『あら、お珍しい、今日はお出かけはこれからですね。お手入れをして生け垣が綺麗になりましたね、ホホホホ。このお天気でテニスも出来ませんで、今日は運動公園に一応集まってテニスができればやりますし、駄目なら併設の準備室で雑談ですよ。おや、もう彼岸花が咲き出しましたね、どうも猛暑の影響なのか草花が季節を狂わされたのでしょうね。奥様の体調は？、涼しくなりましたから』
『おや、弘子さん久しぶりだね、スーパーでも行き会わないからな。確か毎週木曜日がバトミントン、月１でのハイキング、ハハハハ。いやあ体が若いよ、この周辺の標高５００メートル前後の山は歩き尽くした？、郷土を知る紀行文が書けそうだね。先日はフジの花が７，８房咲いて、彼岸花も血迷った感じがするけれどね。植木の手入れ、今年はこれで終わりだな』
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『そうだ、１０月下旬にバトミントンの仲間４人で１泊で紅葉を見に行くことになりまして、ええ、鉄道でも車ででも。ついては“旅士”の翁さんにアドバイスを、ホホホホ。車で長野県の鄙の宿に泊まり秋の山菜、志賀高原か草津白根山の紅葉ですね、宿の都合に合わせますがアポを取っていただけるでしょうか？、リンゴ狩りも出来ますかね。じゃあ帰りに寄りますので』
『１泊旅行に？、気心の知れた仲間での旅はいいね。勝手知ったる北関東甲信越地域なら、旅行社よりも詳しいわ、ハハハハ。時期なので宿の主人に直ぐに電話を入れて、１室何とかして貰うから。コースはゆったりと紅葉を楽しめるように、車にナビがあるなら全行程の経由地を入れてセットしてあげるよ、なるべくなら一般道を走ってね。ポストにメモを置いておくからね』
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あとがき＝旅の楽しさは、地図やガイドブックを捲り、目的地や宿探しをすることから。お仕着せのツアーとでは、旅の喜びが全く違うわ、ガハハハ＝＝放念の翁