみなさんは少ないといえます。
「体系数学」について。
「体系数学」という教科書は、数研出版が中高一貫校用に編集した教科書で、一般的な中学生や高校生が学習するカリキュラムとは違う順序で学習カリキュラムが組まれています。ここ数年で、これを教科書として採用する中高一貫校はすごく増えてきています。
現時点で採用している学校は・・・・・豊島岡女子、早稲田、本郷、東邦大東邦、江戸川取手、芝浦工大柏、茗渓学園、都立白鴎などが挙げられます。
「チャート式 数学」という名前をご存知の御父母も多いと思いますが・・・・・・数学については定評のある数研出版が中高一貫校向けに開発した教材ですから・・・・・すぐれたところも非常に多いのですが・・・・・問題もあります。
一例を挙げると、中1・2年生用の「体系数学1 代数編」の第4章で学習する「不等式」は通常なら高1で学習する数Ⅰの範囲です。また、中2・3年生用の「体系数学2 幾何編」の半分以上が、高1で学習する数Aの範囲と学習指導要領外の範囲です。
なぜこうなるのか?
現在の文部科学省のカリキュラムに従わずに、お父さんやお母さんが現役の学生だったころのカリキュラムに近い形に並べなおすと、こうなるのです。
つまり、数学という科目の学習順序としては適当なカリキュラムとなっているわけですが・・・・・大学入試センター試験「数学」の試験範囲を考えた場合には、困る生徒も出てくるわけです。
なぜ困るか?
中1や中2で学習した範囲が、センター試験でバリバリに出題されるのですから・・・・・中学生のうちからしっかりと数学に取り組んでいない生徒は・・・・・後でメチャメチャ苦労するか、数学が苦手なために私立文系志望確定になるわけです。
つまり、中学受験が終了してすぐに、大学受験に必要な単元を学習し始めることになるわけですから・・・・・中学入試が終わったから、ホッと一息ついていると・・・・・とんでもないことになります。
お父さんやお母さんたちは自分の経験をもとに考えてしまいがちですから・・・・・中学生のうちは・・・・・と油断しているうちに、落とし穴にハマル羽目になります。
ですから・・・・・中高一貫校の進度についていっていないと少しでも感じたら、即、手を打ちましょう。後になって泣きを見ないように・・・・。
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