『梅雨入りをしたのか、はっきりしないお天気だね、あなた何をしてきたと？、あら、もうオジャガを掘ってきたの？、まだ小さいでしょう、ホホホホ。初物のキュウリとナスのお漬け物は美味しかったけれど、なぜか、歯ごたえだけで、何となく野菜の味がしなかったけれど。トマトはまだでしょう？、まだ青い？』
『かあさん起き出したな、調子がいい？、まあ無理はしないようにしないと。この雨不足でジャガ芋の育ちが悪く、もう葉が枯れ始めて、試しに掘ってみたら、こんな物だよ、これから塩茹でにして、ガハハハ。キュウリとナスの味、かあさんもそう思った？、俺は畑で１本キュウリを丸かじりをしたけれど、キュウリの青くさい味がしなかったな』
＝＝＝
＝＝＝
＝＝＝
『ジャガ芋、茹でて食べるにはいいけれど、何か料理をするには小さいね。キュウリとおナスはスーパーの野菜と同じ味で、露地物でも素っ気ない味だな、ホホホホ。何て言うのかな野菜の癖？がないよね、これが消費者に好まれる味なのか、生産者都合なのか考えちゃうな。今日はこれから買い物に行くでしょう？、私、お化粧品、ええ？、化粧水と乳液をね、もう手入れをしても駄目だけれど』
『俺は先に友だちの所に回って、夏蕎麦が収穫出来たそうなので、粉を貰いに、夕食は久しぶりで蕎麦搔きにするかな、ハハハハ。それからスーパーに回るが、スーパーに化粧品店もあるけれど？、いつもの化粧品店に行きたい？、はい了解。掘ってきたジャガイモを塩茹でにして、味見をし、それから出かけるから。かあさんはパジャマのままで、カーデガンでも羽織れば？』
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
あとがき＝野菜の本当の味を知っている生産者や販売者がいないのかな、作り易くて、売れればだものな、ガハハハ＝＝放念の翁