むらくも

四国の山歩き

獅子舞ノ鼻~一ノ谷越(その1 獅子舞ノ鼻稜線へ)

2009-08-16 | 四国の山歩き
獅子舞ノ鼻 1481.6m

登山日 8月13日
登山口 大永山トンネル
駐車場 道端に広いところ有り
トイレ  なし
水場  大永山トンネル登山口から15分少々のところに滝、稜線上にはなく一ノ谷越から林道に下るまでにいくつもの小さな滝と沢があるが時期によっては涸れるので注意。




この山はナスビ平から冠山を経て平家平へ立ち、そして送電線巡視路を下るのが一般的なルートで、春、特に4月の下旬から5月の初旬にはカタクリの花が咲き、たくさんの登山者で賑わう。

ところが夏の時期になると訪れる人は極端に少ない。山野草がないわけでもなく、展望は360度開けていて、赤石山系や石鎚山系、そして高知県の山々が眺望できる。

なによりもこの時期には、一ノ谷越を北側に少し下ったところにキレンゲショウマの群生地があって、谷間は石鎚山や筒上山に負けず劣らず黄色い花で埋め尽くされる。
荒らされるのを恐れてひた隠しにしている訳でもない。むしろ昭文社の山と高原地図にはその群生地が紹介されている。

キレンゲショウマをこよなく愛する人にとっては、涎がズルッとしたたり落ちるようなところなんです。
それにもかかわらず誰も訪れることなくひっそりと咲き始め、そしてお盆を過ぎた頃には花の命を閉じる。
その原因は登山口にひしめくアブの大群とルート上のあちこちで悩まされるブヨで、誰も寄りつかない。

群生地に行くには中七番以外には大永山トンネルか、もしくは笹ヶ峰を経て一ノ谷越へでるか、高知県側の一ノ谷あるいは大座礼林道から登ることも出来る。
中七番と高知県側はアブの大群がいるが、まだ確認出来ていないのは大永山トンネルのルートで、ここは中七番の住友フォレスト・ハウスから近いのだが、位置が少し高く沢から離れているのでひょっとするといないかもしれない。




キレンゲショウマに会いに行くのはこれで三度目になる。取り敢えず駄目元で行ってみよう。虫が多いようなら近くの他の山にするつもりで出かけた。
三島・川之江ICで降り、47号線を金砂湖・別子山方面へと走る。先日来の雨で金砂湖も法皇湖も満杯になっている。空は生憎の曇り空でいつ雨が降ってもおかしくない。法皇湖がキラッと輝いて美しい。




途中、別子銅山縁のお寺「南光院」へ寄る。カノコユリが艶やかな色合いをお寺の境内に映していた。
古い趣のある石垣が明治時代のお寺の建物をどっしりと支えている。




銅山川には清流が音をたてていて、夏のこの時期でも飛び込めば凍えそうな色合いを見せていた。
中七番下側にある三ツ森峠への林道入口に車を止めて降りてみた。たちまちにアブが寄ってきた。時間が経つほどにその数が増える。
次にフォレスト・ハウスの駐車場に止めてみた。ドアを開けた途端に勢いよくアブが車の中に飛び込んでくる。
次に大永山トンネル手前の公衆電話のある道ぶちに車を止めた。いない。
しめしめ…降りて準備をしている間も大丈夫だったので、うれしくなって、鼻歌が出た。
ブンブンブーン、アブが飛ぶ♪




トンネル左の車止めを跨いですぐ右斜面にある登山道を登る。登り口には笹ヶ峰来た麓にある「丸山荘」の小さな看板が斜面に立て掛けられている。




薄暗い桧の植林地を登っていると、足元では咲き始めのツルリンドウが迎えてくれた。いつの間に晴れ間がでたのか、こもれびを受けて清々しい。道には大きな人の足跡がべったりついているが今日のものではなさそうだった。
ザックに括り付けているハエ取り線香がムッと匂ってくる。まともに嗅ぐと一瞬頭がクラッときそうな匂い。




歩き出して17分のところで小さな滝、この滝はほぼ年中涸れることがなく水量豊富だ。沢を渡り右岸へ。オレンジ色の細い奇妙なキノコ?があらわれ、やがて銅山越と笹ヶ峰の分岐に着く。




左に折れ3分のところで「土山越」、さらに1分のところで中七番・笹ヶ峰の分岐に、右上笹ヶ峰方面へ行く。4分でザレたところに出て、景色が開ける。




三ツ森山や大座礼山の頂きには雲がかかっている。茎の長いピンクの花が…なにか分からない。妻が梅塩飴をくれた。しょっぱ・すっぱ・ほの甘い。




9:20馬道の別れの標識のあるところに出、右へと進む。左への道はどこへ行くのだろうか。一度行ってみたいとは思うのだが、どうも途中で道が無くなっているような気がするのだが…。そこから5分のところで船窪に到着。左上への登山道を登る。因みに道を直進すれば西山越を経て「宿」へ行く古の炭古道で、昔は炭を積んだ馬がしきりに別子銅山へ往来していたそうだ。この道は過去にちち山北面で大崩壊しており、いまは廃道になっている。




尾根道に乗り、次第に急な登りになる。キンミズヒキとハガクレツリフネ。




ヤマトウバナとミヤマタニソバ。妻がラジオのスイッチを入れて、南海放送から流れるニュースを聞いている。受信は良好だ。ラジオのお陰で急登の苦しさが少し紛れる。




リョウブ、ナツツバキ、ヒメシャラ、楓などの自然林の尾根で風が吹き抜け涼しい。大ブナが現れた。タコの足を広げたようなブナなど特に大きなのが3本目につく。




右に回り込むようにグッと一息で登り切るとノリウツギやリョウブの花咲く三角点に到着、ここが獅子舞ノ鼻山頂だ。ザックを降ろす。




10分休息し、再び尾根道を歩く。急登を歩いている間に再びガスってきており、冠山もちち山も見えない。




尾根道はノリウツギとリョウブの花の饗宴だが、ホツツジも負けてはいない。ピンクの小さな穂が可愛い。




ツバメが低く飛んでいる。雨か…。花火のような花…なに?





続く
その1
その2

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