仕立屋のつぶやき

毎日、着物を縫う仕事を生業にしているおいしゃんが、気になったことや感じた事をつぶやきます。

仕立屋修行記 その21

2010年12月08日 00時51分06秒 | 仕立屋修行記
4月になり、後輩が入ってきた。女子ばかり6人。
すみさん、えいちゃん、えっちゃん、やっちゃん、かずちゃん、あと一人はすぐ止めちゃったので名前に記憶がない。顔は覚えているが・・・。
仕事場の雰囲気がガラッと変わった。同期の子が6人も止めたあとで、寂しくなったのもあるが、元気な子が入ったので活気が出たようだ。
そして、なんと師匠に談判して、昼休みを獲得したのだ。先輩達もあっけにとられた。
この頃から、最低賃金が守られてきて、おいしゃんの給料も上がった。
上がったといっても、2万円ぐらい、3食、寮費、光熱費込みなのでこんなもんでしょう。
男5人で住んでいた職場近くのアパート、六畳と四畳半、キッチン、トイレ付き風呂なし。
帰りはいつも8時半頃、それから残業などしてました。
ある日、階下の住人からうるさいと苦情が来た。
コテの音や足音等、下に響くのでなんとかしてくれと。師匠に相談したら、2軒長屋を捜してくれ即引っ越し。
ここも風呂なし。前のところより銭湯には近くなった。洗い場があったので、お金を出し合い、中古の洗濯機を買う。
今までの手洗いから比べると楽になりました。
ここは八畳と六畳、ちょっと広くなったので、先輩がステレオを持ち込んだ。
テレビも白黒から小さいカラーテレビになった。少しずつだが、人並みの生活に近づいたような気がした。

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