太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

英語は上から目線で

2011-10-05 11:32:14 | 英語とか日本語の話
私は美術大学出身で、ゆえに夫に出会った頃の私の英語は高校止まり。

まさか外国人と結婚するとは夢にも思わないから、英会話も習ったことがないまま、
夫と出会い、半年で結婚した。

夫のほうも、当時は日本語がほとんどわからず、わからない同士が、わからないなりに、
結構おもしろく暮らしていた。
私なりに、日々に単語を覚えたり、文法のおさらいをしたりしたけれど、
大事なのは心で、言葉はあとからついてくる、と思っていた。


ハワイに来てみたら、言葉はあとからついてこない場合が多々あることに気づいた(遅)


普段、いかに夫が、私の言いたいことを先回りして想像し、対応してくれていたかを思い知る。


最初の頃、私は相手の話すことを100%理解しようと必死だった。
相手の言葉を頭の中で英文にして、それに対する答えを英作文して話そうとすると、
まだ英文にできないうちに、すっかり会話が流れている上に、
ものすごーーーーーく疲れる。

「無口だね」と生まれて初めて言われた。


英語漬けの毎日で、100%を目指すと心身がもたないとわかり、
60%でいいにすることにした。


相手の話の中から、わかる単語だけを拾い出し、あとは想像を加える。
私が言いたいことを英文にする前に、まず話し出してしまい、あとからアレンジする。
疑問文にしたかったら語尾を上げる、確認だったら最後に RIGHT? と言ってみる、など。

60%できればいいので、こんな荒っぽいやりかたでも大丈夫。
疲れ果てて、無口になるより、ずっとマシ。


夫が日本で英会話を教えていた時、高学歴で知識はあるのに、一向に話そうとしない大人が何人もいたという。

そういう人たちほど、間違った英語を話したら恥ずかしい気持ちが大きいのかもしれない。


私だって、変な英語を話すのは恥ずかしい気持ちは一応あるけど、
そこを突破しないと、人生を楽しめない。

英語は話してナンボ。


誰かが外国旅行に行って、親切にしてくれた相手に向かって、あなたの親切を忘れないと言おうとして

「DON'T FORGET YOUR KINDNESS」(おまえの親切忘れるなよ!)

と言ってしまったという話を、笑ってはいけない(大笑いしたけど)
そんな英語でも、何も言わないより100倍も良いのだ、心は通じるのだ。



私が完全にそこを吹っ切れたのは、

日本語を全く話せないこの人達に、あたくしが、第二言語を使って話してあげているざんす

という上から目線になることができたから。



日本人だもの、英語が変だって仕方ない。

私は英語よりずーーっと難しい日本語がぺらぺらなんだから(当然)


そんなふうに思えてから、ずうっと気持ちが楽になった。

間違えまいとすることが、どうでもいいことに思えてくる。


とはいえ、日々の努力は怠れないのも事実ではある。





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2 コメント

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勉強になりました (まろちゃん)
2011-10-06 20:08:37
帰国子女と間違えられるほど日本語も危ない私ですが、とってもハッとさせられました。
(もちろん帰国子女じゃないので英語も・・・です)

ただそんな私も小学生時代、日本語の話せないイギリス人の英会話の先生のクラスでペラペラ話していた時代がありました。
環境って大切かもしれません。

進化しつづけるシロさんの姿にただただ尊敬の気持ちでいっぱいですが、「できない」といっているけど「できる」日本人の香りがしました
土台がしっかりあるシロさんなのでしょう
まろちゃん (シロ)
2011-10-07 05:30:08
子供は、恐れる気持ちが大人ほどないし、先入観もないので、驚くほど早く環境になじむんだって。
母国語を覚えるように、耳から英語を学ぶから、発音もとってもいいとか(夫の話)

だから小学生のまろちゃんも、ぺらぺら話せたのでしょうねー。

進化してる?ほんと?
だとしたら、いいなあー。


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