むらくも

四国の山歩き

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大登岐山ー兵庫山ー玉取山…高知県

2018-05-08 | 四国の山歩き
大登岐山、兵庫山、玉取山        おおときやま、ひょうごやま、たまとりやま


山行日                 2018年5月5日
標高                  1477m、1303.2m、1330.4m
登山口                 高知県土佐町下川「下川林道終点」
下山口                 愛媛県四国中央市富郷町猿田峠「白髪トンネル愛媛側」
駐車場                 登山口側「林道終点の広い路肩」、下山口側「白髪トンネル広い路肩」
トイレ                 なし
水場                  なし
メンバー                アンジーパパさん、佐々連さん、glicoさん、biscoさん、ピオーネ、むらくも




四国の中央部に千数百メートル級の四国山地が東西に貫いていて、西には西日本最高峰の・石鎚山、東には石鎚山に次ぐ第二の高峰でツキノワグマの生息地として知られている剣山が聳えている。
その剣山と石鎚山の縦走路の真ん中辺りに、標高1446.5mの登岐山のすぐ北側に、地図に載っていない大登岐山という岩峰があって、こちらのほうが登岐山より30mほど高い。
この山を入れて、兵庫山、玉取山を縦走しようという計画が高知県にお住いの江崎隊(glicoさん、biscoさん)によって立案された。

四国最大級のダム早明浦袂から県道17号線を走って20分弱、下川橋を渡って右折し、さらに55分ほど掛けて林道下川を終点まで走るとそこが登山口となっている。
下川から黒岩山と大登岐山の中間にある下川峠へ上がって、そこから稜線伝いに大登岐山へ登り、予土県境を歩いて猿田峠へ下山。
黒岩山から大登岐山間はスズタケが生い茂り、この間を歩く人は稀で、先ず出会う人はいない。

我がチマチマ隊の坊主隊長は、特に下川から下川峠を入れたこの山域をスズタケブッシュのプラチナルートとして、本ブログのコメント欄を通じて人に紹介したりしていた。
しかし、ついぞ登ることなく年月が経ちこのルートを忘れかけていたが、江崎隊の登場によって再び火がついてしまった。
しかも、嬉しいことに、すっかり老いぼれてしまったチマチマ隊に、わざわざ若い江崎隊から誘ってくれたのです。
老人クラブ化したチマチマ隊は、ぼろぼろ雑巾の最後のひと絞り、乾坤一擲の思いで食らいついた。
卑しい哀れな老人たち、総入れ歯なのに、それでも噛みつく執念はおぞましい。
あの大登岐山から眺めた景色の懐かしいこと、もう一度そこに立つために、四国中央山岳の縦走路を歩いてみたし。



目覚ましの鳴る1時間前に目が覚めた。
初めて歩く一般的でないルートは緊張するのですが、岩場が続いたり、ブッシュなどで歩く時間が読めない時は、特段に緊張する。
先々週に歩いた坊主谷もそうだったが、最近、緊張する山歩きが続いている。

アンジーパパさんと佐々連さん、ピオーネの四人で一台の車に乗り合わせ、江崎隊と待ち合わせ場所の猿田峠へ向かって走らせる。
AM5時50分、白髪トンネル愛媛側で待っていると、トンネルの中から重機が走るようなゴオーッという音がして、江崎隊の2台の車がやってきた。
6人一台の車に乗って、一先ず本山町にある吉野運動公園へ寄った。
ここはバスフィッシングやスタンドアップパドルボーダーのメッカ、近くには吉野クライミングセンターといって、クライミングウォールやボルダリングを楽しめる施設がある。
景色もきれいだし、アウトドアスポーツ施設が充実していていいところです。

早明浦ダムからの湖面風景も楽しんで、岩躑躅山を正面にして車を走らせ、下川橋を渡って右折。
glicoさんの運転する車はダート道をガンガン飛ばし、7:20、下川林道終点に到着。
車を降りた途端、ダート道の石とタイヤのこすれた焦げた臭いがプンプンした。



7:31、テープがちらちらする土手のような登山口から奥へと入ってゆく。
途中、苔むした丸太橋や洞穴などがあったりして、踏み跡はしっかりしている。



谷水は青く澄んでいてきれいだ。
清流の岩影に棲む魚影色が濃い印象を受けた。
登山口から10分ほどのところで、道は谷を挟んで左岸に続いている。

国土地理院地図では、下川峠へ上がる破線の道は一度も谷を渡るようにはなっていない。
glicoさんが道を確かめるために谷川へ下りた。
わたしたちも後へ続こうとしたそのとき、ピオーネが足を滑らし岩を転げ落ちそうになった。
2mほど下は小さな淵のある川床、慌てて腕を絡ませて引っ張った。
危なかった。
もしもそのまま転げ落ちていたら、ずぶ濡れで怪我をしていた。
過去に岩床で転倒して肋骨にヒビを入れた経験があるだけに、ヒヤッとしました。

で、肝心の道の方は、対岸の道は登岐山から大己屋山への稜線に繋がる道だろうということで、左側斜面にとっついて適当に這い上がることにした。




斜面は急こう配だが、アンジーパパさん、佐々連さん、glicoさんも俄然はりきってガシガシいわしながら登ってゆきます。
水を得た魚っていう言葉がぴったしの光景、なんやろなこの3人組。
biscoさん、ピオーネ、わたしの3人は落ちないよう慎重に木を掴み、足場を確保しながら登る。
シャクナゲがもう咲いている。




標高おおよそ830m付近ではっきりした道に合流。
標高おおよそ890m、山肌がピンク色に彩られた大登岐山と登岐山が前方右手に見えてきた。
地図で確かめると、標高1173.5m四等三角点・下川の南東にある尾根の下を回り込んでいる。
小さな小屋があったのか、トタンの波板が転がっていたり、小さな瓶が落ちていたりする。




標高おおよそ920m、谷を右に回り込むようにして踏み跡は続く。
丁度、破線の3~40m上を破線の形と同じようにして道がついているので、これが本来の破線の道ではないかと思った。




国土地理院に描かれている破線は必ずしも正確でないことは、過去の山行でもいくどか経験しているので、驚きはしないが注意を要する。
歩きながら、下川林道終点から登りだしたときに途中で谷を渡って隣の尾根へと踏み跡が続いていたことを考えた。
あの踏み跡は当初から下川峠へ通じる道ではなかったようだ。
下川峠への道は、林道終点から左上へと伸びていたのではないだろうか?
踏み跡薄く気がつかなかったのだろう。

標高おおよそ1200m、炭焼き窯の跡だろうか、石組が現れた。
苔むした石ころ斜面が現れ、踏み跡にはスズタケがびっしり生え、それを嫌って左に逃げ、しばらく上って再びスズタケの薄くなった踏み跡に戻る。
ところどころで踏み跡が途絶えるので注意が必要だった。
また、杉植林の中ではスズタケがばっさり枯れてしまっているところもあったりで、過去とは比べ物にならないくらいに歩きよかったのではないかと想像した。




上に行くにしたがってスズタケが覆いかぶさったが、しばらく我慢して歩くと突然に開けた。
どうやら下川峠近くの稜線に出たようだ。
かつて、ここにはスズタケがびっしり生えていて、歩く隙間がなかっただけに、びっくりするような光景でした。




11:22、登りだして4時間弱、下川峠直前で小休止。
ここまでの予定していた所要時間を3時間弱と読んでいたが、1時間ものオーバータイム、大甘でした。




銘々に寛ぎながら、北に横たわる法皇山系から赤石山系の山並を眺めカメラを構える。
8分ほど休んだあと、大登岐山へ向かって前進。
下川峠を少し過ぎたところで、スズタケブッシュが復活。
しかし、やはり昔と比べてスズタケの密集度は低く、随分と歩きよいと感じた。




アケボノとミツバツツジ色の斜面を見上げながら、攀じ登る。




笹を掴み掴み、喘ぎながらひたすら這い上がる。




ミツバ、アケボノ、アケボノ、ミツバ、交互に現れてはまた攀じ登る。




山頂はまだ遠く、上へゆくほどに笹の中を潜り込む。




重い足をどっこいせと持ち上げては、アケボノに癒されます。
13:03、ちょっとした岩を回り込み、壊れた三脚がゴミとして捨てられ放置された稜線に辿り着いた。




東の展望所に進んで一呼吸。




glicoさんが岩場で独り占め。




無粋だが何度眺めても飽きない山頂標識、いつまでもこの姿でいて欲しい。




登岐山・大己屋山方面の尾根と、黒岩山・野地峰方面の稜線パノラマ。




しばし、休憩。




動きたくない重い腰をヤッと持ち上げ、13:50、岩尾根を下る。




アケボノツツジ、そしてそれをバックにミツバツツジとのツーショット。
贅沢この上なし。




biscoさんとピオーネが、シロヤシオに近づいて撮影する間、男性たちはボーッと突っ立っていた。
シロヤシオの花にアケボノの散った花びらが乗っかって、過行く時間がいとおしそうでした。




稜線は青い空に映えて、アケボノづくし。




14:57、兵庫山に到着。
バックの山は大登岐山。




ほんの少し休息を入れ、兵庫山をあとにするが、間違って北西北の落合方面に10mほど下ってしまった。
登り返すのにヒーコラ。
正しい尾根へと修正し、これから行く岩峰を前方に眺めながら歩く。




すでに里では山嗤うの季節は終わっているが、ここ標高1200m辺りではまだまだ笑い続けている。




ヤッホー!
後方の大登岐山があんなに遠くになった。




岩峰を東に巻くつもりだったが、biscoさんのリードで岩峰に登って突っ切る。




岩の間を次々と潜り抜け、疲れた体を持ち上げる。




ほーい!
白骨樹だ。




ブサイクなわたし、枯れた木を掴んで折れてしまい、前のめりに岩の上にひっくり返った。
右足をガンと打って、指を擦りむいてしまった。
木は折れやすく、掴んだ時も頼り切らず、普段は添える感じで歩いているのですが、疲れてしまうととんでもないうっかりミスをやらかしてしまう。
アホだ。
どこかでカラスが鳴いとる。




17:15、1334mピーク肩に到着。
glicoさん、biscoさんたち江崎隊は、以前、ここから南東に派生する尾根を辿って、標高1047.1m三等三角点・石旅へ下ったそうな。
あとなんとかかんとかーしゃべっていたが、わたし、疲れていて半分も聞いていないし、覚えていない。

誤って肩から西北西への支尾根を下ろうとしていたので、修正し、県境杭のある北尾根へと下った。
あちこちでシロヤシオ満開。



ツクバネソウも…。
18:06、玉取山に到着。
20分弱の大休止。
モグモグタイム後、ヘッドランプを準備して出発。



登山道の真ん中に奇妙な痕跡を発見。
砂を丸く掃き、なにかの鳥の足跡が残っている。
土はまだ完全に乾いてなく、先ほどまで主はいた様子。
博識のbiscoさんに尋ねた。
ヤマドリの砂浴びの跡だった。

砂浴びといえば、雀と鶏が遊んでいるのを目撃したことがある。
羽に着いたダニとかの寄生虫を落としているらしい。




18:44、太陽が思いっきり西に傾き、18:52、沈んだ。
19:00、ヘッドランプを点けて歩き続けるが、夜の岩場はわかり難く、あっちだこっちだうろきょろ。
やがて、鉄塔のある分岐に下りてきて、左に折れて林道が交差する鉄塔保線路を辿って、20:03、猿田峠の白髪トンネル愛媛側の駐車地点に下り立ちました。

やれやれー、お疲れさんでした。
アンジーパパさん、佐々連さん、そして本日声をかけてくださり案内してくださったglicoさん、biscoさんほんとうにありがとうございました。
まさか、行けるとは思ってもみなかった下川プラチナルート、先日の坊主谷と併せて感謝の気持ちでいっぱいです。



<後日話>
風呂上がりの翌日、一匹のマダニが8本の足をピンと跳ね上げ、薄っぺらい胸肉に喰い込んでおりました。
爪のある頭が千切れないように、毛抜きで抓み皮膚から剝して火刑に処した、ナンマンダブー
登山口では足まわりに防虫剤を振りかけたのですが、襟から侵入してくることは考えてなかった。
たぶん、笹を潜りながら歩いた、大登岐山西斜面の出来事ではなかったかと邪推。
過去に3度ほど歩いているが、この山域でマダニに取りつかれたことはなかった。
いまは巣になっているようです。

<参考タイム>
下川登山口7:31-11:22下川峠11:30-13:06大登岐山13:50-14:57兵庫山15:05-岩峰ピーク16:36ー1334mピーク肩17:15ー18:06玉取山18:24-19:03<1274mピーク>ー20:03猿田峠


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