宮沢賢治
「銀河鉄道の夜」や「セロ弾きのゴーシュ」などの名作を世に送り出した、童話作家の宮沢賢治。
その作品が素晴らしいことはもちろんだが、一説には、彼の作品は単なるお話ではなく、
未来への予言だったと言われている。
その作品が素晴らしいことはもちろんだが、一説には、彼の作品は単なるお話ではなく、
未来への予言だったと言われている。
例えば、「グスコーブドリの伝記」では、冷害で作物ができずに困ってしまうイーハトーヴの住人たちが登場する。
作中では、冷害をなくす為に、炭酸ガスを大量に放出することで気温を上げることに成功する。
この原理はまさに地球温暖化と同じで、賢治が生きていた時代には、
この様なことはまだ科学的に解明されていなかった。
「銀河鉄道の夜」も、未来を描いた最たる例といえる。
銀河鉄道に乗ったジョバンニとカムパネルラによる星々を巡る旅は、まさに宇宙旅行の世界である。
当時はまだ想像だにできなかった宇宙旅行であるが、今や人類は宇宙空間へと飛び出し、
他の惑星への移住すらも視野に入れるまでになった。
日本の農業が衰退すること、しかもそれが1950年代から
2000年までの間に起きることがハッキリと綴られているのが、「法印の孫娘」という詩である。
実際に食糧自給率が落ち始めるのは1950年代のことで、1965年までに80%が70%に低下。
更に2000年以降には40%にまで落ちて行く。
農業衰退の予言もさることながら、その時期までも明確に当てているのは驚くべき慧眼である。
また、「セロ弾きのゴーシュ」の主人公ゴーシュが演奏する音楽を聴いた野ネズミやウサギなどは、
みな病気が治ってしまう。
これは、音楽を聴くことで心身の健康を図る現代の音楽療法を予期したものといえる。
その他にも、多くの予言の存在が指摘されているが、賢治は常日頃から「自分は霊感が強い」と話しており、
よく幽霊や悪霊、若くして病で世を去った妹トシの霊とも会っていたという。
また、創作についても「作品は創るものではなく降って来るもの」と語っていた。
つまりそれは、天からの啓示だったのではないか。
啓示を受けた宮沢賢治は、後世の人の為に、その内容を作品として残したのかも知れない。
日本史ミステリー
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