天皇家が継承している三種の神器は、鏡、剣、玉であるが、私の三種の神器は、財布、手帳、フラッシュ・メモリーである。
私は、毎朝家を出かける時、また大学から帰る時に、最後にもう一度確認するものが、三種の神器を鞄に入れたかどうかである。この内のどれかを大学なり自宅に置いてしまった場合には、翌日はパニック状態になる。それほど重要な物であり、本当に無くなってしまえば、数日間は鬱状態に陥ることは間違いない。
先日も、2回も3種の神器で大失態をした。どちらも自宅を出る時に、忙しく、三種の神器を確認することなく、出かけてしまった。
最初の事件は、手帳が鞄に入っていないことに、自宅を出て大学に到着して分かった。そこで、直ぐに自宅に電話をしたが、妻は机の上にもどこにもないという。そこで、パニック状態となり、前日東京に出張していたため、新幹線の新大阪駅、博多駅の忘れ物係、当日会議を行った会場、会場に行く時使ったタクシー、また会場から東京駅まで乗ったタクシーに電話をかけまくった。この時のために、私は必ずタクシーの領収書を貰うことを習慣にしている。
どこも無いということで、明日の予定も分からず、どう生きていけばよいのかということで、打つ手もなく、自失呆然としていた。ただ、再確認のため、自宅に電話をかけ、妻に再度探してもらうと、「新聞の下」にあったとのことが分かり、ほっとした。但し、その日は、授業をやっていても手帳のことが気になり、熱の入って話しができず、頭に手帳のことばかりが浮かんで困ったことがあった。
もう一回は、自宅から大阪市内で開かれる編集委員会や理事会に出席し、その後、横浜で開かれる日本ケアマネジメント学会に出かける日のことであった。その日は朝にバタバタしており、近鉄特急に特急券を買うことなく、飛び乗った。私は、近鉄やイコカ(JRや地下鉄)のチケットはいつも胸ポケットに入れているが、それ以外は全て財布で生活している。
車掌さんに、「特急券を下さい」という時までは良かったが、鞄から財布を出そうと思ったら、財布が入っていないことが分かった。いずれにしても、携帯で妻に尋ねたら、今回は、置いてあるとのことで安心はしたが、これから東京までどのように行こうか思案に明け暮れた。同時に、私はほとんどの買い物の支払いはカードであり、そのカードさえあればという気持ちであった。
まずは、特急代金の870円が払えない。ところが、この車掌さんは、「いつもご利用頂いている方ですから、今回は結構です。最寄りの駅で、いつか払って下さい。」との言葉を頂戴し、ほっとした。次は、地下鉄であるが、これは胸ポケットに入れてあるイコカで対応できた。編集委員会ではまだお金は一切なく、昼からの理事会は、昼食が出て、一万円弱の交通費をいただいた。このお金で東京まで行けるのか不安で一杯であったが、伊丹までの空港バス代が610円であり、ここではタクシーは乗りたくても乗れない。
伊丹の飛行場では、既にチケットレスでチケットは買っていたが、ビザカードもANAカードももっていなく、乗せてくれないのではということが心配であった。カウンターで、ANAのID番号を言うと、直ぐにチケットを作ってくれて、ついに羽田までは到着した。
ここから、空港バスで横浜駅に行ったが、500円程度であった。ここから、「ミナト未来」までは、残金は僅かであるが、タクシーを使ったが、これもワンメーター程度で済んだ。そこでの理事会が終わると、無料の懇親会があるということで、美味しい食事を鱈腹頂き、またワンメーター程のホテルに到着した。
ホテルは3泊とっていたが、明日の朝に、財布が宅急便で届くことを伝え、明日まで支払いを待っていただくことをお願いした。やっと、自宅から、一銭ももたず、横浜まで来れたことにホッとした。翌日の朝9時過ぎには、妻が送ってくれた財布が到着していた。
年のせいか、こんな失態を繰り返しているが、「三種の神器」を常に確認することで、こんな失敗は三度としたくないと思っている。また、リスク管理の観点から、財布とカードの分散、コンピュータデータのフラッシュ・メモリーと本体での二重管理、紙ベースの手帳と携帯電話の二重のスケジュール管理といったことをすれば、リスク管理にはなるが、煩わしいこと限りない。同時に、「五種の神器」となり、自宅を出る時や大学から帰宅する時の確認が3から5になり、かえって煩雑になる可能性もある。
私は、毎朝家を出かける時、また大学から帰る時に、最後にもう一度確認するものが、三種の神器を鞄に入れたかどうかである。この内のどれかを大学なり自宅に置いてしまった場合には、翌日はパニック状態になる。それほど重要な物であり、本当に無くなってしまえば、数日間は鬱状態に陥ることは間違いない。
先日も、2回も3種の神器で大失態をした。どちらも自宅を出る時に、忙しく、三種の神器を確認することなく、出かけてしまった。
最初の事件は、手帳が鞄に入っていないことに、自宅を出て大学に到着して分かった。そこで、直ぐに自宅に電話をしたが、妻は机の上にもどこにもないという。そこで、パニック状態となり、前日東京に出張していたため、新幹線の新大阪駅、博多駅の忘れ物係、当日会議を行った会場、会場に行く時使ったタクシー、また会場から東京駅まで乗ったタクシーに電話をかけまくった。この時のために、私は必ずタクシーの領収書を貰うことを習慣にしている。
どこも無いということで、明日の予定も分からず、どう生きていけばよいのかということで、打つ手もなく、自失呆然としていた。ただ、再確認のため、自宅に電話をかけ、妻に再度探してもらうと、「新聞の下」にあったとのことが分かり、ほっとした。但し、その日は、授業をやっていても手帳のことが気になり、熱の入って話しができず、頭に手帳のことばかりが浮かんで困ったことがあった。
もう一回は、自宅から大阪市内で開かれる編集委員会や理事会に出席し、その後、横浜で開かれる日本ケアマネジメント学会に出かける日のことであった。その日は朝にバタバタしており、近鉄特急に特急券を買うことなく、飛び乗った。私は、近鉄やイコカ(JRや地下鉄)のチケットはいつも胸ポケットに入れているが、それ以外は全て財布で生活している。
車掌さんに、「特急券を下さい」という時までは良かったが、鞄から財布を出そうと思ったら、財布が入っていないことが分かった。いずれにしても、携帯で妻に尋ねたら、今回は、置いてあるとのことで安心はしたが、これから東京までどのように行こうか思案に明け暮れた。同時に、私はほとんどの買い物の支払いはカードであり、そのカードさえあればという気持ちであった。
まずは、特急代金の870円が払えない。ところが、この車掌さんは、「いつもご利用頂いている方ですから、今回は結構です。最寄りの駅で、いつか払って下さい。」との言葉を頂戴し、ほっとした。次は、地下鉄であるが、これは胸ポケットに入れてあるイコカで対応できた。編集委員会ではまだお金は一切なく、昼からの理事会は、昼食が出て、一万円弱の交通費をいただいた。このお金で東京まで行けるのか不安で一杯であったが、伊丹までの空港バス代が610円であり、ここではタクシーは乗りたくても乗れない。
伊丹の飛行場では、既にチケットレスでチケットは買っていたが、ビザカードもANAカードももっていなく、乗せてくれないのではということが心配であった。カウンターで、ANAのID番号を言うと、直ぐにチケットを作ってくれて、ついに羽田までは到着した。
ここから、空港バスで横浜駅に行ったが、500円程度であった。ここから、「ミナト未来」までは、残金は僅かであるが、タクシーを使ったが、これもワンメーター程度で済んだ。そこでの理事会が終わると、無料の懇親会があるということで、美味しい食事を鱈腹頂き、またワンメーター程のホテルに到着した。
ホテルは3泊とっていたが、明日の朝に、財布が宅急便で届くことを伝え、明日まで支払いを待っていただくことをお願いした。やっと、自宅から、一銭ももたず、横浜まで来れたことにホッとした。翌日の朝9時過ぎには、妻が送ってくれた財布が到着していた。
年のせいか、こんな失態を繰り返しているが、「三種の神器」を常に確認することで、こんな失敗は三度としたくないと思っている。また、リスク管理の観点から、財布とカードの分散、コンピュータデータのフラッシュ・メモリーと本体での二重管理、紙ベースの手帳と携帯電話の二重のスケジュール管理といったことをすれば、リスク管理にはなるが、煩わしいこと限りない。同時に、「五種の神器」となり、自宅を出る時や大学から帰宅する時の確認が3から5になり、かえって煩雑になる可能性もある。