作:大森寿美男
出演:
広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人、岡田将生、工藤阿須加、小林隆、音尾琢真、草刈正雄 ほか
広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人、岡田将生、工藤阿須加、小林隆、音尾琢真、草刈正雄 ほか
ナレーター:内村光良
オープニング:♪優しいあの子/スピッツ
【内容抜粋メモ】
昭和30年(1955)8月
なつ:
ここに来たばかりの頃、逃げたことがあった
どうしてもお兄ちゃんに会いたくなって と佐々岡信哉に話す
ここに来たばかりの頃、逃げたことがあった
どうしてもお兄ちゃんに会いたくなって と佐々岡信哉に話す
昭和21年6月
柴田家はなつがいないことに気づく
祖父:東京に行ったのかもしれない
ナツは帯広に着く
東京までの切符をまた靴磨きで稼ぐつもりで座る
東京までの切符をまた靴磨きで稼ぐつもりで座る
上野では浮浪者が次々死んで運ばれていったことを思い出す
兄は歌いながらタップダンスを踊りはじめる
兄は進駐軍と仲良くなり、輸入品をたくさん買い込み、闇市で売って稼いでいた
兄:
こうやって金を貯めれば、また父母の店が建てられるぞ
そこで3人で暮らそう ノブも一緒に暮らそう もう家族だろ
こうやって金を貯めれば、また父母の店が建てられるぞ
そこで3人で暮らそう ノブも一緒に暮らそう もう家族だろ
池で鯉を釣ってすぐに焼く
ナツに靴墨を渡す
ナツに靴墨を渡す
「垂れこみだ!」「これからお前らを保護する」
逃げる孤児たち
逃げる孤児たち
ノブ:
オレが引きつけている間に逃げろ
ナツがどこにいてもきっと会いに行くよ
ナツがどこにいてもきっと会いに行くよ
ノブもナツも捕まる
靴磨きをしていると警察が来て連れていかれる
取調べられて「東京から1人で来た」と言う
取調べられて「東京から1人で来た」と言う
なつ:私を東京に返してください 家族がいます 浅草の孤児院
祖父らはトヨの元に家族で訪ねるがいない
戦友の子だと説明 警察に保護されているかもと言われる
戦友の子だと説明 警察に保護されているかもと言われる
帯広警察署
「今晩は保護するからね」
なつ:お便所貸して
「今晩は保護するからね」
なつ:お便所貸して
家族が来ると逃げたと言われる
剛男:
あの子はまた施設に送られると思ったんだ
東京で狩り込みに遭って、無理やり孤児院へ送られたんだ
東京で狩り込みに遭って、無理やり孤児院へ送られたんだ
「狩り込み」
警察が戦災孤児を一斉に捕まえて施設に送り込む
野良犬を捕まえて町をキレイにするみたいに
警察が戦災孤児を一斉に捕まえて施設に送り込む
野良犬を捕まえて町をキレイにするみたいに
またトヨの店に戻る祖父ら
剛男:
あの兄妹は特別な絆で結ばれているんだ
初めて孤児院で出会った時、父の戦友と話す
初めて孤児院で出会った時、父の戦友と話す
兄:せっかく貯めたお金も警察にとられた
父から預かった手紙を渡す
そこに家族の絵が入っていた
そこに家族の絵が入っていた
剛男:
部隊ではいろんな人の絵を描いて喜ばれていた
いろんな人から家族の似顔を頼まれて明るく描いた
部隊ではいろんな人の絵を描いて喜ばれていた
いろんな人から家族の似顔を頼まれて明るく描いた
おじさんと一緒に来ないか? 君たちのお父さんと約束したんだ
兄:
ナツだけお願いします オレまで行ったらチハルを迎えに行けなくなる
ナツも必ず迎えに行きます それまで・・・
ナツも必ず迎えに行きます それまで・・・
泣いて兄にすがるナツ
兄:
必ずチハルと一緒に迎えに行く おじさんの家で待っててくれ
ナツを幸せにしてください 不幸にしたら絶対許さないからな!
ナツを幸せにしてください 不幸にしたら絶対許さないからな!
祖父:
怒る前に諦めるしか生きる術がなかったんだ あの歳で
怒れる者はまだ幸せだ あの子は怒ることが出来なくなった
あの子の望みはただ生きる場所を得ること
あの子は賢い もし1人で生きようとするなら水だ
怒れる者はまだ幸せだ あの子は怒ることが出来なくなった
あの子の望みはただ生きる場所を得ること
あの子は賢い もし1人で生きようとするなら水だ
川辺で枝を拾うナツ 山田が川で釣りをしている 兄が帯広で買い物してる
ユミコと買い物に来たとウソをつくなつ
ユミコと買い物に来たとウソをつくなつ
なつ:魚をちょうだい
山田:家でなにかあったのか? 君が寂しそうだから
兄・陽平が戻り「明日学校で会おう」と帰っていく山田
1人で火をおこせるってスゴイ!
フジコ:
私、あの子の親になる自信がない
やっぱり兄といるのが一番なんだわ
やっぱり兄といるのが一番なんだわ
川辺で父の手紙を読む その声はウッチャン
(ウが父親だってことは、先にニュースで読んで知ってしまった
(ウが父親だってことは、先にニュースで読んで知ってしまった
「毎日、お前たちに会いたくて、戦争を恨んでいる ちくちょう
この手紙を受け取った時には、父さんはもうこの世にはいない
だけど、今も一緒にいる だから悲しむな
やっと父さんはお前たちの元に戻れたんだ
一緒に神田祭に行こう これからはいつも一緒だ」
この手紙を受け取った時には、父さんはもうこの世にはいない
だけど、今も一緒にいる だから悲しむな
やっと父さんはお前たちの元に戻れたんだ
一緒に神田祭に行こう これからはいつも一緒だ」
兄が♪私の青空 でタップを踊るのを想像して泣くナツ
その時、家族が来てまた泣き出す
なつ:どうして私には家族がいないの!!
祖父:もっと怒ればいい!
なつ:バカヤロウ!!
(そうだよ まだ泣く年頃だよ
祖父:もっと怒ればいい!
なつ:バカヤロウ!!
(そうだよ まだ泣く年頃だよ
祖父:お前には家族が一緒におる
父:私は約束通り、ナツを一緒にいるよ
またトヨの所でみんなでアイスを食べる
ユミコは牛乳が嫌いでもアイスは美味しいという
雪之助:これからのお菓子にはますます牛乳が欠かせないだろうね
ユミコは牛乳が嫌いでもアイスは美味しいという
雪之助:これからのお菓子にはますます牛乳が欠かせないだろうね
テルオ:オレにも搾乳教えてください! 許しを得て喜ぶ
戸村:オレたちは仲間だべ
先週産まれた子牛がすごい大きくなってる!
ナツ:私はここに居てもいいよね?
ナツ:私はここに居てもいいよね?
祖父は納屋にある樽を見せる
祖父:
わしの夢じゃ 世界一のバターを作る道具だ
明治35年 わしはたった1人で18歳の時にここに来た
明治35年 わしはたった1人で18歳の時にここに来た
必死に荒地を耕したが、この辺は火山灰地で土が悪く何も育たなかった
十勝には「晩成社」という先に来た開拓団がいた
わしはそこで学んだ そこで牛飼いをすすめられた
そこがバターを作っていた この北の大地で新しい時代が始まろうとしている
わしも作りたいと思った 日本人もバターを当たり前に食べるようになるだろう
なつ:私もバター作りたい! 笑顔が戻る
テルオが初めて搾乳に挑戦するが失敗
バターを作るとみんなにも言う祖父
戸村:そりゃ贅沢だ 一握り作るのに牛乳を何本も使う
戸村:そりゃ贅沢だ 一握り作るのに牛乳を何本も使う
フ:また作るの? 牛乳より乳臭い
ナツの父は料理人だから食べたことがある ホットケーキを作ってくれた(!
ナツの父は料理人だから食べたことがある ホットケーキを作ってくれた(!
テ:じっちゃんはナツのためにバターが作りたいんだ
日曜日
もうバター作りに取り掛かる
樽に牛乳を入れて30分も回すとバターの塊が出来る
もうあんな量が出来た!
もうバター作りに取り掛かる
樽に牛乳を入れて30分も回すとバターの塊が出来る
もうあんな量が出来た!
フジコはじゃがいもをふかして、バターをのっける サイコーだねv
フ:祖母が大好きだった 若くして亡くなったけど
祖父:バターは体にいいんじゃ
祖父:バターは体にいいんじゃ
みんな美味しいと言う
ユミコも挑戦して美味しい
(友だちは乳製品全般が食べられないけどね
ユミコも挑戦して美味しい
(友だちは乳製品全般が食べられないけどね
雪月ではホットケーキを焼いて、バターをのせる
雪之助:
私も東京で食べたことがある
小麦粉をひいた後のふすま+ビートを煮詰めて蜜をかけた
新鮮だから、製品化したのより臭みがない
このバターぜひ売ってください
これから十勝のお菓子はバターの時代が来ます
私も東京で食べたことがある
小麦粉をひいた後のふすま+ビートを煮詰めて蜜をかけた
新鮮だから、製品化したのより臭みがない
このバターぜひ売ってください
これから十勝のお菓子はバターの時代が来ます
祖父:
オレじゃない ナツたちが大きくなったら開拓すればいい
仕事としてもっと美味しいものを作ればいい それが夢だ
オレじゃない ナツたちが大きくなったら開拓すればいい
仕事としてもっと美味しいものを作ればいい それが夢だ
花村:来週は学校で映画祭があります マンガ映画です! みんな初めて?
マンガ映画のことを山田に聞く
山田:絵が動くんだよ
山田:絵が動くんだよ
教室にスクリーンを張り、家族も集まる
『ポパイ “アリ・ババと40人の盗賊”』
缶詰からほうれん草を食べて強くなるポパイに夢中になる子どもたち
悪役を軽々とやっつけるストーリーにうっとりするナツ
悪役を軽々とやっつけるストーリーにうっとりするナツ
郵便屋さんは天陽の父か 兄からの手紙はまだ来ない
妻・タミ:天陽と仲良くしてやってね
妻・タミ:天陽と仲良くしてやってね
天陽:
前観たのは白黒だったけど、今のは天然色だった やっぱりアメリカは進んでるな
アメリカにはディズニーってマンガ映画があるんだ すごいらしいよ
アメリカにはディズニーってマンガ映画があるんだ すごいらしいよ
正治:学校もどうなんだろうな 散々「鬼畜米英」と言っておいて
天陽:今度うちに遊びに来いよ 絵の具があるから絵を描かせてやるよ
(絵の具は高級品だったのでは?
(絵の具は高級品だったのでは?
ある日、天陽の家に行く
馬小屋に天陽の兄・陽平の描いた絵がたくさん飾ってある
中学で美術部 父は兄のためにムリして絵の具を買っている
馬小屋に天陽の兄・陽平の描いた絵がたくさん飾ってある
中学で美術部 父は兄のためにムリして絵の具を買っている
テンヨウは好きな馬の絵ばかり
黒い絵の具はほかより安いから
黒い絵の具はほかより安いから
テ:ここにあるやつは自由に使っていいって言われてるんだ
遠慮するナツ
テ:
畑が上手くいかないからダメなんだ
父さんはもう耕す気もなくして、郵便局の仕事を見つけて
母さんは近くの畑を手伝って食べ物をもらってくる
父さんはもう耕す気もなくして、郵便局の仕事を見つけて
母さんは近くの畑を手伝って食べ物をもらってくる
それも今年の秋までかも ここを離れるんだ
捨てるしかないよこんな土地! せめて馬が生きていたら
農家にとって馬は欠かせない チキショー!
オレはここが好きなんだ! 泣きながら叫ぶテ
戸村:
それは「拓北農兵隊」だな
日本政府が空襲で家を失くした東京の人に
北海道に行って開拓しなさいとススメた
今ごろ来ても、いい土地は開拓した後で人が住んでいる
大勢が東京に帰った
日本政府が空襲で家を失くした東京の人に
北海道に行って開拓しなさいとススメた
今ごろ来ても、いい土地は開拓した後で人が住んでいる
大勢が東京に帰った
なつは祖父にテを助けてくれと頼む
なつ:土に勝たせてあげてください!
祖父:土が悪すぎる
なつ:土に勝たせてあげてください!
祖父:土が悪すぎる
なつ:ウソつき! テは一人で土を耕してるの 誰が助けてくれるの?!
ウ:なつ お前が怒ったのは、少なからず幸せだからだ
翌朝 祖父はテの土を見に行くと言う
祖父:
やっぱりダメだ 作物は育たん だが、これくらいわしはいくらでも開墾してきた
オレが親に会いに行く
オレが親に会いに行く
夜 家族で山田家を訪ねる
正治:
冬は河原で石を焼いて、ぼろきれで包んで抱いて眠った
それでも氷のように冷たくて 子どもに雪が積もっていた
もうあんな思いはさせられない ここを離れるしかない
冬は河原で石を焼いて、ぼろきれで包んで抱いて眠った
それでも氷のように冷たくて 子どもに雪が積もっていた
もうあんな思いはさせられない ここを離れるしかない
剛男:
牛飼いを考えませんか? 今は農業と酪農、両方やってる人が増えている
牛の糞尿がいい肥料になるし、どっちかで補えるようにしている
牛飼いを考えませんか? 今は農業と酪農、両方やってる人が増えている
牛の糞尿がいい肥料になるし、どっちかで補えるようにしている
祖父:
わしはナツに言われて来た
それを真剣に聞くのがなぜいかん
作物は育たない それでもやる気があるなら、3~5年かかるかもしれん
それを真剣に聞くのがなぜいかん
作物は育たない それでもやる気があるなら、3~5年かかるかもしれん
テ:それでも僕はやりたい お父さんは今の仕事を続けていいよ
祖父:子どもの話だと思わず、大人が聞いてやるべきだろう
陽平:馬が死んだ時、一番悲しんだのはテなんだ
タミ:あなたもほんとは離れたくないのよね 家族のために諦めようとしてるのよ
みんなで集まる
祖父:切り株を取り除き、川の水を引く 何年かかってもこの荒地を美しい里の風景に変えるんじゃ!
切り株1つ抜くのも大仕事 樹だってずっと居たいものね これも自然とヒトの戦争だ
祖父は馬を連れてくる
祖父:お前が育てて稼いだら返せばいい
祖父に大好きと抱きつくナツ
祖父:お前が育てて稼いだら返せばいい
祖父に大好きと抱きつくナツ
早速馬で耕す
9年も経った/驚
畑にいるテも別人のイケメン俳優に
あの上手い子役の子たちと会えなくなるのは寂しいなあ次週 なつが女優に?!
汚い牛舎に収容される牛たち@NPO法人アニマルライツセンター