むらくも

四国の山歩き

野地峰・黒岩山(愛媛県)…落合からの周回コース・8/5

2010-08-09 | 四国の山歩き
野地峰・黒岩山及び1369m峰          のじみね・くろいわやま




標高                     1279.4m、1341.5m、1369m
登山口                    四国中央市富郷町落合
駐車場                    なし
トイレ                    なし
水場                     下川峠から下って40分余りにある沢

同行者                    つむじかぜさん&HANAちゃん




「飛んで火に入る夏の虫」

誰も好きこのんで、災いの渦中に飛び込む人はそうはいないのですが、中には変わった人間もいるということでしょうか。

昔、本当に小さい頃、私が生まれた家の周りは田んぼが多くて、今のように家は建て混んでなかった。
夏になると田んぼの傍には誘蛾灯が備え付けられ、水が入った台にはたくさんの虫が飛び込んでいたのを覚えている。
その頃は小川にはメダカが泳いでたり、ドジョウがたくさん捕れたりしていたし、夕方には蛍が飛んでいて、うちわを持って、追いかけたりしていた。

捕まえた蛍は虫かごに入れて、それこそ夜道歩きに懐中電灯代わりにしていたものです。

遠い過去の話です。
今では蛍はもちろんですが、当時と比べると蛾もほとんど見かけることはなくなってしまい、誘蛾灯などしている農家はなくなった。

ですが、この時期、山では場所にもよりますが、おとろしいほどの数の、アブやブヨ(ブユ、ブトともいう)そしてヤブ蚊が攻撃を仕掛けてくるのです。

それを分かっていて、わざわざ山に入る人間がいるのですから、これをなんというんでしょうか?

「春夏秋冬、山好きほっこまい人」

う~ん?いまいちいい言葉がでてこない。

とにかくこの時期にはどこぞかしこの山でブヨかアブに咬まれて、家に帰ってから泣いています。
昨年も一昨年も、ずーっとずーっと、咬まれっぱなしで、腕や顔や首などに赤い大きな咬み後を作って、ボリボリ掻きたいのを我慢しては寝られない夜を過ごしたのです。

アブもブヨも蚊と同じで、いったん咬んで、あれはやはり血を吸ってるのでしょうか、お腹がパンパンになるまで吸います。
そうなると、動きは信じられないほど鈍くなり、食らいついたところから離れようとしません。

アブなどは皮膚に食らいついた後、後ろ足が跳ね上がるほどグイグイと肉に食い込んでいこうとします。
そんなときはいとも簡単に、指でつまみ取ることができるのですから、ほんとドンな奴らです。

しかし、そこまで咬まれた日には、咬み痕は500円玉ぐらいの大きさで真っ赤に腫れ上がること請け合いです。

痒さは軽~く激しく、4日は続くでしょうか。

というわけで、今日も「虫に飛び込む人間かな」
そんな山に行きました。




つむじかぜさんから連絡があって、以前から計画に上ってた、愛媛銅山川沿いの落合から野地峰に登り、黒岩山を経由して下川峠まで縦走し、峠から林道に降りませんかとのことでした。

下川峠については、昔はここから落合へと降りる道があったようですが、すっかり廃道になっていて、誰も歩いていない状態でした。

しかし、最近、つむじかぜさんの不屈の精神で、ここを開拓し、わずかではありますが踏み跡をつけることに成功しています。

特に尾根の下川峠の降り口辺りはつむじかぜさん愛用のカマでバッサバッサと草刈りを行い、一目で分かりよく、また歩き安くなっています。

つむじかぜさんの汗水流した努力には頭が下がります。

今回はさらに踏み跡を、たしかな濃いものに、また周回コースもきっちり確立して、さらにあの「八方ブナ(玉ブナ)」を見に行こうという計画です。

これに乗らない手はありません。

一発返事、「わたいも連れてって~!」

そんなわけで、朝6時、例の場所で待ち合わせをして、法皇トンネルを抜けて、金砂湖へ下り、平野橋を渡って右折、銅山川を遡って、法皇湖の上にある橋を左折して渡り、落合から林道(ダート)へと入っていく。

道は工事のため整備されていて、四駆でなくとも走れますが、やはり四駆はスムーズにガンガン走ることができるので、断然にいい。

「一般車両進入禁止」の看板がある手前の、路肩の広いところに車を止めて、準備をして、7:05、HANAちゃんと一緒にスタート。

沢右岸、これは作業道でしょうか、があって、そこから沢沿いに登っていく。





今日は生憎の天気で、午後からは降水確率50%の予報。
エンヤコラと登っておおよそ50分経ったところで、落とし物に気がついた。

慌てて、つむじかぜさんに待ってもらって、取りに引き返す。

しかし、結局登山口まで戻っても、落とし物は見つからず。

登山口では林業の方が車を路肩に止め、作業の準備をしていたので、落とし物がなかったか尋ねてみたが、「いや~、見なかったぞい」との返事。

お話を伺うと、どうやら、私たちが歩いた作業道の草刈りに来たらしい。
年に一度草刈りをしているのだが、今日がその日だとのこと。




道理でこの作業道、石積みやハリバンが施されてたりして、歩きよい。
整備している林業関係の会社はかの有名な大手の林業会社のようでした。

結局、見つからず、しょげかえって、つむじかぜさんとHANAちゃん待つところへ引き返したところ、落としたと思ってた物は、なんとザックに付いていたのです。

あ~!バカ丸出し!とんま!ドジ!
1時間余りのミステイク、もう疲れがドッとでました。

つむじかぜさんにお詫びして、再度登り出すが、ここで雨が降り出す。
やがて尾根に乗ったと思い、左折したが、どうも地形がおかしい、どうやら、尾根には未だ乗ってなくて、その手前だった。
元のところへ引き返し、そのまま直進、しばらく歩いて、間違いなく尾根に乗り、左折。

途中、一カ所だけ、左側が崩れた場所があったが、問題なく通過。




あ~、こうも雨が降ると、景色もなく、写真などは撮りようがありません。
えーい!なんでも撮っちゃれ~。

しかし、今日は足が重い、息切れがして、進まないし、疲れやすい。

もうこうなったらやけくそでやんす。
いけー!どんどんいけー!かけ声と気持ちだけで登ります。




口を半開きにして、息せきながら歩いて、やっとこさ野地峰に到着。
もう、とりあえず、休憩~。

ロールパンをHANAちゃんと分け分けして口にねじ込み、甘い栗ようかんをぺろりと平らげる。
とにかく、こんな日は食べておかないと、バテてしまえばお終いだわ。




HANAちゃんが首なし地蔵さんを不思議そうに眺めては、調べるような仕草でお地蔵さんによっていく。

「あんた、どしたの?なんでそうなってんの?頭はいずこに?」




20分ほど休憩したあと、尾根上の踏み跡を、黒岩山へと向かう。

道は問題ない、登りもなく鼻歌ルンルンで歩く。




しばらくのところで反射板に到着。
相変わらず、雨が降り止まず、カメラ(防水ではない)も濡れがち。

ところがどすこい、つむじかぜさんのカメラ、いつものカメラと違う、おニュー、なんとなんと防水カメラでござんした。

雨などどこ吹く風、パッパカパッパカ撮りまくりよ。
クーッ!だんぜんいい。




やがてちょっとした広場のようなところにやってきた、その先にも踏み跡はあるが、笹が蔽っている。

カメラが雨に濡れないようおそるおそる写真を撮りながら、先へと進む。




ありました、笹に隠れるようにして、三角点が…。




とにかく雨で景色が見えない。

こんなものでも、撮らないよりはましか。




元のちょっとした広場に戻り、ここでシートとツエルトを広げて、お昼ご飯とした。

周りを見ると、木に括り付けられた山頂標識。
おや!ここが黒岩山山頂のようです。

休憩を終えた後、あらためて、地図と磁石を取り出して、方角をたしかめ、下川峠にセットして進むと、ありました、八方ブナ登るな!の看板。




おミゴト~!!

では、登りましょうぞい(~o~)ていうのはジョーダン。
ブナに着生している他の植物をカメラで撮っているのでゴワス。




撮った写真がこれ。




これも。

もう一度、迫力ある角度から。




大ブナに別れを告げて、下川峠へ。

しかし、ここから踏み跡薄く、絶えず磁石を見ながら、ボチボチと歩く。




スズタケ深く、難儀する。

途中、展望がありそうな岩のテラスなども二カ所ほどあったが、晴れてればな~。
惜しい。

スズタケかき分けかき分け、わたしも持ってきた、鉈で切り進むが、あまり切れない。
スズタケの方が鉈の刃より、しなやかで強くて、跳ね返される。

つむじかぜさんの鎌はよく切れる。
まるでひげ剃りもできそうなくらいに、スパスパ切れる。




バンザーイ!(^^)!16:14、かなり難儀しましたが、やっとこさ峠に着きました。
つむじかぜさんもニッコリ。

ここからはつむじかぜさんが整備してくれたお陰で、かなり勾配のきつい下り坂でしたが
、ピッチをあげて降りることができました。




例のごとく、何度か尻餅をつきながら、16:57、沢水が激しく流れる谷へと降りる。




右岸そして左岸、若干増水した沢水に靴を濡らし、テープを確認しながらの渡渉。




昔日の峠越えの道跡も確認できた。

やがて、林道行き止まりに降り立つ。
写真では分かりにくいが、山手の斜面にピンクのテープが括り付けられている。




重機が目の前にドンと座っている。
今日は雨のため工事はしていなかったが、どうやら、林道はさらに奥へと延びそうだ。




アブがブンブン追いかけてくる林道を50分余り歩いて、チェーンを張った場所のすぐのところが朝の駐車地点でした。

この間、アブをペシパシ、いくつも煎餅にしましたが、多勢に無勢、シャツの上からも咬まれました。

ブログを起こしている今日はこの日からすでに4日目ですが、まだ咬み痕が赤くふくれ、痒みが止まらないでいる。

体中、痣だらけです、事情を知らない人が見ると、病気かと疑うかもしれません。

つむじかぜさんとHANAちゃんのお陰で、貴重な周回コースを歩くことができました。
感謝。




落合林道登山口7:05-(落し物のために1時間余りのロス)-10:58野地峰山頂11:20-黒岩山三角点12:13-12:23黒岩山山頂13:11-八方ブナ13:18-下川峠16:14-林道下山口17:16-18:04落合林道登山口


(注)林道は重機が入り、延長工事中のようでした、この日に降りた下山口は林道最奥で行き止まり地点でしたが、先々には道路は延びてる可能性が高い。
下山口は道路法面で山手側で、踏み跡薄く若干分かりにくくなってます。     
コメント