ブリコラージュ

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小学生に必要な算数指導

2019-08-20 09:14:01 | 中学受験

 残暑も少し和らいできました。忙中閑あり。

 このたびの新刊「先生!ぼくは違うやり方で解きました!」が本日より発売されます。前もってブログにアップした「はじめに」と「あとがき」へ賛同されるご意見があり、うれしく思っています。発売日を記念して補足投稿します。

 

 算数的な発想と数学的な発想の良し悪しを論じるのではなくて、小学生の思考の発達過程において適切な指導とは何かを本気で考えてほしい。利便性や大人の事情ではなく、小学生にとって今必要な指導とは何か? という課題に一石を投じたつもりです。

 残念なことに最近の中学入試の算数の問題は、数学的な発想を問う問題が多くなってきています。その背景を示唆する事例として、ある私立中学の説明会において、大学実績からの逆算方式で数学的発想の立式を重んじた出題をしているとのお話がありました。まるで中学入試が小学生にとって大学入試の準備段階としての役割を担っているかのようで、これまた本質を見失った短絡的な考えに思えてとても残念です。小学生の算数的な発想の無限の広がりをもっと知ってほしい、そしてそれを引き出すような中学入試問題にしてほしい。実際に、灘中、筑駒中、麻布中、桜蔭中など難関中の一部の学校はそれをしっかり理解されて算数的な発想で解く良問を出題されています。

 また小学生の算数を指導する側においても同様に、算数的な発想を軽視し数学的な発想があたかも万能であるかのような扱いをしている塾や講師の方を少なからず見受けます。確かに学力がトップ(1%以内)の超優秀な小学生にはスムーズに受け入れ可能(分野にもよる)ですが、ほとんどの小学生には無理があります。ここでも発達過程における大切な本質がないがしろにされています。むしろ超優秀な小学生であればこそより今の時期に算数的な発想で拡散的思考力に磨きをかけてほしいものです。

 いろいろな塾、いろいろな指導者の算数指導のスタイルは実に様々です。その中において、算数的な発想を軽視(苦手?)する方の指導上の特徴があります。以下4つの事柄を多用されるタイプです。

① すぐに□や〇を使って式をたてる。(方程式も含む)

② 図を描くことを軽視する。(つるかめ算の面積図など)

③ 比例式をよく使う。

④ 定理公式を持ち出す。

もちろん問題よっては臨機応変な対応は必要です。このタイプの指導者は小学生の豊かな発想力や算数の奥深さを知らない、いや知ろうとしない方だと憶測します。

 

 そこで、中学入試問題を作問される側、それを解けるように指導する側に対して、私は声を大にして言いたい!

「小学生の発想力の無限の広がりを知って、それを伸ばすよう、大人の責務として個々の役割を担ってほしい! 大人の発想ではなく、子ども目線に立って子ども力が高まるように指導してほしい!」

 

 まずは子どもの発想力の豊かさを知ることから始めましょう!

本日より発売!

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