素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

慎重勇者

2019年12月29日 10時58分04秒 | 日記
かなり面白かった。

最初は「また異世界転生ものか、現代知識で未開人相手に俺TUEE無双作品はもういいんだよ」って思って、1話目を見なかったんですよね。
で、2話目の放送が開始されてからふとした思い付きで1話目を見てみたら。

あまりの馬鹿馬鹿しさに大笑いしてしまい。

視聴を決めた。

これは大変面白いギャグ作品だ、と。

でも、後半に差し掛かるとだんだんそうとも言えなくなってきて。
11話で「実は今までギャグだと思ってきたことが、重要な伏線でした」となって。

上手いな、と思った。

主人公の竜宮院聖哉が病的なまでに疑り深く、慎重なのは
「実は勇者として召喚されるのはこれがはじめてでなかった」
「以前の召喚では自分の高い才能を頼みに無計画に特攻を繰り返し、それでも才能だけで乗り越えて来た」
「けれども魔王戦でそれがとうとう仇になって返り討ち。仲間を全て殺され、恋人だった姫も目の前で惨殺された」
からで。
無鉄砲な姫騎士ロザリーを叩きまくるのも
「正義のためだと唱えるだけで、きちんとした勝算もなく特攻を決める姿が、彼の魂に刻まれたかつての自分の苦い記憶と重なるから」

剣神からお菓子の神にクラスチェンジしたセルセウスが
「実は人間から神に転生した存在」
で、聖哉との修行で心が折られてしまったのは
「人間時代の彼がそういう脆い部分を抱えた人間だったから」
つまり、人間から転生した神は人間時代を覚えていなくても、実は確実に魂を引き継いでいる。
そこから、セルセウス同様人間から転生したリスタルテも、彼女の人間時代、「前の勇者召喚で聖哉の仲間で恋人だった姫」の魂を引き継いでいるということに繋げる。

無駄が無い。
ありえないことをやらせて笑わせればそれでイイ、じゃなしに、かなり綿密に話作ってるのがね。
こういうの、好きです。

ラスト、ゲアブランデを救うにあたり、神界の重大な規則違反を繰り返したことに対するペナルティで、リスタルテは難易度SSクラスの別の異世界の救済を命じられていましたけど。
これは多分、かつてのリスタルテの古巣ですよね?アリアドアの言葉から察するに。
(確認したきゃ11話を見返せば良いのかもしれませんが、生憎見たら消すで来たので、見返せない……)

やばいな。
これはすごく見たいぞ。続き。

2期やってくれないかな?

……まぁ、2期に入ったら失速して「1期が最高だったなぁ」とため息をついてしまう事態になる可能性はあるわけですがね。


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