紫苑の部屋      

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関の扉ー素踊り

2008-02-26 11:08:00 | 観劇
舞踊フォーラムー小道具、人気の歌舞伎かげの主役
(日本舞台監督協会主催)というのを見てきました。
大道具、小道具をはじめ、細かい部門に分業されていて、
それぞれの伝統技術があって、はじめて歌舞伎の舞台が整う、
改めて再認識させられました。
小道具が歌舞伎の筋書の展開に重要なカギを握っていることも、少なくありません。
いかに本物に似せて、しかも役者の使い勝手をよくするか、
この工夫が伝統芸そのもののように思えます。
材料も自然の素材、なかなかたいへんになってきているようです。

古い画像が写されていて、
元気な市川羽左衛門、若い菊五郎が見れました。
NHKにはいい歌舞伎のフィルムたくさんありますね。
アーカイブ公開に早く漕ぎ着けてほしいものです。

小道具を頻繁に替える、後見(黒衣)との息の合わせ方のハイレベル、
ということで、関の扉(と)、の後半部分、が披露されました。
衣装を着けない分、小道具と後見との絡み、に焦点があてられました。
と同時に、
踊りの振りとセリフ、常磐津の謡の部分、
それぞれの面白さがくっきりとしてきます。
常磐津は歌の要素(長唄)→役者のセリフ、
のちょうど中間のところに位置するのではないかしら。
ときには歌になり、ときには役者に代わって語る。
それにしても、踊りの振りには激しさと軟らかさが求められる、
高度な技量と
役柄のつかみ方のメンタル部分が重要なのがわかります。
歌舞伎座で吉右衛門×福助(×染五郎)の豪華な舞台を観たばかりだったので、
素の関の扉、面白かった!!
 2/25 六本木 俳優座劇場


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