メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

図書館で借りたCDシリーズ~R.E.M. ほか vol.2

2016-02-20 14:58:46 | 音楽&ライブ
前回のR.E.M.のつづき。
図書館で借りたCDシリーズ~R.E.M. ほか

Automatic For The People/R.E.M.(1992)
『Out Of Time』の翌年のアルバム。

 

【ライナー抜粋メモ~三嶽貴彦】
(この方は彼らの活動を3期に分けて考えている
初期の頃、アメリカ人でさえマイケルのヴォーカルは何を言っているのか分からない、不可思議な魅力を醸し出していた(w

2期、4枚目のアルバムからマイケルのヴォーカルが聞きとれるようになる。
6枚目のアルバム『グリーン』で、1989年、日本を皮切りに11ヵ月に及ぶ
R.E.M.史上最大のワールドツアーを行い、過去最高のセールスを記録。

マイケルの歌詞は、自国アメリカに対する危機感、警告、失望、願望があった。
『Out Of Time』は大ヒット、ついに初の全米チャート1位になった。

今作を作るにあたりマイケルには3つの決め事があった。
1つはラヴソングを書くこと、2つ目は政治的な内容にしないこと、3つ目は一人称単数を使うこと。
“WE”を使いことで、ある種の“オピニオン・リーダー”になってしまった。
パブリックイメージにマイケル自身嫌気がさしたこともあったろう。

そして3期がこの新作。
R.E.M.が重く、暗いアルバムを作った真意は何か? 1つはっきりしているのは現在の荒廃したアメリカだ。
経済、産業の衰退で莫大な累積赤字を抱え、街にはホームレスが溢れている。

♪Ignoreland の歌詞の中にある80年、84年は、レーガンが打ち出した“強いアメリカ”。
毎年10%、3年で30%の大幅減税、財政支出削減を公約し、同時に「軍備増強」という矛盾した政策。
しわ寄せがきたのは、福祉、厚生だった。

『グリーン』は大統領選の日に発売され、広告にはジャケと投票用紙記入のボックスが並列していた。
マイケルはデュカキス支持を公言しながら、
「デュカキスを認めたわけじゃなく、ブッシュを認めたくなかった。彼が怖かったし、今でも怖い」(どっちの違いもないだろうに

マイケル:
「僕たちの書く歌に必ず入っているのは“希望”。これは理屈じゃなく、僕らの中に根づいているもので、無意識に必ず入っているんだ」

 

♪Everybody Hurts
この人生にひとりきり
昼も夜もひとりぼっちで
こんな人生はたくさんだと思ってるなら
頑張るんだ(hang on)

 

♪Sweetness Follows
人の嫌悪感は相手に伝わるものだから
でもあとに残るのは美しいものなんだ

 

♪Ignoreland
今のテレビレポーターは
手渡されたものを何でも信じている

我々は防衛を欠いているだなんて
そんな叫びにはガッカリするね
そうかい そうかい

イエー イエー イエー イエー 
知らん顔の国


Monster/R.E.M.(1994)
その次がこのアルバム。

【ライナー抜粋メモ~伊藤英嗣】
『Out Of Time』は、全世界で1000万枚以上売れ、今作はさらに大量に売れた。

学園都市アセンズを本拠地に活動を始め、彼らはいまだそこを本拠にしたまま、徐々に商業的成功を手に入れた。
これが、アメリカ地方都市に無数のインディペンデントレーベルを続々誕生させる原動力の1つとなった。
なるべく音楽をたくさんの聴き手に届けるには、どうしてもビジネスの介在が必要になってくる。
ただ、ビジネスによって音楽が歪められるという本末転倒は避けたい、これは本質的ジレンマだ。

R.E.M.が音楽を浸透させる力となったのは、カレッジ・ラジオ・ネットワークだ。
電波規制が緩やかなアメリカでは、大学がラジオ局を持っていることが多い。

これに目をつけたのが、ポリスを売り出そうとしていたアイルス・コープランドだ。
60年代から巨大化したロック産業のメインターゲットは最早保守的な大衆と化してしまったと考えたマイルスは、
新たな「クリティカル・マス(批評的大衆)」の創出をもくろみ、CMJ(カレッジ・メディア・ジャーナル)の基礎になった。
R.E.M.はマイルス主宰のIRSに所属していた。彼らは「カウンター・カルチャー」を血肉化させた。

イギリスでパンクが大流行したが、全米規模では何の波風もなかった。

80年代以降の「オルターナティヴ」にとって、R.E.M.は完全に別格だ。
有名無名に関わらず、友達同士の交流がやたら多い。
田舎に暮らすというのは、アブノーマルな音楽業界に閉じこもることの対極でもある。

『ロッキン・オン』6月号に載ったカート・コバーン・ラスト・インタビューの引用から。

「彼らが書いたようないい曲を、2、3曲でもいいから俺にも書けたらなあ・・・
 彼らは最強さ。聖人のように成功して、しかもグレイトな音楽を作り続けているんだから。
 ニルヴァーナもそうなってほしいとすごく思うが、俺たちは“グランジ”てレッテルを貼られている。
 そこから逃れられない。でも、これもいつかは時代遅れになる。
 だから、賭けに出て、まったく違うオーディエンスが受け入れてくれるか、
 今と同じオーディエンスが自分と一緒に成長するかの、どちらかを願うしかないんだ」

近々カートとマイケルは共演する予定だった。
直接の原因はどうであれ、カートはミュージックビジネスの中で、ある種の無力感を抱いて自殺した。

84年に初来日した際、日本ではほぼ無名の彼らにインタビューしたのが、僕の最初のインタビュー体験だった。
その時のフレンドリーな態度は、今でもハッキリ覚えている。

このアルバムにはソニック・ユースのサーストン・ムーアもゲスト参加している。


♪What's The Frequency, Kenneth?
「ケネス、フリークエンシーってなんだ?」
リチャードいわく「嫌がって身を引くことは、無関心というのとは違うんだ」


※フリークエンシー
①度数。頻度。②振動数。周波数。「--バンド」③視聴者が広告に接した回数。

『CBSニュース』のメインキャスター、ダン・ラザーが、NYで2人の暴漢に襲われた。
彼らは「ケネス、フリークエンシーってなんだ?」と繰り返していたという。
当時キャスターとしては前任者のウォルター・クロンカイトほどの器ではないと批判され、
人気の低迷にあえいでいたラザーが仕掛けたヤラセではないのかという背景もあり、
このフレーズは、一時、意味不明かつ不条理なジョークとして使われた。


♪Strange Currencies
バカっていうのが僕のミドルネームかも
言わなかったらもっとバカみたいだろ(こんなユーモアも交えてる

(ところどころに“聴き取り不可能のため、省略させて頂きます”とあるため、
 この歌詞和訳って耳コピ?!驚×5000 専門家ですら聞き取れないって・・・苦労が伺われます。。


Apple of his eye りんごの子守唄(青盤)

図書館で借りたCDシリーズ~イギー・ポップ ほか

 

前回のが赤盤で、今回は青盤。YO-KING、星野源くん(!)ほかが歌ってるv



ヨーキンさんが珍しく英語で歌ってるんだけど、全然別人の声みたい/驚 わざと自分を消した???



畠山美由紀 with ASA-CHANG & ブルーハッツ以来、畠山さんの声も好きv
『わたしのうた』

 

源くんと良恵ちゃんのユニットは豪華! 源くんもものすごい抑えた穏やかな声で歌っている。


Earthling(1997)/David Bowie
図書館で借りたCDシリーズ~デビッド・ボウイ
 

1度借りたけど、ライナーがなかったから他館から取り寄せてくれた。
ほんとは、CDの他館貸し出しはやらないってゆってたかも???
で、1曲目がはじまって、1回聴いたアルバムだと気づいた。データ化で洩れたか?



【ライナー抜粋メモ~北沢杏里】
(本人のスタジオを訪ねて、直接インタビューしてるってスゴイな/驚

マンハッタンの中でもカルチャーエネルギーが集中するソーホーに、
ボウイが“我が家”と呼ぶスタジオがある。「ザ・ルッキンググラス・スタジオ」

重厚な赤い扉を開けると、温もりあるフローリングの長い廊下が続き、
窓際には素焼きの壷に植えられた緑が天井から吊るされ、
小型キッチンではエスプレッソマシーンが心地よい音をたてている。

カウンターには新鮮な果物と焼きたてのパンが並べられ、
冷蔵庫にはフルーツジュースがたっぷり詰まっている。

スタジオ内に大きな窓あり、ミキサーが朝日を受けて輝いていた。
『Earthling(地球人)』はこの健全で清潔な環境で録音された。

D:
今年のツアー中、多くのフェスティバルに出て、本当に人々との間に素晴らしいつながりを感じ、コミュニケーションできた。
今回は、思考や理論を排除して、純粋に、フィジカルに、直接的に、音楽そのものをバンドとして表現しようと試みた。

北:
私たちはほぼ2秒ごとに新しい音の誕生に出会い、衝撃を受ける。
予想もつかない音が次々と生み出され、深く遥かな空間まで飛び出して行くことができる。

意思と創造のチャクラ、みぞおちの第三チャクラが開かれたミュージシャンばかりなのだろう。
デヴィッドは喜んでバンドメンバーの紹介をしてくれた。

ティン・マシーン時代からのギタリストのリーヴス、元ブルース・スプリングスティーンのドラムスのザッカリー、
『ジギー』『アラジンセイン』からの仲間でキーボードのマイク、
黒人女性のベーシストのゲイル。彼女はパンク界を騒がせたギャング・オブ・フォー出身。

D:
今回は、ダンスにジャングルビートを持ち込んだ。

北:
このアルバムは、新世紀へのコーナーストーン(1隅石。礎石。転じて、重要な拠点・地域などのたとえ。2基礎。第一歩。)になるのでは?

D:
僕はひたすらポジティヴであり続けたいだけだよ。


「コンピューターについて」
D:
使い始めたのは93、94年頃からで、主にレコード制作の便宜のため、ドローイングなどをやり絵を描いていた。
そして、『Outside』に先立ってサイトを作った。
それから僕らは、いかに膨大な量のネット情報を得ることが可能かに気づきはじめた。
コンサートを見に来てくれて、アルバムを買ってくれる人々と接触を保ち、
彼らの感想を知るための素晴らしい方法だとすぐに思った。

♪Telling Liesのネット配信について
新作をウェブに載せるアイデアは、会社の利益なとからすると、恐らく非常に危険なことだと思うが、
僕はこの作業に夢中になって、3つの違ったミックスを載せた。反応は実に素晴らしいものだった。

新譜について
このタイトルになった理由はよく分からない。「地球上を純粋な生活の場とする一人の男」を描きたかった。
古い2曲以外はすべて新曲で、アルバムは9日半で書き終えた。
どのアルバムよりも、僕の個性が一番強く出ていると思う。

ファースト・シングル♪Little Wonderについて
僕は現代詩や自由形態の連想的な詩が好きだが、それが歌詞として書くものの訓練になったと言える。

♪Little Wonder のMVについて
才能豊かな新人ビデオ監督フロリア・シギスモンディと考案した。
優れたビジュアル・アーティストのトニー・アワズラーと一緒に仕事しようと彼女に提案した。
彼は人形にビデオの顔を投影する手法を使っている。

少年時代について
最初にロックに出会ったのは8歳ぐらいで、リトル・リチャード、ジミー・リード、チャック・ベリーなど大物ロッカーが好きだった。
そしていつか音楽業界に入りたいと思うようになった。
父は僕にプラスチック製のアルトサックスを買ってくれた。
9、10歳の時の夢は、リトル・リチャードバンドにサックス奏者の1人に入ることだった。バカだよねw
でも実際、僕はこうしてミュージシャンをやってるんだから、本当はどんな事も可能だと生涯を通じて学んだ。

個人的興味について
大学を出るまで、文化一般、社会科、美術、絵画、音楽、彫刻、映画などに興味があった。
1つの分野に留まることがなかった。
僕は他の人々がどういう風にやっているのかという事に非常な好奇心を持っている。
どう作るのか、どこからアイデアを得ているのか、どう考えているんだろう、などとね。

ジャングル・ミュージックについて
『Outside』を作っていた90年代初期から、当時ロンドンで流行っていた音楽に強い印象を受けた。
とても僕好みだったから、なんとかその分野で仕事がしたいと思った。

自身の様々な才能について
僕はロックンロールが本当に本当に大好きだ。
その一方でキャラクターやストーリーを創作したり、シナリオを書いたりすることも好きなんだ。
同時に非常にたくさんに興味をもつから、自身ですべてのバランスをうまくとるのは至難の技だ(分かる気がする・・・

♪Seven Years In Tibet について
チベットの状況について何か発言したかった。
僕は19歳の時に“にわか仏教徒”になった。
この曲は、家族を殺され、自国内で無力化させられている若いチベット人たちの絶望感や苦悩を表現している。

アンプラグドの実現性について
3~4年前に依頼を受けたことがある。僕は頑としてそういうものはやらないと決めているんだ。
いまさら昔に戻ってドサ回りのジュークボックスのような事はやりたくない。

50歳になったミュージシャンとして
僕はプラス面の中にあるマイナス面も考える。
つまり、いい時もあれば悪い時もあるということ。

レコーディングのプロセスについて
最初に意図したものと実際の結果はまったくの別物だ。
正直、最良の結果はミスから起こると経験から知っている。
意図していなかった演奏、とっさに出た歌詞など。

人生と仕事について
クリエイターとしての人生に終わりが来るなんてまったく考えられない。
ステージ活動、レコーディング、絵画・・・素晴らしい人生だ。
仕事をやめるなんて考えられない。いや、仕事が好きなんだな。
こういう暮らしが本当に大好きだ。実に充実してるんだ。

(好きな事を仕事にできて、成功できる人はほんのひと握り。本当はみんながそうであるべきなのに

  

「lyrics」

♪Little Wonder
変身する僕を見ておくれ

(ボウイはもう別のアーティストに転生してると思うな。今生でやり残したことをやりに


♪Seven Years In Tibet
何も去り行きはしない
僕は君を賛美しよう


♪Dead Man Walking
僕は年老いた・・・
どんな映画よりも古い存在

僕は時の裂け目を抜けて来た
歩く死体のように

(この2曲は映画とは関係ないのかな?


♪Telling Lies
ああ、夢想家よ
今年は何かが起きそうな気がする


♪The Last Thing You Should Do(これが一番好きかも


♪I'm Afraid Of Americans
僕はアメリカが怖い
僕は世界が怖い
僕にはどうにもできない
ジョニーはアメリカにいる


♪Law (Earthlings On Fire)
人間が燃えている
地球人が燃えている

 



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