むらくも

四国の山歩き

鋸山~豊受山(愛媛県)

2010-01-06 | 四国の山歩き
鋸山・高山(七々木山)・豊受山    
のこぎりやま・たかやま(ななぎやま)・とようけやま
標高     1017.4m、1145.2m、1247.4m


登山者    二人
登山口    四国中央市林道法皇線
駐車場    なし
トイレ    なし
水場     なし




年が明けて、一人仲間が去った、といっても山の話ではありません。
毎月、定例日に自転車でツーリングするサイクリング・クラブのことです。
このクラブは40年近く続いていて、わたしが参加したのが今から20年前、去った方はクラブ結成時からの大先輩。
クラブ発足時はみな好青年でしたし、一日60kmから70kmは普通、中には200km走る人もいて、兵ぞろい。
しかし、40年近く経ったいまでは好好爺さんばかり、走る距離もスピードもグンと落ちました。
去った先輩は一昨年あたりから、みんなについていけなくなった、としきりにつぶやくようになってた。
それでも去年一年間は、止めたらいかん、止めたら終わりぞといいながら懸命に参加して走ってた。
他のメンバーも先輩の足に合わせて走るスピードと距離を微妙に調整しながら元気づけた。
しかし、とうとう年末にはいよいよ足が弱り、立つことが困難な状態になって、年明けには参加できなくなった。

寄る年波と病気には勝てず、一人去り二人去り、次第に寂しくなっていく、中にはすでにお亡くなりになった方もおいでるくらいに高齢メンバーなんです。
今年もいつものように年明け二日に集まって、金毘羅さんまで走り初詣、その後、新年会。ビールで乾杯し、飲み干しては酒に切り替え、次第に顔を赤く染める。
去った人をつまにしては飲み、そして寂しがる、しかし、それは仕方のないこととして誰もが割り切って受け止めている。

独楽は回り続けないと倒れる。
一度、倒れるともう自らは立つことができない。
不思議なもので回り続けている限り立っていられる。
だからぎりぎりまで自ら回ることを止めちゃいけない、なんだってそうだ。
芯の先に油などを注して、ギザギザの床を磨いて硬くして、時には自ら頭をくるっと回して勢いをつけて、いつまでも回転が滑らかになるようあれやこれやと努力や工夫…。
それを痛いほど分かっているから、みんな止めないで70になっても80になっても頑張り続けている、くたばって動けなくなるまで。
こんなこといっちゃ-なんだけど、稀に道行く車の中から血気盛んな若い連中から、こら~、くそじじいどもが~と怒鳴られようが。
そんなときは怒鳴り返すことにしている。
なんだとこのくそがきが、降りて来い!と。
腕まくりはしないことにしている。
肉が垂れてぷるんぷるんたるたるの腕など見せたら返り討ちに合わされる。
負けないのは口だけだ。
そんなことを思いながら、今年も山へ。
どうせ行くなら、<山での初詣と願わくは大先輩の復帰を祈願すること>を兼ねての山歩きにしよう。





お参りするのに威厳があってご利益がありそうな石鎚山は今回はパス、ロープウェイと駐車料金はやっぱり痛い。なので近くの豊受山にした。今日はすでに4日、金毘羅さんや善通寺お大師さんはまだ混んでても、ここ豊受神社は静か…ひょっとすると誰もいないかもしれない。

川之江・伊予三島ICを降りて、別子銅山方面へ走り、法皇トンネルを越えて少し下ったところで翠波高原へと左折する。翠波高原の駐車場を過ぎ、高原を見下ろす展望台上のところで左への道へと進入。西へと下って電波塔も過ぎ、三叉路を左折し、少し下ったところで未舗装の林道へと左折する。ほんの少しガタガタ道を走れば登山口。車は一台もいません、広めの路肩に駐車して、8時12分スタート。尾根の右手、土居や伊予三島の街と瀬戸内を眺めながら歩きます。




ところどころまばらに雪があって、落ち葉やいがぐりがたくさん落ちている。30分余りで三角点のある鋸山山頂、そしてすぐに大きな松の木があって、そこがすこぶる展望のいいテーブル状の岩場。




一度このテーブル岩に立つと、何度でも来たくなるほどの絶景で、近くに住んでいれば散歩コースにしたいくらいです。西にこれから行く高山(七々木山)と豊受山。松の木が朝陽に輝いてとても綺麗だ。




眼下には伊予三島寒川の街。瀬戸内の青くて穏やかな海、船と小島、そして荘内半島が小さく遠くに見えている。




ところどころに黒い小さな動物の糞が石の上にたくさん転がっている。夜行性の動物たちだろうか。高度を上げるにつれ、雪の白さが目立つようになるが、例年よりうんと少ないような気がする。三角になった四つの点、これはウサギの足跡。




大き目の足跡の右横に車が止まってたような、小さな小さな四つの足跡、なんだろう?ネズミにしては大きくて、リスにしては小さい。これくらいの大きさはヤマネくらいしか思い浮かばない。左の大きいのはテンとか、タヌキとか、イタチにしては大きい。時間帯が異なるのだろうが、幾つかの固体が同じ方向、同じ道筋に足跡を残している。




豊受山が間近に見えてきた。ここが高山(七々木山)だろうか、三角点があるはずですが確認できていません。




そして豊坂分岐。鳥居をくぐって、小さな祠の横をとおり、参道へ。すると木の枝にぶら下がったフライパンとトンカチ。カーンと二つ鳴らして先へ進む。やや遅れて来た妻が「フライパンでパーン」と言いながら一つカーンと鳴らす。これは神社近辺にいるかもしれない動物たちへの注意喚起の合図。今頃、ブヒブヒいいながら慌ててイノシシたちが逃げているかも?




ここは雪の吹きだまりなんですが、それでも20cmあるかないか程度。冷え込んだ割には少ない。引きずったような鳥の足跡、こうやって長く歩くのはカラス臭い。




見覚えのある神社に着いた。




岩の前に鎮座している小さな祠にお参りする。願い事は二つだけ、今年一年の山歩きの安全と先輩の復帰。この神社の神様は五穀豊穣の神様、願い事は叶うかな~。




神社の裏から尾根へ上がって、ザックをデポして、痩せ尾根を右に進む。赤星山への分岐を右に折れ、さらに尾根を進んで行くと三角点に着く。シャクナゲの木があるが芽は付いていない。




引き返して再度赤星山の分岐点。赤星山への道がおいでをしているような気がして仕方なかったが、今日は思いの外、足が重くて、少ししんどい。




神社の上まで戻り、ザックを背負って尾根を直進。三度ヶ崖上の絶好のビューポイントにやってくる。足元にはいくつもの小動物たちの足跡。ここでシートを広げてお昼ごはん。





赤星山とたおやかな稜線。





左奥には二ッ岳~ハネズル山、さらにその左奥には大座礼山と東光森山。




ハネズル山からググーっと落ち込んだ先にはキラリと光る法皇湖。




東には翠波の山並みと歩いてきた鋸山~の稜線。




伊予三島・川之江の製紙工場の大きなエントツからは風がないため真っ直ぐに白い煙が立ちのぼる。




今日はホットドッグとわかめ入りのミニカップラーメン。昔はわかめを食べると髪の毛が黒々フサフサすると言っては食べてたものだが、いまこれを信じる人はいない。翠波高原をズームアップ。




こちらは大森山・佐々連尾山、右奥は白髪山。




風がなく、ポカポカして気持ちいい。午後からは半袖で過ごせそうな気温だ。コーヒーを飲んで、ひっくり返ってうたた寝。誰も来ないし静か、時間が止まったような感覚になるが、そろそろ帰ろうか。




振り返って三度ヶ崖。もう一度動物たちの足跡を追いながら稜線を辿る。




岩のテラスに帰り着き、ひっくり返って横になる。ここからの景色はほんと飽きない。目の前には岩と松と佐々連尾山方面の山並み、素晴らしい日本庭園だ。




名残惜しいが帰らなきゃな。誰かが登ってくる、高知からのご夫婦でしたが、お伺いすると登山口が分かり難くてこの時間になったそうです。たしか、以前にも同じような方がおいでた。今年の初登り、ポカポカ陽気の中ののんびり尾根歩きでした。さーて、次の山、どこにしようか。




登山口8:12-鋸山8:47ー8:49テーブル岩9:00-高山(七々木山)10:07ー豊坂分岐10:30ー豊受神社10:54ー三角点11:10ー11:29三度ケ崖展望所12:22-豊坂分岐12:46-14:00テーブル岩14:11-14:32登山口


(注)実際に歩いたログではなく、イメージ図です。



<参考>

登山口へのアプローチは翠波高原展望所から少し上で左への道にとり、電波塔を過ぎて三差路に出る。




三差路ガードレールには「寒川方面→」黄色い小さな標識があるのでこれには従わず左折。左折するとすぐに3km先は行き止まりの大きな看板があるがそのまま進む。




少し下ると未舗装の道が左にあるので、ここへ入っていく。ほんの少し先に登山口。登山口まで行ってしまうと道は細く車の向きを変えるのに苦労するので、その手前の直角カーブになった路肩の広いところで向きを変えて止めるとよい。



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