剣山 １９５４．７ｍ
次郎笈 １９２９ｍ
トイレ 剣山山頂ヒュッテ広場、西島駅、見ノ越駐車場
水場 次郎笈巻道、大剣神社下南、祖谷川源流碑とその遊歩道脇、剣神社
頂上ヒュッテにはこの時期の剣山らしく多くの登山者で賑わっている。柱に掛けられている温度計は２２度。そそくさと頂上へ向かった。木道を歩きながら測候所を南に回りこむようにして三角点へとゆっくり歩く。
三角点ではそれぞれに記念写真を撮ったり、談笑したり、休息をしている。ベンチは一杯で座るところもなく、やや西寄りへと移動する。そこから見える雄大な次郎笈は頭部がガスで隠れており、三嶺への稜線もあまり見えない。一ノ森で出会った徳島の４人組が岩陰で食事を取っている。わたしたちも適当な石に腰掛てここでお昼ごはんにすることにした。
次郎笈に掛かるガスは槍戸山ほどではない。ガスがふっと流され、ときどき頭が見えそうになる。その度に妻が歓声をあげてカメラを構えるが、シャッターを押すまでにはいたらない。しかし、この分だとやがてガスが退くときが来るだろう。次郎笈へ行くことにして食事を終えた。
徳島のパーティは次郎笈峠まで行き、そこから下山するとのこと。彼らが下りだし、しばらくしてわたしたちも出発した。足元にはこの日この一輪しか見ることができなかったアキノキリンソウがぽっこりと真ん丸い花穂を広げている。少し、色が褪せ始めているコオニユリも一輪だけ咲かせていた。
コモノギクはなぜか次郎笈峠から次郎笈にかけての登山道脇であちこちに咲いている。蜂が蜜を求めてやってくるが、そろそろ終わりに近づいているようだ。巻き道へダブルストックの単独男性が入っていった。これから三嶺方面へ縦走するのだろうか。それにしてはザックが小さすぎるが？
ゆっくり登って山頂に。あれれ。下山すると言ってた徳島パーティがいてる。そのつもりだったが、折角だからと思い登ってきたとのこと。記念にと妻がカメラのシャッターを押した。
剣の山頂では多くの人で賑わっている様子が肉眼で見えた。
しばらく景色を楽しんだ後、いつまでもいたい気持ちを抑え下山することにした。すると巻き道に向かったはずのダブルストックの男性が登ってくるではないか。どうやら西側から登り返したようだ。なぜ？疑問に思ったがこのときは分からなかった。後日になって、どうやら巻き道にある水場辺りのお花畑を見にいってたんではないかと推測した。
ガスの退いた次郎笈。剣山はやはり次郎笈あっての剣山だなとつくづく思う。
下山途中に見えた大剣神社の赤い屋根と御神体の大岩。途中に水場があるが、先に歩いていた五人の女性陣のうちの一人が「飲まないで」と四人を制止していた。ん？よくは分からない。やがて西島駅に着く。ベンチで休憩。彼らの向こうには三嶺がよく見えている。
一休みした後、下山。キャンプ場では一張りのテント。小さなザックを背負った元気な二人の子供さん、足にはスパッツを着けている。後から大きなザックを背負ったお父さんとお母さんが日焼けした逞しい体で登ってきた。登山者は、元気だね～、頑張れと子供さんに声をかけながら降りている。分岐に来た。左への祖谷川源流方面への遊歩道に入る。すぐに「太鼓くぐり」の岩が見えたが、入る勇気はない。
源流に着いた。ホースから冷たい水が勢いよく流れ出している。帽子を取り、顔を洗う。フエ～！冷たい、生き還る～。リフト下のトンネルの上では西島駅からリフトに乗って降りてくる登山者が、ザックを膝に抱え音もなくスーッと通り過ぎる。
剣神社に到着。福岡などからこられた団体さんたちでごった返してます。駐車場に降りてさらにビックリ！朝は余裕の駐車場でしたが大型バスはさらに増えており、下の駐車場も満杯。溢れた車は４３９号線沿いに止め、それでも溢れ４３８号線のかなり上のほうまで止めていた。駐車場の入り口では出入りする車で混雑している。
帰りには「ラ・フォーレ」や「岩戸温泉」があるが、今日だけは「ゆうま温泉」へ行こう。大型バスがそれぞれに順番にやってくるぞと妻と話したが、そのとおりになったようで、さっぱりっと汗を流して、さて帰ろうかとゆうま温泉の外にでたところでバスが二台やって来た。ふぇー！間一髪セーフ。
やはりこの時期の剣山はあなどれない。今日はしっかりと学習しました。早起き三文の徳というが三文どころではなかっただ。
＜参考＞
剣神社登山口６：４９－７：３６西島駅７：４６ー刀掛の松７：５５ーつるの舞８：１４ーキレンゲショウマ群生地（行場）８：２６ー穴吹川源流８：５０ー追分分岐８：５８ー９：２３殉難碑９：３２ー９：３８一ノ森ヒュッテ１０：０１ー一ノ森三角点１０：０７ー一ノ森山頂１０：１２－二ノ森１０：２９ー経塚森１０：４２ー１１：０１剣山山頂１１：３０－１２：１４次郎笈山頂１２：２３－１３：１４西島駅１３：２４－祖谷川源流１３：４２ー１４：０４剣神社登山口
（注）GPSログではありません。概念図です。
