Skier's High-High
サンタバーバラから帰ってきました!
しばらくはリハビリ中・・・。
人気の高かった過去の記事へのリンク集を作りました!


k2hikoさんとスマシカオさんのブログ記事にリンク開始!!!






まだまだ続きます。S氏のケニアレポート第3弾。
本人曰く、あまり長くならないように適当に切り上げないと・・・
って言っていますが、第10弾くらいまで行きそうな勢いです。

今回も写真満載でお送りいたします。

--------

サファリカーがエンジンを止める.
一瞬,静寂な世界が訪れる.
しかし,しばらく耳を澄ますと,風の音,目の前で
象が草をちぎる音,動物たちの足音が聞こえてくる.

周りは見渡す限り,視線をさえぎるものはない.
地平線まで,人間の作ったものは何も目に入らない.
ゆったりとうねる平原に,点々と動物が散らばり,
思い思いに移動し,草を食んでいる.
人間がいなかった悠久のいにしえには,このような
景色こそ,地球上いたるところで見られた景色
だったのだろう….

と,思わずいつもと違う雰囲気で書き出してしまいました.
この,ケニアの国立公園で感じた静けさ,広々とした
中に動物が点々と散在するスケール感,人間の無力感….
なんといったらいいんでしょうね.
この感覚は思わず,そういった嗜好のない人間すら詩人に
してしまいます.
#才能がないので文が陳腐になってしまってますが.

さて,というわけで,アンボセリ到着後に1時間半の
休憩を取ってから,このツアーの目的である国立公園での
ゲームドライブに向かいます.ゲームドライブでも,
ナイロビまで送ってくれたドライバーさんの運転する
車にそのまま引き続き乗っていくことになります.
…ちなみに,このドライバーさん,日本語はだめで
英語とスワヒリ語のみです.

この車,写真にあるように開閉自在な天井が60cmほど
持ち上がって,そのスペースから外が全周眺められるという
スグレモノ.
国立公園内では車から降りられないのですが,これなら
ちっちゃな窓からの眺めではなく,周囲すべてを
気持ちよく見渡すことが出来ます.

宿の敷地を数m出たところで,いきなりイエローバブーン
(ヒヒ)がお出迎え.
さらにしばらく進むと,沼地の周りの草原で,数10頭の
シマウマとヌーが混ざりあって草を食べています.
一番近くにいるやつは,車の走る道路沿いの3mくらいまで
近づいてます.車が来てもなんとも思ってないようです.
もう,最初はホントにシマウマとヌーだけで感動してました.
この沼地の遠くには,象が半分水につかって歩いてます.

こういうふうに動物がいるところがあると,車は適宜
止まってくれます.
今回はわれわれ夫婦の貸切だったので,「止まって~!」
といったら,いつでも止まってくれるので気楽でした.
車を止めると,ドライバーは直ちにエンジンを止めます.
一瞬すごく静かになった気がしますが,しばらくして
耳が慣れると,いろんな音が聞こえてきます.
人工的な音が全くない,自然の音です.
すごい静かな世界です.

一通り満足したころ,「OK!」とドライバーに
伝えると,またエンジンをかけて車を動かしてくれます.
また5分ほど進むと,「カンムリヅル」と,たどたどしい
日本語で動物を教えてくれます.
動物名だけは,全部日本語で完璧に教えてくれました….
カンムリヅル,結構きれいな鳥です.

そしてしばらく行くと,今度はバッファローが.
をを.これがバッファローか.
バッファローって,水牛ってだけあってやっぱり
水辺にいるんだ.

車を進めていくと,時々車の前をヌーの群れが
横切ったりして,車が止まります.
何事も動物優先.動物は車が止まるものと知っているかの
ごとく,ゆっくり車の前を横切っていきます.

水辺を離れていくと,トムソンガゼルやグランドガゼル
などガゼルの仲間がいっぱい.
トムソンガゼルって,こんなに小さいのか!とか,
インパラは角の形で見分けられるのね,とか,
一緒にいると違いが分かりやすく,すぐ見分けられるように
なりました.

さらに進むと今度は象が道を横切って行き,
またしばらく走ると遠くにライオンが….
また今度はホロホロ鳥が走っていく….
あ,ハイエナだ.ブチハイエナ?
ハイエナって,トムソンガゼルとそんなに
変わらないくらいでかいのか….

など,適宜走っては止まり,見ては走り…
を繰り返すとあっという間に2時間近く.
もう,まさにあっという間.もう2時間?という感じ.
気づくともう周りは夕日で赤く染まり始める時間でした.

夕焼けの中,車は,10頭を越える大きな象の群れの
真ん中に入り,エンジンを止めました.
一気に周りが静かになり,象が草をちぎる音だけが
かすかに聞こえてきます.
車なんか知らん振りで草を食べ続ける象たちをシルエットに
しながら,アフリカの夕日が,赤く大地を照らして,
ゆっくりと,ゆっくりと,音もなく地平線に沈んでいきます.
完全に日が沈みきって,残照の中振り返ると,
全貌を現したキリマンジャロがオレンジに輝いて
いたという….

地球上にこんなに静かで,美しい場所があったのか!!
夕日が沈んだ後も,しばらくその場を動くことは
出来ませんでした.
太陽が沈んだ後も,太陽の沈んだ地平線がオレンジから
群青色に変わっていく様を,その静寂を破ることが罪で
あるかのように一言も発することもできず,いつまでも
見続けていました….

あたりが薄暗くなった中,車のエンジン音で静寂が
破られ,車はゆっくりと帰路に向かって動き出しました.
わずか2時間半のゲームドライブでしたが,十分に
満足しました.
楽しかったという生易しいものではなく,感動した,
という表現がふさわしい満足でした….

恐るべし,ケニア.
まだ初日だというのに….

さて.
この後は,7時ごろに宿に戻り,夕食のレストランで
「タスカービール」というケニア産のビールでケニアの
自然と夕日に乾杯した後,部屋に帰って9時前にはベッドに
沈没してました….
もう,疲れてたので,食後シャワーを浴びるともう
全く意識が吹っ飛んでました.

明日はナクル湖へ向かいます.
(「世界の車窓から」みたいな終わり方だな)

最初はヌーとシマウマだけで感動する


シマウマと混ざるとトムソンガゼルの小ささが目立つ


車は天井がこんな風に開く_動物にはここまで寄れる


カンムリヅル…結構きれいな鳥


ヌーの大群が道路を横切る


象も道路を横切る_キリマンジャロが見える


カンムリヅルと水浴びをする小象


動物とサファリカーはここまで近づいている


象さんだらけ


夕暮れの象さんたち


残照のキリマンジャロ


コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



« ケニアレポー... ===ブログランキングに登録してみました!===

スキー・スノーボードカテゴリー
ケニアレポー... »
 
コメント
 
 
 
堪能しました (KumaPoo)
2006-09-17 21:21:10
動物も良いですが,キリマンジャロも素敵ですね.

僕も行ってみたくなりました.

参考にさせて頂きます.
 
 
 
まだまだ (nobu)
2006-09-17 22:27:23
続きますぞ。
 
 
 
ケニアは… (S)
2006-09-19 00:02:39
遠いよー.



キリマンジャロがメインなら,タンザニアに行ってキリマンジャロ登山もできますよ.
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。


【PR】月の土地が買えるってホント?