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企業の内部留保はどこへ?

2008年12月31日 | 雲の日記
             


企業の内部留保はどこへ?

 皆さーん、おはようございまーす^^     

とうとう2008年も最後になりました。『それがどうした?』と言いたい
ところですが、やはりそれなりに振り返っておきたいものですよね^^

今年もいろいろなことが起きました。その中でも直近の問題であり、景気の
問題でもあって、国民の暮らしに直結する可能性があるのは『世界同時株安』

『金融危機』では、ないだろうか? 外需依存型の日本の大企業は、打撃を
受けた筈だ!! 大きく海外展開してきた日本の大企業が、世界的不況の為

に初めて『売れない..!』を経験しているのだ!! ところが企業はその間
にも(労働法を改正して)“正規従業員を非正規従業員に切り替える”経営

を着々と行ってきた。今回の海外売上不振にも即座に『首切り』で対応出来
た.. 経費の中で人件費は大きい.. 一度雇えば、簡単に首切りは出来ない。

首切りをする時は『早期退職勧告だ!』、『退職金の上乗せだ!』だとお金
も時間もかかる.. その間にも給料は払わなければならない..  ところが

非正規の従業員なら、どうだろうか? 『明日から来なくていい!』『今月
末で終りだ!』良くて『契約期間まで』だろう.. すぐに首が切れて人件費
と言う名の経費は最小限で済む..

企業から見たら、忙しい時は安い賃金で使い、社会保険料の負担も無い..
景気が悪くなれば、即座に首が切れる.. それが非正規労働者だろう!!

そうやって大企業が溜め込んだ『内部留保』が膨らんでいる。経営者は競争
力だと言い、その為にますます人件費(経費)は削減されるのだ!!

12月6日のblogで『内部留保』について書いています..

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トヨタ自動車は韓国の中央日報に『トヨタ銀行』と言われるほどの内部留保
があると報道されたことを私のblogにも書きました。

(引用始まり)
『笠井氏は大量解雇を打ち出した自動車関連十社だけでも、この五年で経常
利益を一・五倍に増やし内部留保も二十七兆円に膨らませていることを指摘。
非正規労働者を低賃金で使い回して大もうけをあげながら減益になると真っ
先に首を切る大企業に対し「直ちに実態を調べ、中止するよう求めるべきだ」
と迫りました。』
(引用終り) (web赤旗2008.12.6)

史上空前の利益を上げ続けた主要自動車10社..

2003年 経常利益 3兆6395億円 内部留保 17兆 557億円
 ↓      ↓      ↓      ↓     ↓
 ↓      ↓      ↓      ↓     ↓
2007年 経常利益 5兆 677億円 内部留保 27兆3561億円

これだけの利益を上げ内部留保がありながら、内需拡大が叫ばれている時に
自動車主要10社は1万5千人の解雇をしようと言うのだ。  

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そして今また『世界的不況』を理由に大企業支援の政策をしようとする政府。
世界的不況の影響はあると思う(海外では物が売れない)。円高もある。

でもそれは、商売なら『想定済み』のことだろう..そういう時のことも考え
て経営している筈だ!! 『円高』と言うが輸入企業には恵みの雨だろう..

食品の60%を輸入に頼る国民としては、食品が安くなる絶好の機会だろう。
輸出大企業から見た『円高』・『世界市場の消費縮小』などばかりが大騒ぎ

され、メリットは騒がれない.. 日本の政治が如何に『輸出大企業』(ハッ
キリ言えば、自動車・家電だろう)中心に考えているかが、よく分かる..

日本政府が救済すべきは、今まで切り捨ててきた『中小・零細企業』そして
『働く人たち』だ!! 

ブッシュ政権が推し進めてきた『トリクルダウン』(金持ちや企業が富めば、
そこから滴り落ちた富で全体が潤うという考え方)が失敗に終わったことは

アメリカ自らが教えてくれた.. ジェセフ・スティグリッツさん(ノーベル
経済学賞)は言っています。

『この危機をきっかけに、新自由主義は終りを迎えなければならないと思う。
規制緩和と自由化が経済的効果をもたらすと言う見解は行き詰まった。
ベルリンの壁の崩壊で、共産主義が欠陥のある思想であると誰もが理解した
ように、新自由主義と市場原理主義は欠陥のある思想であることを、殆どの
人々が理解した。』(11.3 朝日新聞)


にもかかわらず、今尚、小泉政権の謳い文句『規制緩和』を持ち出している
政治家がいるのに私は驚きます。私達国民が強い関心を持たなければ、政治
を変える事は出来ない.. それを強く感じた2008年でした^^

来る2009年は..
夜逃げする母子家庭がいない社会.. 
使い捨て労働者のいない社会..
海外派兵をしない社会..    を望みます。 

来年には選挙があるでしょう。次の選挙では多くの国民の暮らしが良くなる
候補者を選びたいものです。その為には、政治に、議員に 暮らしに関心を

持って下さい。そして諦めないことだと私は思います。オバマ次期大統領が
言っているように日本も変化して行きましょう.. 今ある現実は私達の手で

変えることが出来る現実です。居心地の良い人に変化はいらないでしょう..
でも居心地の悪い人は、社会を変化させましょう.. 有能な指導者を待って

いても誰も来ません..そんな人は日本にはいない.. 自分で選ぶしかないの
です。新しい年には、少しの変化が見られるように期待しています。


今年も一年間、長文を読んで頂き、有難うございました。
来るべき2009年が良い年になるように、お祈りしています。

今日も元気で ファイト!           





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