線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

福鉄福武線、自力存続へ

2008年02月16日 10時52分59秒 | JR(北陸)
協議会を設置して議論されてきた福井鉄道福武線の存続問題ですが、名鉄が資金援助とともに撤退、今後も福井鉄道が鉄道事業を継続していく方針が決まりました。

中日新聞『福武線は自力存続 県内撤退の名鉄、10億円の資金援助案』

読売新聞『福鉄鉄道事業を存続 協議会方針 名鉄、10億円増資し撤退』

これまでの話し合いの中、経営再建策としては新会社の設立、名鉄が一部債権を肩代わり、名鉄が増資を行う、という三案が提示されていました。昨日決まったのは、そのうち3つ目の案。名鉄が10億円の増資を行い、その後保有株を手放して福鉄の経営から撤退するということになりました。

福鉄の借入金は約28億円。その支払利息が約9400万円と経営を圧迫していて、それが今回の存続問題の引き金となりました。増資後も残る18億円の借入金については、利息の減免などの措置を期待できる、としています。

努力はこれまでも行われてきたはずで、今後それだけで黒字に転換できるのだろうか、と外野としては非常に疑問に思います。借入金と支払利息が減少するにせよ、いずれまた存続問題が起きるような気が…