ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」設立総会について

2008年12月22日 | ケアや介護
 12月21日に「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」の設立総会が東京の女性と仕事の未来館で開催された。サービス利用者の団体、事業の経営者、職能団体、労働組合等、利害の異なる側面をもつ呉越同舟の組織が集まっての設立であるが、共同代表ひとりである樋口恵子さんの、「一端接着」の関係で、皆で介護保険制度を持続し、良い制度にしていこうとすることになった。私も、樋口恵子さん(高齢社会をよくする女性の会理事長)と高見国生(認知症の人と家族の会代表理事)といっしょに、共同代表の一人にならせて頂くことにした。

 これには、義理の母が介護保険制度のお世話になり、遠距離介護を行っていった妻から背中を押されることで決意した部分もある。妻は元来おとなしく、私に対しても、あまり前にしゃしゃりでないようにと窘めてくれる性格であるが、今回は是非良い介護保険制度になるよう、がんばってほしいと、珍しい反応であった。これは、今回の親の介護で介護保険制度の有難さを実感し、同時に問題点を感じたからであろう。今回は、そうした妻との会話もあり、研究者は口や文章だけで自己表現していれば良いのかという自責の念から、力足らずであるが、共同代表をお引き受けした次第である。

 そこで、共同代表で、設立総会で鼎談をすることになり、高見さんが風邪のため欠席のため、認知症の人と家族の会副代表理事の勝田登志子さんと、樋口さんとの3人で行った。

 今後どのような介護保険制度にしていきたいかという司会の質問について、私が発言したのは、年金保険は「生計」を、医療保険は「生命」を、介護保険は「生活」を守る保険にしていきたいことを述べた。これに応えて、樋口さんは、介護保険は「生活」と「人生」を守ってくれる保険にしようと夢をもって、介護保険制度を育てていこうと締めくくった。本当に、そんな保険にしたいものである。

 皆さんも、是非「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」ご参加下さい。近々ホームページが立ち上がります。

 そこで、介護報酬改正の方向が12月12日に出たので、私の思いを一挙に掲載することにした。なぜなら、12月26日に社会保障審議会介護給付費分科会で介護報酬が具体的に出てくるため、それまでに私の思いを伝えたいからである。そのため、12月27日までの6日ほど早いブログとなっていることをお断りしておく。