線路端日誌

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名鉄、新可児ー御嵩間の廃止を地元へ打診

2007年12月13日 18時08分05秒 | 名鉄
今月11日に開かれた御嵩町議会で、名鉄から新可児ー御嵩間の廃線を見込んだ打診があったということが明らかにされたそうです。

『名鉄が広見線存続で打診 新可児ー御嵩区間』岐阜新聞、2007年12月12日

登壇した議員からの質問に対し、町長が「名鉄から地方公共団体として広見線の方向性や考えを来年末までに提示するよう唐突に話があった」と答弁したことで、存続問題が明らかになりました。期限付きで提示を求めてきた新可児ー御嵩間の利用者はここ10年で半減以下となり、営業係数は356円という状況。今後について、可児市は本年土中に発足する公共交通会議で検討、御嵩町としても鉄道対策懇談会を立ち上げ、存続ありきで対策をとっていく、とのことです。

名鉄広見線のうち、犬山ー新可児間は名古屋方面への直通列車も多数設定されていますが、今回の新可児ー御嵩間は、現在では朝夕を除いて区間内折り返しの運行形態をとっています。一時期LEカーが営業運転していた時期もありましたが、現在では電車のみでの運行です。2001年まで八百津線が明智から分岐していたこと、3400系がさよならイベントで走行した区間であることから、遠方のファンの方にも少しは覚えのある区間かもしれません。

同じエリア・同じような距離で、2001年9月限りで過去のものとなった八百津線は、廃止届出時の記事によると営業係数が367でした。新可児ー御嵩間の営業係数もこれに近いわけで、八百津線のようにならないために、沿線自治体としてどのような対策を打ち出せるか。ここ10年ほどで、岐阜県内の名鉄路線は次々と姿を消しました。広見線末端部も、そのようになってしまうのでしょうか。

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