むらくも

四国の山歩き

塩塚峰(愛媛県)

2009-07-04 | 四国の山歩き
塩塚峰<1043.4m>…愛媛県四国中央市新宮町(登山口)
  
  新瀬川登山口から栄谷登山口周回コ-ス(登山口間、市営バス利用)





巷では衆議院がいつ解散して、いつ選挙をするのかで話題が沸騰している。各地方の長たちも黙っちゃいない、地方分権・地方行革・官僚機構の解体を叫び参戦する勢いだし、なによりも噴火しそうなのは総理・総裁を擁しているお膝元の党の各先生たちのようだ。とにかく暑くて熱い、頭から湯気が出ている。政界は夏日・真夏日をとおりこして一気に猛暑日に突入している。

そんなことを尻目に今日ものほほんとお山に出かける。いえ、大丈夫、決して「そんなの関係ね~」(ちょっと古い)という気持ちはありません。尻目というくらいですから後ろをちゃんと見定めるために、お尻に目がついている。昔の人はえらい。でもこういうのを減らず口もしくはため口っていうんでしょうね~(^^;)

しかし、こんなときこそ熱い頭を冷やそうではありませんか、山の上はやっぱり涼しい。小鳥が鳴いて、リスたちが目の前をチョロチョロッと走ってみたり、それだけでも俗っぽい世間のことはサッパリッと忘却の彼方。そのうえに持ってきて、お花が咲いててごらんなさい、山の清らかな冷たい水をザザッと流れ落ちている滝を見てごらんなさい、もう気分はどこまでも晴れ渡り、爽快。

というわけで「塩の道」「春の山焼き」で有名な塩塚峰へ登ることにしました。目的はこの時期に咲く紫の花「オオバギボウシ」そして落差は小さいが「とどろの滝」を見ることと、剣ノ山への稜線を眺めながらの高原漫歩です。






四国中央市のHPで調べたところ新瀬川線を運行している市営バスは午前の便は2便、7:14と8:00のみ。日曜祝日はお休みで、土曜日も第2・第4はお休みだ。今日は偶然にも第1土曜日、霧の森までは家から近いこともありゆっくりめに起きて、第1便の7:14に間に合うように出かける。6:40霧の森の駐車場に着く。早朝で誰もいないため、帰りに昼食を食べたり、温泉に入ったりなどなどをすることを自分勝手な理由付けにして駐車させていただいた。

堂成バス停(駐車場から左折し3~4分、堂成橋袂にある)から新瀬川バス停まで歩いて40~50分くらいかかりそうだったが、バスのおかげでわずかに11分で着く。バスから眺める畑にはハナシバ(シキミ)やお茶の木がひろがっている。





登山口の標高はおおよそ430m、新瀬川バス停の前にある「道標」に従って民家のある簡易コンクリート道を登っていく。すぐに水の流れる沢を渡るが足元は滑りやすいので注意しよう。国土地理院の地図に載ってる右へ行く道があるかと思いそれらしい踏み跡を目を凝らしてみたがないようだ。使われなくなって廃道になってるのだろうか?





綺麗な鳴き声が頭上から聞こえてくる。梢を仰ぐが見えない。沢を流れる水の音がだんだんと大きくなる。とどろの滝だ。滝上の林からはところどころでカブトムシの匂いがした。やがて尾根に出る。谷の向こうからチェンソーの音が聞こえた。伐採された斜面には一旦山に還った段々畑が再び眼前に浮かび上がっている。まるでインカ帝国のマチュピチュ遺跡を見ているような錯覚を覚えた。





カッコーの鳴き声が谷の左奥から聞こえてくる。木が伐採され見晴らしがいい、板に第二休憩所と書かれているところに着いた。しばし、谷の向こうの景色に見とれながらひと息入れる。尾根を左に折れ、沢筋に出る。ここにも石垣が組まれた段々畑の跡地が上部へ累々と重なっている。





昔には相当に整備された畠地だったのだろう、道の沢側が石で組まれていた。チリチリチリといういままで聞いたことのない鳥の鳴き声、やがて新瀬川の源流だろうか、それらしき沢を登り詰め、林道へ飛び出る。林道を左折し20mほどでオレンジの標識のあるところから「がまん坂」の急登を登る。





坂にはウツボグサがたくさん咲いており、木にも実や花が付いているのが分かった。





林道から10分余りで景色の良い稜線へ辿り着く。左へ行けば山頂だが、一旦右に折れ、展望所へと向かう。高原漫歩と洒落込もう。ところどころに咲いているオカトラノオが見頃だ。





咲いてるかどうか、来る時期が1週間ほど早かったかなと心配しながら探し求めていたオオバギボウシが咲いてました!(^^)!蕾の色は藤色で、開いた花弁は空色に近いだろうか、綺麗だ。(写真の色合いは少し赤みがかってるが実際は青い)





しばらくうろうろと歩いてみたが、もう一つのお目当ての山野草は見つけることが出来なかった。





剣ノ山とその右に三傍示山が見えている。ヒヨドリバナだろうか?まだ蕾のようだ。





山頂に着く。今日は少し風もありお天気も良くない。パラグライダーの基地には誰もいなくて、ときおり四駆の車が素通りしているだけだ。コーヒーを沸かし、おやつにする。





刈り込まれた草の上でしばし昼寝を楽しんだ後、下山することにした。道の傍らにはアカツメクサがたくさん咲いている。





なんという植物だろう、図鑑で探しているのだが分からない。基地へ降りて右に振り向くとハンカイソウの小さな群生地があった。





振り返ると先ほどまで寝ころんでいた峰が女性のような優しい姿を横たえていた。車道へ出て、霧の高原ロッジとオートキャンプ場へと向かう。キャンプ場ではたくさんの若者たちがバーベキューか何かの準備をしていた。家族連れや若いご夫婦らしき人たちで賑わっている。そのまま素通りし、T字路へ進む。その林道T字路は右斜め方向に車道のアスファルト舗装が施されているが、左へはダートな未舗装の林道となっていた。左折しダート道を100mほど進むと赤松の木が見えた。





その近くに「少年自然の家」の道標があったのでそれに従って、山道へ入り下っていく。





標高510m辺りだろうか、炭焼き小屋が見えた。まだ現役のような印象だったが、使われなくなってどのくらい経ってるのだろうか、不思議な感じがした。ほどなく民家の横をとおり、栄谷登山口に降り立つ。





綺麗なたくさんのアジサイの花が咲く車道を下り、堂成へ降りる。趣のある民家の前を通り過ぎると、古い字の消えかかった立て札があり、札場跡と読みとれたが、説明書きは生憎読めなかった。江戸時代の由緒在る場所のようだ。道沿いのあちこちに石碑が建てられている。

「事の成るは 難苦の時に在り 人の敗るるは 多く得意の時に在り」勝海舟

「志が一度確立すれば 人に求めたり 世の中に願ったりすることもなく 断固として一人でも 楽しみながら実行する」吉田松陰

                             -志の道より-
   





(参考)
 霧の森6:51-6:56堂成バス停7:14=(バス)=7:25新瀬川登山口7:32-とどろの滝7:56-第二休憩所8:18-林道出合い9:08-稜線分岐9:20-展望所9:37-稜線分岐9:55-10:04塩塚峰山頂10:38-林道T字路11:25-炭焼小屋12:09-民家12:17-栄谷登山口12:22-12:59霧の森

※堂成から新瀬川へのバス時刻及び運行日等については四国中央市⇒総務課⇒新宮庁舎総務課⇒福祉バス係・時刻表「新瀬川線」にINして確認してください。



(注)GPSログではありません。手作業入力による概略図です。
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