自己記録最高ぽっちゃり

私の机の前の窓。



何かを置けば、猫たちが目ざとく見つけて下に落とす。

猫が棚の上のものを下に落とすのは本能なので、いたしかたない。

でも、好きなものは置いてみたい。

そこで試しにひとつ、置く。

すかさず猫たちがやってきて、検証する。

検証したのを確認すると取り除き、翌日また同じところに置く。

また猫たちがやってきて、検証する。

それを繰り返しながら、１年近くかけてここまできた。

オーダーして山を描いてもらった、ヴィッキー作のヒューズドガラス、

友人がくれたエアプランツ、ビーチで拾った貝殻、ミニジャムの空き瓶で自分で作った置物。

１番新しいのは、ヴィッキーのシーホース。

気に入ったものを見えるところに置くのは、日々の小さな幸せだ。




さて、今朝、起きてきた夫がうなだれている。

「体重、測ってみた・・」

「へえ、勇気あるね。どうだった」

「言いたくない」

「記録つくった？」

夫はうなづき、日本語で言った。

「ボクハ　スゴイ　ポッチャリ」

１月に日本に行ってから、ずっとジャンク時期にいた。

毎日ビールを飲み、ナッツを食べ、チップスをほうばる。

いつも思うのだけれど、お酒もスナックもほどほどにすればいいものを、

これでもかと飲む、食べる。

いくらカロリー控え目のビールとはいえ、１度に１０本も飲めば、そりゃ太る。

いくら仕事で動き回っているとはいえ、燃焼しきれるものではない。

その、ほどほど、ができないのが夫なのだから、こうなる。

何パウンドあったのか知らないが、今日からダイエットするそうだ。

「一緒にやってくれる？」

それは望むところだ。

隣で一緒になってスナックをつまんで、たっぷりと寛いでいる我が腹肉を眺めた。








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