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単純な陰謀論が社会を闊歩

2008年11月15日 | 雲の日記
           のち         

単純な陰謀論が社会を闊歩

 皆さーん、おはようございまーす^^     

明るい太陽が出ていて気持ちの良い日になりましたね^^
ところが私は愛用のPCの復旧がならず、使いづらいノートPCの

キーボードですので大変です。早く何とかしないとblogの作成にも
影響が出そうで。。      

昨日のニュースで国家公務員の給与とボーナスが据え置きになった
と言っていました。 そこで皆さんなら、このニュースをどう考え

たのか?と想像してみました。国家公務員(もしくは関係者)以外の
人は、
『このご時勢だから、当然だ!』
『大した働きもしないで、当然だ!』
『もっと減らせば、いいんだ!』
『ついでに人員削減もしろ!』
。。。
と言う具合に賛成する人(気分の良い人)が多いだろうと推察します。

でも本当に国家公務員の据え置きは国民のためになるのだろうか?
この報道は、いつも大々的にこの時期の発表されます。この発表に

よって、民間の昇給やボーナスにどのように影響されるのか、考え
たことがあるだろうか??

国家公務員の昇給問題だから、据え置きと決まると何故か?気分が
いいが(当然と思う?)、大手企業の昇給問題なら即自分たちの問題

として一喜一憂してしまうだろう。。 大手企業が率先して給与や
ボーナスを据え置きすれば、他の中小・零細企業も右へ習えとばか

りに据え置きが出来る。働く側も企業あっての自分だからと(言い
聞かせられているから)、大した抵抗もなく決まってしまうだろう。

そういう構図が毎年毎年、私には見える。。 大企業や主要銀行が
莫大な利益を上げていても、その割には働く側の昇給はなかったと

私は思っています。何故、そんなことが出来たのかと言えば労働者
の側に見せる映像が『国家公務員の昇給の据え置き』『国際競争力

をつけるため。。』『企業体力をつけるため。。』などなどの報道。
そして今回は『世界同時株安』『世界金融危機』が加わった。。

そしてまた『黒字決済=利益が出ている』にも関わらず、ボーナス
も給料も抑えられてしまうのでしょう。毎年毎年、何かしらの理由

が生まれ、労働者の給料は押さえつけられて来たのではないでしょ
うか?? 少なくとも私にはそう見えます。

国家公務員の給与やボーナスの問題は国家公務員の問題だけでなく、
自分たちの問題にも繋がっているんだと考えることは出来ないだろ

うか? 『公務員叩き』をしていると思ったら、自分たちの首を絞
めていることにならないようにご注意下さいね。

例の(前)航空自衛隊トップの田母神氏の問題を書いたとき、こうい
う意見を頂いた。『退職にしたと言うことは、彼が間違っていない

証明だろう』と言う意見です。その後の国会でのやりとりも報道も
見ていなければ、こういう意見を持つことも可能なのかなと私も思

いました。皆さんもご存知とは思いますが、田母神氏が退職扱いに
なったのは『一日も早く自衛隊からいなくなって欲しいと思ったの

で即日更迭、懲戒にするには時間がかかるので退職の方が早かった
ので退職処分にしたのです。』と防衛省大臣が国会で答弁しました。

任期満了前に更迭・退職することは「公務員」を少しでも知っている
人なら「普通でない」ことは知っていると思います。異常事態です。。

だから田母神氏もご自分の更迭・退職を「驚いた」と素直に認めていた
のでしょう^^ 誤解のないように「懲戒免職」がよかったのでしょうか。

世の中には時々、びっくりするような意見を堂々と述べる人がいる。
『真珠湾攻撃は米国の陰謀。。』
『満州事変は捏造。。』
『慰安婦は自分の意思で来たんだ。。』
そして今回のような『日本は侵略などしていない。。』

日本を誹謗したい国の陰謀なんだ!!と言う考え方は、確かに分か
りやすい。自分たちは悪くない!! 自分たちは間違いを犯してい

ない!! 悪いのは相手であり、間違いを犯したのは相手だ!!
日本がしたことは『相手の陰謀にはまった』だけなんだと言う考え

かただ。そこでは面倒で労力を要する歴史的検証はされずに、単純
で誰にでも分かりやすい、自分たちに都合のいい検証しかされない

ように感じる。そんな『陰謀論』が世の中を闊歩しているように感
じます。

11月13日の朝日新聞に面白い記事が載っていました。評論家であり
トンデモ本を研究する『と学会』の会員である『唐沢 俊一氏』の
お話です。

(引用始まり)
『「日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾攻撃を決行し
た」「張作霖列車爆破事件はコミンテルンの仕業」「盧溝橋事件の
仕掛け人は中国共産党」といった、都合のいい俗説を検証もせずに
取り出し、整合性も考えずにつぎはぎにしている。自説の正当性を
証明するプロセスをすっ飛ばす。一次資料を参照せず、「誰々の本
に書いてある」という二次資料の引用しかしない。。。。

ただ無視できないのは、blogなどで(田母神氏の)この論文について
「どこが悪いんだ」と言う声が多いことだ。ネットの世界には、黒
か白か、右か左かをはっきりさせたがる人が多い。そうした単純化
は陰謀論と親和性が高い。複雑な政治的問題を、一つの悪を設定す
るだけで、すべてを片付けようとする。 嫌中・嫌韓と言う風潮も
悪役を手っ取り早く見つけたいという欲求の現われだろう。そうし
た白か黒かの二元論が社会で急速に広まり、考え方の豊かさや多様
性が失われている。。。。』
(引用終わり) (11.13 朝日新聞)

田母神氏の論文や国会での答弁が表す真の問題(社会現象)を私達は
危機感を持って考えなければならないようです。単純ではない問題。

面倒なことを考えるのは時として私も頭が拒否をします。それでも
考えなければ、巨悪は毎日毎日爪を研いで自分達に都合のいい社会

に誘導しようと虎視眈々と狙っているかも知れないからです。 

暖かいですね^^
今日も元気で ファイト!