紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

菊之助の玉手、立派でした

2010-12-12 18:53:44 | 観劇
玉手の描き方、文楽で観た印象とよく似てました。
俗に俊徳丸への恋慕は本物だった、との解釈の余地をどの程度残すか
それによって、くどき、の場が変わるらしい。
合邦が合点がいくまで淡々と真意を語り、
わが身の内腑をえぐって俊徳丸に与える、
この気丈さを支えているものは、封建社会に生きる女の義理、
そうであっても十分納得いく、玉手でした。

多くを匂わせない分、愛しく思う人のために死んでいく、
潔さも秘められている、それもよしです。

菊五郎の合邦はちょっと温かいかな?
でもなんだか、菊五郎が舞台に現れると、どこか安堵してしまうのです。
東蔵のあったかさ、もです。


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4 コメント

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はじめまして (オッコ)
2010-12-14 15:58:54
紫苑さま
はじめましてオッコと申します。
最近gooブログはじめました。
歌舞伎で検索して紫苑さまのブログを見つけました。

私は「観劇年二回」ぐらいの歌舞伎ファンです(^O^)
12月は南座千秋楽に行ってきます♪

また、訪問させて頂きます☆
ヨロシクお願いします(*^_^*)
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こちらこそ、どうぞヨロシク (sion)
2010-12-16 21:26:42
いいですね、南座の千穐楽!
はからずも仁左&玉さまのゴールデンコンビが見れてうらやましい!
わたしは京都南座に2年に一回ぐらい、顔見世行きます。あの場所、あの構えの劇場、なんとも言えませんね。
歌舞伎座が消えて、南座が懐かしい面影、残した数少ない劇場になってしまいましたね。

あなた様のブログのURL、できたらお知らせくださいませ。
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お返事ありがとうございます (オッコ)
2010-12-18 21:51:49
紫苑さま
お返事ありがとうございます

南座の雰囲気、大好きです。

観劇記事をアップしますので、ブログをのぞいてみてください
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ブログ拝見しました! (sion)
2011-01-03 20:06:35
美しい着物姿に感嘆!
年明けて初日の各劇場をテレビで観ると、
昨年末の騒動はウソのようですね。
福助さんのブログでのコメントに共感された由、
私は団十郎さんが明かしていた、徳光さんの俳句
 奈落から 海老蔵ならば せりあがれ
が一番の励みかと思いました。
2回目の記者会見はさすがに痛々しく、
奈落の底、感じさせました。
興行には欠かせないといわれる、
相撲界と同じような裏の世界との微妙なバランス、
それを酒癖の悪さ、という彼の資質でカバーしなくてはならなかった、のでしょうね。
いずれにせよ、奈落の底で芸道を極めていつか必ず再生を果たす日がくる、これは信じていいでしょうね。
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