むらくも

四国の山歩き

尾瀬山・登尾山周回…香川県

2014-11-26 | 四国の山歩き
尾瀬山、登尾山              おのせやま、のぼりおやま



山行日                  2014年11月23日
標高                   576.9m、887.3m
取りつき地点               仲多度郡まんのう町新目奥
下山地点                     同上   山脇
駐車場                  なし(路上広い路肩)
トイレ                  なし(近くのJR財田駅)
水場                   なし
メンバ-                 アンジ-パパさん、坊主さん、むらくも




山の神は恐れ多い。
その教えに逆らう者はどんな人間であろうとも生きて帰れない。
必ず祟りがあり、大なり小なり神の思し召しによって懲らしめられる。
例えば、12の付く日に山に登ってはいけない。
たちまちに体が硬直し、首が回らなくなる。
そして挙げ句の果てに木の下敷きになっておっちんでしまう。
特に12月12日は気をつけよう。
ところでなぜ、12日はダメなのか、それは山の神様に直接お伺いするしかないが、なにしろ会うことさえ憚られる恐れ多い神さまなのです。
村の長老達の言い伝えでは、なんでも12の日は山の神さまが木の数を数える日なんじゃそうな。
この日に山に入ると、地の底から響き渡るようなぶっとい声が聞こえてくると言う。
いっぽ-ん、にほ-ん………ん………足りん………ない。
おのれ、人間どもめまた切りおったな、許せん。

なのでこの日は決して近づいてはいけない。
ところで山の神様は女神様なのだ。
昔の人は口やかましい女房を「山の神」と呼んで恐れていたそうな。
ということで今日も坊主さんの誘いでアンジ-パパさんと三人でお山に出かけることにした。
うちんくの山の神はなんやしらんけんど、熟女三人で花散策に出かけて留守だ。
なんだか怪しげな熟女たちだが、古女房静かで留守がいい。

…なんのこっちゃ?



出かける山は久しぶりの阿讃県境尾根にある山で、標高900mに届かない登尾山。
JR讃岐財田駅に集合して、尾瀬山経由で県境縦走路へ出て、西に歩いて周回。
当初の計画では県境尾根の手前で東に振り、東山峠に出て西への尾根歩きと考えていた。
そして、登尾山を経た後、西にある標高807.6mから下山するということだったらしいのですが、わたしはなぜか思い違いをしてしまっていて、807.6mよりさらに西にある789.9mから下山し、財田駅のちょい西に降り立つつもりだった。

起床5時半、年老いて古ゴムのように伸びきった筋肉をエッチラ体操でほぐして7時前に自宅を出発。
財田駅の大きなタブノキの下でアンジ-パパさんと坊主さんが、いまかいまかと待ち構えていた。
むふふふ、佐々木小次郎よ、じれた時点ですでに負けじゃ。

車を東の新目の峠へと移動して、林道へ踏み分け入る。




あたりはうっとう暗くややガスっぽいし、もう誰も利用していないのか林道は雑草が茂りいやな感じ。




かまわずに突き進んでいくとトタン小屋にでくわした。
その左側には送電線鉄塔巡視路を示すアングルがあって、ここが本日の取りつき地点、四国電力麻線と記している。
山手34番方向の尾根に乗っかった。




年寄りはなかなかエンジンがぬくもらず、ヒ-コラドッコイ、亀のようにゆるゆる登る。
なんやしらん石柱が現れた。
明治45年3月常経新植、善通寺小林區薯と刻まれている。
二人がショ-リンクショと読むのかそれともコバヤシクショと読むのかで揉めている。
そんなことどっちゃでもよろしい。
ところで明治って45年の何月で終わったの?
調べた。
その年の7月30日までだった。
奇しくもこの年には未成年者の飲酒取締法が制定され、20才未満は酒が飲めなくなった。
わたしゃ15才でやけ酒を飲んだわ。




バンバン、鉄砲を撃つ大きな音が聞こえてきた。
メンバ-の中にそちらに向かってブヒブヒと叫ぶ人が一匹おいでた。
ヤメロ-!アホか撃たれるやろが!

アングルを追う。
尾瀬山至ると書かれた道標が括りつけられていた。




ワオ-!大きなヌタ場だ。
泥パックでお肌スベスベよ~ん。
んが-、この泥は危険一杯。
イノシシに着いていたダニや寄生虫などやその卵がわんさ居る。




ところどころに赤テ-プが施されている。
好き者はどこにでもいるもんですね。
と思って歩いてたら、標高573.4mにある三角点・大寺でその同類が残していったアクリルプレ-トを見つけました。




いつの間にか尾根道には陽がこぼれ落ち、小春日和といった趣になってました。




行く手には31番?鉄塔が。




尾瀬山公園の遊歩道に出て、奥に進むと尾瀬山山頂に到着、10:05でした。




ふふ-、あんたも好きね~。
ちょっぴし休憩したのち、アスレチック遊歩道を歩いて、南へ進むと、そこにはその昔に子どもたちのために作られた遊具がデンと坐っている。




ぶら下がったタイヤ。
遊び心一杯のアンジ-パパさんと坊主さん。




いまやススキや雑草の繁るアスレチック公園になってしまっていた。




天井から剥がれた板がぶら下がる東屋。
かまわずに尾根を進むがやがて車道が見え、法面がちょっとした崖になっており、ズリズリ木をつかみながら降り立つ。
車道ではキノコ狩りに来ていたご夫婦にお会いし、ご挨拶。




車道はアスファルト道で、尾瀬山の北裾に走る県道202号線の東西に繋がっていて、ここまで車で簡単に来ることが出来る。
車道を南に進むとカ-ブのところで三叉路になっており、さらに南への広いダ-トな林道へと入っていく。




阿讃県境尾根へ導く見慣れた道標があった。
その奥には通行止めのチェ-ンが張ってあったが、それを乗り越えたすぐのところの左側が県境へと向かう尾根道でした。




尾根回りではまだ紅葉が残っていました。
ポカポカと気持ちのいい天気、汗が滲みます。




標高650~700m、綺麗です。
痩せ尾根を越えて…。




歩く道は落ち葉でふんわか。
陽が差し込んで眩しい。
時刻は11時をだいぶ過ぎ、予定よりオ-バ-、東山峠へ行くことは諦めて、縦走路へ直進することにした。




ちょいと道を外して標高762.5m、三角点・多治に。
三角点に夢中のお二人と、その傍にあったマル米さんの点標。




今年の紅葉は随分と綺麗でしたが、遅くまで残ってます。
この位置で標高780~790mはあります。




780mを過ぎたところでオレンジの鉄塔が現れる。
真下から見上げたが随分と高くて大きい。
12:12、標高813m、縦走路と合流。




二軒茶屋方向に向きを変え、阿讃県境特有の広い縦走路(防火帯)を西に向かって進むと、やがて左島県側から、マイク放送が聞こえた。
阿讃サ-キットが近くにあって、ときおりバイク音が響く。
途中で大休憩、お昼ご飯とした。
やれやれ、ホッとしながら、サンドイッチとミニカップラ-メンを食べるが、ここまで飲料水は摂取しておらず、ラ-メンのお汁を一気飲み、うま-い。
普段、こんな食事ばかりしていたら、間違いなく脳溢血かなにかでぶっ倒れるでしょうね。

腰を上げて前へ進む。
伐採された開けた茅場で思いがけないお地蔵さんに出合う。
32番禅師峰寺・十一面観世音菩薩さん。




島方面に開けていて、すぐ左下中腹には林道が走っています。




落葉が始まっている感じのいい場所に来ました。




島の山並みが見えますが、烏帽子山や落合峠、矢筈山方面でしょうか?
目がいい人には剣山や次郎笈あるいは三嶺が見えていたのかもわかりません。




もう一個お地蔵さんが現れました。
坊さんが簪を買ったという歌の純信さんとお馬さんで有名な第31番竹林寺、文珠大菩薩さんです。




いくつかの鉄塔下を歩く。
オフロ-ドバイクに跨がった三人の青年と出合った。




ここにもオレンジの鉄塔が高く聳えていましたが、色の違いはなんでしょうね?




13:35、登尾山山頂に到着、一休み。




それから20分ほどで次のピ-ク標高807.6m三角点・指出に着く。
時刻は14:20。
ここからは下る一方、遅くとも16時過ぎには下山できるだろうと思った。




北東に向かってドンドン下る。
当初の尾根道は薄くて分かり難かったが、やがてはっきりした踏み跡になった。
短い足で倒木を跨ぎながらどんどん下る。




やがて伐採された見通しのいい尾根に出た。
座り込んで地図を眺めた。
座り込んだところは計画していたル-トから東に一つ外れた尾根上だった。
そのまま尾根を直進すると帰来川が流れる谷へ入ってしまう。
相当なヤブが待ち受けていることだろう。
引き返すようにして、谷を跨いだ。




林道に乗った。
ここはどこ?
林道は三叉路になっていた。
下っている左に道をとった。
歩いた。
行き止まりだった。
引き返した。
三叉路を、さきほどとは違う道に入った。
歩いた。
ここはどこ?(標高522mPのすぐ傍だった)


後方には傾いた陽に照らされた阿讃の稜線がやや赤っぽく見えている。
送電線鉄塔も見えている。




右手には尾瀬山から阿讃への尾根筋がくっきり。
道端に佇むのは靴紐を直すアンジ-パパさんの黒い影、熊かイノシシと間違うわ。
林道は標高479.4mピ-クを一周するようにしてグルッと巻いた。




クネクネ、トボトボ、モクモクひたすら歩く。
チャップリンの映画のワンシ-ンを思い出した。
道沿いからは大麻山や大高見山、善通寺五岳。
そして七宝山も見えている。
我が家まで随分と遠いな~。




延延と林道を歩いた。
薄暗くなった轟の滝に着いた。
なにやら女性の声が聞こえてくる。
空耳かと思ったが、間違いなく人声だった。
道端に車が止まっていた。
暗くて人の姿は見えない。
シ-ンと静まりかえった車の傍を通り抜ける。

その後も林道をクネクネモクモク歩いて下った。
トンネルのだいぶ手前で黒い影が動いた。
その影は林に入って行ったように見えた。
林の中は真っ暗だ。
トンネルを抜けて、民家の建つ車道に出た。
そこは朝車を止めたところだった。

長く辛い林道歩きでした。




駐車地点A7:47-取りつき地点(送電線鉄塔巡視路)8:16-10:05尾瀬山10:18-標高813m県境尾根縦走路12:12-13:35登尾山14:02-標高807.6m<三角点・指出>14:20-標高522m付近16:04-下山地点(駐車地点B)17:14==<車で移動>==17:19駐車地点A


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