むらくも

四国の山歩き

豊受山・赤星山(愛媛県)…4/17

2010-04-20 | 四国の山歩き
豊受山・赤星山    とようけやま・あかぼしやま



標高         1247.4m、1453.2m
登山口        四国中央市土居町野田
駐車場        林道終点に7台程度
トイレ        なし
水場         皇子渓谷沢、水量豊富

登山者        つむじかぜさん&HANA、むらくも




花の季節になって、俄然、山が賑わいだした。
しかし、山野草やハイキングだけが目的ではないようで、登山口を通り過ぎる車もあれば、
山頂とはかけ離れた林道に車を止めている車もある。
そんなとき、ふと沢とか辺りを見ると、手提げ袋とか籠とか持った方達がのんびり山菜採りに勤しんでいる。

翌日からの食卓は数日間、山菜尽くし。
ワラビ、フキ、ゼンマイ、ウド、タラの芽、イタドリは定番だが、笹竹、みず、せり、アザミそして、極めつけはたんぽぽの花、うるい(オオバギボウシ)、あけびの若芽などがあるらしい。

今までに食したことがあるのは定番のもので、これ以外にはコゴミがある。
どれも香りがあったりして美味しいが、特にコゴミはあっさりしてシャキシャキッとしてすごく歯ざわりがいい。
しかし、コゴミは四国では滅多と食べられない。

先日から我が家の食卓にも山菜尽くし。
ワラビ、イタドリ、そしてタケノコが大鍋いっぱい、食べきれないほどの量がドンと食卓に乗った。
雨後のタケノコ、今年は雨が多くて、一般の野菜類は不作で高騰を招いているが、タケノコだけは例年より早く生産されているとみえて、連日、ゲップが出るほど食べている。
好きなので、いくらでも食べられる。

イタドリはシャキシャキッとして美味しい。
歯ざわりがいい。
ビールによく合う。

ですが、このシャキッとした歯ざわりに仕立て上げるにはちょっとした料理の工夫がいるようで、里山でちょこちょこっと採って来て(香川ではOKです、誰も咎める人はいません)、さっと熱湯にとおして、皮をむくのですが、うまく剥けないし、なによりもあの歯ごたえのあるシャキシャキ感が出ないのです。




というわけで、今日は山菜採りに豊受山から赤星山へ。
嘘でーす。
山菜採りは近くの里山に出かけるとして、つむじかぜさんのご要望に応えて、山桜と躑躅を見に豊受山北西尾根から三角点へ直登して、赤星山へ、そして稜線上から小さい尾根を下り、皇子渓谷へのコース取りです。
山野草もちょこっと期待大です。

家からのアプローチが短いので寝坊ができる。
5時50分に家を出て、大野原ICから高速、土居ICで降り、国道11号で左折、直ぐに一つ目の信号で赤星山への大きな案内版に従い、細い道へ左折し、高速下まで直進し、あとは赤星山への案内版に従って、南奥へと入っていく。

渓谷沿いの奥まった林道終点が登山口になっている。
7時に待ち合わせだったが、20分も早く着いてしまい、つむじかぜさんを待つ間に、準備をする。

すでに軽トラが一台止まってた。
この山を整備されている方の車のようだった。
早朝からご苦労様です。
4~5年前の台風の影響で、この林道や渓谷に大きなダメージがあったのですが、その後再び整備されて安心して登ることができるようになりました。
おかげさまです。

7時前、つむじかぜさん&HANAが元気な姿でやってきた。
椿の赤い花びらがいっぱい散って、躑躅が頭の上で咲き誇る登山口から丸太橋を渉って出発。




ヤマブキの朝露に濡れた艶やかな花びらを横目に沢を登っていく。




ふと見上げる山腹には覚めたばかりの朝陽を受けて、白く薄いピンク色に輝いている。
足元ではイチリンソウがこれもまだ目が覚めてないらしくて、うつむき加減にしっとりと咲いていた。




少し行過ぎたので引き返して、適当なところで尾根に取り付く。
急な斜面、息も絶え絶えに登って行く。

斜面にはタチツボスミレ、頭上にはシキミの花。




幾分登ったところで、樹幹越しに土居の町と瀬戸内が見えた。
なおも上り詰めていく。

つむじかぜさんが獣のベッドを見つけた。
鹿の寝床だろうかそれとも猪の寝床だろうか?

(カメラのレンズにゴミが付着、しばらく見苦しい写真が続く)




しばらくそのままヤブ尾根をつむじかぜさんがナタを使いながら登ると、二つ目の獣の寝床。
笹などが綺麗に敷き詰められている。

寝床の周りに落ちている糞を確かめた。
糞はコロコロしていて、一見、鹿の糞にも見えたが、よく見ると艶やかでないし、黒くないしで、どうやらイノシシのようでした。

鹿の糞はもう少し黒く(新しいのはやや緑色)小さくて、雄鹿は丸くて細長い、雌鹿はやはり黒くてやや楕円形。
因みにカモシカは鹿の糞のようにパラパラではなく、黒くて丸くて小さいのが集合して固まっているようです。

HANAが寝床の直ぐ傍でマーキングをした。
これでここの主はもう二度とこの寝床に帰ってこないだろうと思った。




動物の寝床は種種様々でおもしろい。
樹の祠、梢、地面の穴、岩の棚や隙間、川床などなど、住む主もムジナ、テン、キツネ、ヤマネ、フクロウ、ミミズク、ウサギ、キジ、サル、タヌキ、イノシシ、リス、ムササビなどなど。

しかし、実際に出会うのは難しい。
残念ながら、まだウサギ、イノシシ、シカ、フクロウしか出会ったことがない。

やがて大きな崖のような切り立った岩場に行き着く。
右に左に、そして岩と岩間をすり抜けるようにして力任せに登る。




すると横切るように歩きよい道に合流。
無視して上へと登る。
そしてまたまた歩きよい登山道が横切る。
この上で合流した道が国土地理院の地図に載っている破線の道かと思われた。

三つ目の獣の寝床に遭遇。

やがて、植林から自然林に変わり、展望の良い処に出る。
タムシバの白い花が見えたが、先日の冷え込みと重たい雪で、花が痛み、茶色く変色している。





山頂が近くなったのだろうか、だんだんと苔石の多い痩せ尾根になり、ところどころ雪が残っている。




シャクナゲの木が増えてきた。
いままでになかった赤テープがところどころに目立ってきたなと思った頃に豊受山三角点に到着。
11時5分。

HANAと記念写真を撮った後、赤星山へ向かう。




縦走路は春の陽光を浴びて、ほかほかと暖かい。
足元にはシハイスミレだろうか、やや赤みがかった花びらが綺麗だ。





展望の良い岩の上で三度ケ崖を眺め、そして赤星山を見る。

単独の女性が赤星からやってきた。
中尾から登り、鋸山へ縦走。
連れがいたが、赤星山から下山してしまったとのこと。




鞍部の野田登山口分岐に着く。
周りにはヤマシャクヤクのまだ小さな葉と蕾がちょっぴし顔を覗かせている。




歩きよい縦走路が続く。
やがてハルトラノオの群生。





赤星山への登り斜面に差し掛かる。
だんだんときつくなり息が弾む。




ヒョー!
やっとこさ山頂。
5~6人の方たちが思い思いに休憩をとっている。

登山口で出会った、二人の男性にも再会。




カタクリはまだ葉っぱが出たところで、花はこれからのようだ。
どっこいしょ、私達もお昼ご飯にすることにした。
今日は風もほとんどなく、山頂は気持ちがいい。

ここで思いがけずに3年(?)ほど以前に高知県の苓北・白髪山で出会った「今日も山へ」の仙ちゃんに再開。
ひゃー♪懐かしい。




再開した皆さんにそれぞれにお別れして、下山。
豊受山方面へと元来た道を引き返し、しばらくのところで小さな尾根を下る。

植林地帯で四つ目の獣の寝床を確認。
踏み跡のない尾根を下って、登山道に合流。




千丈滝の下分岐に到着。
この分岐標識はつむじかぜさん作でした。




お~っ!
本日の目的の花、キバナのショウジョウバカマに出会えました。

ショウジョウバカマは白、赤、ピンクっぽい薄紫、そしてこのキバナがある。
ショウジョウバカマは開花の終わりが近づくと、薄い緑色から茶色になるのですが、ここのショウジョウバカマは咲き始めから鮮やかな黄色です。




懸命に撮るつむじかぜさんのベロンチョ赤舌後姿。
HANAは沢の音に耳を澄ましながら、主の撮影をジッと耐えて待つ。




シロバナネコノメソウ     マルバコンロンソウ




ワチガイソウ     ジロボウエンゴサク




陽春の沢




降りてきた仙ちゃんに再開。
橋を渡って、布引の滝。




エイザンスミレ     ヤマルリソウ




しばし機滝に見とれ、そして撮影。




山桜もこれで見納めかな。




あちこちうろうろしながら名残惜しそうに下る。




躑躅と開花した元気なイチリンソウ




ミヤマカタバミの清楚な花。

今日は少し賑やかで、懐かしい方にも巡り合えて、たくさんの花にも出会え、そして素晴らしい滝を眺めながらの一日遊山でした。




林道終点登山口7:14-急峻な岩場9:35-豊受山三角点11:05-赤星山分岐11:15-野田分岐11:32-12:18赤星山山頂13:29-千丈滝下分岐14:27-機滝15:08-15:39林道終点登山口

(注意)渓谷沢から豊受山への尾根上には踏み跡はありません。また、下山時に歩いた稜線から外れて渓谷へ下る小さな尾根上にも踏み跡はありません。
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