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竹ポールの棒高跳び

NHKの大河ドラマ「いだてん」で、ベルリン五輪の記録映画「民族の祭典」の中での、

棒高跳び決勝で2位になった西田修平選手(大江季雄選手と同記録で2位・3位を分け合った)の跳躍が映っていた。

当時の棒高跳びのポールは多くが竹(日本製が最高と言われていた)である。

当然、現在のグラスファイバーのようには曲らないから、跳び方が全く違う。

グラスファイバーポールの場合、とにかくその弾性を利用しなくてはならないから、とにかく曲げる動作が最初に来る。

腕を突っ張り、強くジャンプして、とにかくポールをたわませる。

その点、竹ポールは多少のしなりはあるが、それほどのものではないから、ポールにぶら下がるようにして、

ポールが立ち上がる直前に体操選手が鉄棒の上へ上がる時のように下半身をスイングする。

そうして上半身の力も使って倒立するのである。大変な力技である。

もうほとんど別の競技といってよいのではないか。

私も昔、遊びで竹ポール(運動具店で注文すると、節を焼いて、先端をきちんと競技用の形にしてくれたポールを売ってくれた)を使ったことがある。3メートルちょっとくらいの恥かしい記録だけれど、それでも倒立することがいかに大変か、というのは分かった。私なんか鯉のぼり程度に横になるのが精いっぱいだった。西田選手のフォームを見るとその美しさに憧れてしまう。

というわけで、イラストは竹ポールの棒高跳び。こんなふうに跳べたら格好いいぞ。

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