紫苑の部屋      

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わざを招く俳優

2007-04-29 14:08:46 | 観劇
俳優は、人に非ずと、人が憂い、であり、俳諧にも通じるものがあるでしょうか。
元来、滑稽な物真似やしぐさをする人びとをさしたようですが、
俳優の語はふるく「古事記」「日本書紀」に登場するそうです。
「わざをぎ」と訓まれた。わざ=技、をぎ→おぎ=招ぎ
なにを招くわざかというと、
神の降臨を招き寄せる、例えば、能舞台は神事でしたから、バックの鏡板の松、扇も面、霊の宿る役、みな神が降りてくるとされた、ひいては、それらを体現する人そのものをさす、というわけです。
役者、のほうが今風になる、という判断がこれらを分かった上でのことならば、なにも言うことはないのですが、そうではないとしたら…、歌舞伎役者はずーと俳優といわれてきた、その伝統を大事にしてほしいです。

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