むらくも

四国の山歩き

カロート山・六郎山…徳島県

2012-05-03 | 四国の山歩き
カロート山、六郎山         かろーとやま、ろくろうやま



標高                124?m、1287.3m
登山日               2012年4月28日
登山口               那賀町五倍木
駐車場               お堂前広場
トイレ               なし
水場                なし

メンバー              単独




暇になってなにもすることがなくなった。
仕方ないから空いた土地に畝を起こして畑にした。

トマトにニンジン、ピーマン。
ナスにオクラにキューリはイカガですか~。

節を付けて唄いたくなる。

しかし、なんだね、昔は作ってなんぼかになったが、いまじゃ、作ってもお金になんねーや。
肥料代も出やしねえ、むしろ、スーパーで買った方が安い。
魚も一緒だね、釣りに行ったら行ったで、えさ代はいるわ、渡船代はいるわ、まったく釣れない日なんかは涙が出るぞな。

GW突入。
妻は今日から外国旅行。
外国と言ってもお隣の国、飛行機でわずかに1時間半。
アンニョンハシムニカ~。
とりあえず、家には残されたわたしとワン一匹。
15才のワンは…一日の大半が夢の中、人間だと「伊予はまだ15だから(16だったかな)」と言えるんだけど。

やっぱ、山だ。
こんなときは山に行くに限る。
妻を見送って、15のワンの散歩済ませて出かけよう。
山は…新緑一色だぜい。



空気が澄んでいて早朝から小鳥たちが大騒ぎ。
走る高速から見る桟敷峠辺りの山並みがすっきりと見えている。
黄砂が去って、こんなに綺麗な景色を見るのは久しぶりだ。
GWだが、猪ノ鼻を越え井川池田ICから乗った高速は初日の早朝ということもあってか、まだガラガラ。

脇町ICで降り、山川から国道193号線に入るが、走る車はいない。
経の坂峠そして雲早トンネルのある土須峠を過ぎ、那賀町の三田までに出合った車は町営のぐるっとバス含めてわずかに5台。

六郎山に登るには分県登山ガイドブックによると山頂南側にある井堀というところから登るルートが紹介されているが、「こもれび」さんのレポートによると北側にある五倍木(ふしのき)からも登れることが分かった。
五倍木からだと井堀より多少登山に時間をようするが、登山口へはこちらの方がだいぶ近そうだ。

大轟きの滝を過ぎた。
しばらくのところで三田にある五倍木に上がる道を目指したが、分からずに通り過ぎてしまう。
引き返し、ゆっくり走ったところの小さな三叉路にこもれびさんが載せていた三田口のバス停が見つかった。
バス停の看板はコンクリート擁壁の蔭で死角になっていたため見逃がしてしまったようだ。
やや細い道を上がっていくと、またまた三叉路、五倍木終点方向へ右折。




山吹の花の咲く綺麗な滝を通り過ぎてしばらく走ると大きな銀杏の木のあるお堂に着く。
登山標識も何もない。
こもれびさんのレポートがなかったら、ここが登山口とは分からなかっただろう。




時刻は9時を回っている。
車を銀杏の木の傍に止め、急いで準備して、お堂に向かって安全祈願。
キケマンが咲く階段から昇っていく。




歩く道には杉の落ち葉で敷き詰められていた。
花粉症が酷くて、クシャミの連続。
来る道中、崖から流れる清水で濡らしてきたタオルを額に置き、頭を冷やした。
こうすると身体全体がすっきりして、クシャミや鼻水までもが治まるから不思議だ。

やがて踏み跡は一軒の民家へと続いているが、ここは踏み跡の薄い右へと登る。
これもこもれびさんのレポートに書かれていたのだが、すっかり忘れてしまっていて、民家へ入ってしまった。
慌てて引き返した。
なんとも記憶力の薄弱なわたし。




民家の上には畑地の跡。
突然前のめりにズットンテンと転ぶ。
杉の落ち枝に足を絡ませてしまった。
ユキモチソウが笑ってるような気がした。
踏み跡はかなり薄い、なんとか目を懲らしながらジグザグの植林帯を登っていく。

9:22杉林の小さな尾根に乗った。
首にぶら下げたコンパスを覗くと、尾根先はカロート山方向を指している。




突然の銃声、パンパン、乾いた音が林のやや右下から伝わってくる。
少し間をおいて、パン。

   …

パンパンパン。

   …
   …

一本杉への案内板のところで直進し、寄り道。
胸高回り6~7mはあろうか、大きな杉の木。
得心して、引き返す。

再び杉林を登り始めたところで目の前を二頭のシカが走って逃げた。
杉の落ち葉もあって、踏み跡はほとんど分からない。
とりあえず、尾根を追う。




額から汗が流れ落ち、ついでに鼻水もダラー。
汚いジジイだ。
はっきりと分かる尾根に乗った。
ミツバツツジが満開。
木立から北西および北東に展望が得られた。
樫戸丸と雲早山方面のようだ。




しがきの丸とその麓にある小畠の集落だろうか。
10時のチャイムが麓のどこかの集落から聞こえてきた。
レーダードームのある高城山が真後ろに見えている。

10:08、948mPに到着。
歩く尾根はやや痩せ気味だ。

ワイヤーがとぐろを巻いていた。





めちゃ急登に差し掛かった。
目の前に大岩が現れ、その際を右に巻いて登る。
途中に、展望の好い切れ目のところに出たので、そこから覗いてみた。
岩の上に上がると景色がいいのだが、よじ登る勇気がない。




笹藪に突入、しかし、この笹藪には明瞭な踏み跡が。
かきわけかきわけ、踏み込んでいく。

お~、ミツバツツジがいい感じ。





10:48、1170mの肩に到着。
ここで一息いれた。
思いっきり東の阿南方面に展望が開けたが、山並はさっぱり分からない。




おや?
ピンクの大輪な花がチラリ?
ヒョー、アケボノツツジだわ。
しかし、パラパラッとしか咲いてない。
11:12、グイッと登りきると、そこがカロート山だった。




山頂には一本の満開のアケボノツツジ。
「よう来た、待ってたぞ、ほい!」
しばし、木の下でピンクの花を見上げて、呆然。

おやや、スミレがあちこちに咲いているが、これはなんだ?
サクラソウ?
野生のサクラソウもだんだんと少なくなってきているが、ここに一輪だけというのも、なんだか奇妙でもあり寂しい感じがする。




この山にはなにもないだろうと思ってたが、まさかのアケボノツツジに出会えるとは夢にも思ってなかっただけに感激。
足元にはさまざまなスミレも咲き誇っている。




分県登山ガイドブックに紹介されている展望の好いキレット状の岩場の向こうに目的の六郎山の頂が見えてきた。

11:33、一踏ん張りで山頂に到着。




一組のご夫婦のようでしたが、景色を眺めながら談笑していた。
井堀から登ってこられたようで、カロート山まで行って、これから井堀へ下山するところだった。
ほとんど入れ違いのようにして西へと下っていった。
お話では井堀の道は相当荒れているようで、以前は1時間半もあれば登頂できたが、迷った挙げ句にかなり時間がかかったとのこと。

ホヘー、五倍木から登って良かったが~。




高城山~樫戸丸




阿南・高知方面の山並み

ご夫婦が去ったあと、しばらく一人で山頂で食事。
麓から正午のチャイム。
昔、聴いた懐かしいメロディー、思い出そうとしたが、古ぼけた脳みそは錆び付いている。

(※突然、思い出した、なんと思い出すのに一週間かかったが~、フランスの歌手ビッキーで「恋は水色」日本ではポール・モーリアが有名…追記5/6)




クロモジの黄色い花も満開でした。
さて、人恋しくなった、帰ろう。

岩場を越えて、往路をそのまま引き返す。




再び、アケボノ~♪
スミレ~♪♪




カロート山に別れを告げて、大岩へ。




岩の間でコーヒータイム。

高城山~雲早山方面




阿南方面の海も見えているような気がしたが、なにしろ目が悪い。




錆びが浮かんだ道標。

フデリンドウ

おっとっと!
杉落ち葉の積もったところでは、踏み跡がさっぱり分からなくて、尾根から外れて東に振らないといけないが、直進しそうになった。
ここは要注意、地図とコンパス、もしくはGPSなしでは、道迷いが起きやすいルートのようです。




13:38、思いの外、早く登山口に帰り着いた。
五倍木の空にはトンビがゆるりと舞い、のどかな風景。

ふしのきってなんだろうと思って調べてみると、ヌルデといって、ハゼノキやヤマハゼ、ウルシの仲間だとか。
木から得られる白い汁は塗料や白髪染め、実などは歯痛や腫れ物の生薬として、また木材は木箱や木札にも使われてきたようです。
この日はその木を見かけることはなかったが、特徴のある葉なので(ハゼやウルシと似ているので間違いそうだが)今後の山歩きの参考にしておこう。

お堂の裏にあるお地蔵さんに無事下山のご挨拶をして、帰路に着く。

徳島の奥深い静かな山には自然の魅力がいっぱいに溢れていました。




登山口9:10-一本杉9:30-大岩10:26-10:47<948m峰>10:56-カロート山11:12-11:33六郎山12:11-カロート山12:29-12:53大岩12:59-13:38登山口


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