「国民のための政治」の実現を!人間らしく生き働くことのできる社会をめざそう! 総選挙にあたって(談話)<o:p></o:p>
2012年11月27日<o:p></o:p>
大阪自治体労働組合総連合<o:p></o:p>
書記長 荒田 功<o:p></o:p>
12月4日公示、16日投開票で総選挙がたたかわれます。今回の解散・総選挙は国民の批判と怒りによって野田政権が追い詰められた結果です。<o:p></o:p>
09年9月に発足した鳩山内閣は、沖縄米軍基地を「国外、最低でも県外」と公約しました。しかし、アメリカの圧力に屈し、翌年5月に「県外移設断念」を表明し退陣。続く菅内閣は、消費税増税を公言し、後期高齢者医療制度の廃止を棚上げました。また、アメリカの強い要請でTPP参加に動き始めました。そして、昨年の3・11の東日本大震災と福島の原発事故の対応に国民の批判が広がり退陣しました。<o:p></o:p>
その後、昨年9月に野田内閣が発足しましたが、アメリカや財界いいなりの悪政を強引に進めてきました。原発再稼働に執着し、普天間基地の辺野古「移設」と新型輸送機オスプレイの沖縄配備容認。さらに、TPP参加への準備。そして、消費税増税の強行です。週末、首相官邸前で原発ゼロを訴える人々の声を『音』と言う感覚は、国民の切実な思いとかけ離れています。<o:p></o:p>
◆<o:p></o:p>
一方、総選挙を前にしてマスコミは、「民主・自公・第3極」などのキャンペーンを繰り広げています。「第3極」とは、橋下徹氏と東京都知事を投げ出した石原慎太郎氏が『野合』した「日本維新の会」(野合とは:共通するものもない、ばらばらの集団がまとまりなく集まること)などの新たな政党です。<o:p></o:p>
もともと彼らの政策は水と油。原発について「維新」は『脱原発』、「太陽」は『原発推進』。TPPについて「維新」は自由競争で交渉参加、「太陽」は国益を損なうルールに反対。消費税は「維新」が地方税化すると言えば、「太陽」は消費増税推進。<o:p></o:p>
知名度だけに頼り、原発問題やTPP、消費税など、直面する国民の暮らしの問題に対して、理念や具体的な政策を持たず、選挙だけのために「合流」する動きは激しくなるばかりです。<o:p></o:p>
マスコミ各社は「第3極」と無神経に言いますが、これらは本当に「第3極」なのでしょうか? 石原氏、橋下氏、渡辺氏、みんな「憲法改正」を主張する右寄りの人たちです。本当の意味で「第3極」というのなら、首相官邸前で原発反対を主張している人たちの受け皿になるような「政党」ではないでしょうか。<o:p></o:p>
◆<o:p></o:p>
また、「日本維新の会」が「大阪府や大阪市の公務員制度改革を国に広げる」とし、大阪で強行してきた「教育・職員基本条例」制定、大阪市職員への「思想調査」、「政治活動規制条例」など、労働者の権利侵害や住民サービスの切り捨てを国政に持ち込むことは断じて許せるものではありません。違法・違憲の横暴をつくし、その責任逃れに終始しながら、憲法9条を変える国民投票まで掲げる彼らが、真剣に国民の暮らしや日本の将来を考えているとは到底思えません。<o:p></o:p>
大阪自治労連は、総選挙において労働者・国民の「いのち」と暮らしを守り、人間らしく生き働くことが出来る社会をめざして積極的にたたかうものです。大阪の自治体労働者の仲間の大奮闘を期待し、その先頭に立つ決意を表明します。