「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

「大阪オリックス」なんて「地元球団」とは思えない

2006年05月01日 | ノーモア2004年
なにか、書こうと思った。
でも、考えがまとまらなかった。
私がこちらのブログの記事を書こうとする時には、何らかの「怒り」や「憤り」が核になっていることが多い。
それなのに、核となるほどの「怒り」や「憤り」が驚くほどわいてこなかった。

だから、これを書くまでに時間がかかってしまった。

来季は「大阪オリックス」、大阪D買収で

そうなのだ。
私は、阪急ファンではなく、ブルーウェーブファンでもなかった。
だからかもしれない。
もう、近鉄バファローズは蹂躙され奪われて2004年11月30日に歴史を閉じたのだ。
その後に、あのオリックスという会社が奪いつづけてきた(「阪急ブレーブス」と)「ブルーウェーブ」の残り香である「神戸」を用済みとばかりに捨てようが、今更「大阪」と冠されようが、大きな感慨を持つことができないでいる。


「あ、そう。やっぱりそういうつもりだったのか」

と、何に対する嘲笑か解らぬ笑いが漏れただけである。
そしてただぼんやりとした「悔しさ」が胸のあたりをもやもや覆っている、そんな感じだろうか。



「愛されない存在として生まれた球団を、それでも頑張っている選手や監督のために、応援しよう」
と、選択した人たちがいる。
その人たちに支えられて1年を経過した。
最初は戸惑いながらでも、1年も応援していればなんとなく「うちのチーム」と情が移るのは仕方のないことだ。しかしそれはすでに合併前のチームに対する想いとは似て非なるものである。(ちなみに現在イーグルスを応援している私の気持ちは、Buを愛した気持ちとは「似て」すらいないと思っている)
仰木監督の他界、そして清原・中村紀の入団。
清原効果でマスコミの注目度は何倍にもなった。
そのおかげで、ブルーウェーブも近鉄バファローズも、その合併の身を裂かれるような痛みをも「知らない」、新しいファンも増えた。
合併直後には「合併球団は応援しない」と声高に唱えた手前気まずくておおっぴらにBsを応援できなかった人がこっそり応援し始めたりもしているかもしれない。
「オリックス」はことさら必死になって「旧BWファン」や「旧近鉄ファン」の力をかき集めなくても、ある程度商売が出来る目処がたったことだろう。

そして、大阪ドームを手に入れて、「大阪オリックスバファローズ」になったとして………?

私は現在大阪市民だが、「これはうちの地元チーム」だとは(応援できる出来ないは別としても)とても思えない。



オリックスは、これで完全に「ブルーウェーブ」を捨て去ることになる。
あの「日本一居心地のいい球場」をも、捨ててしまうのだろうか。
「がんばろう神戸」も。
神戸ですらなくなったら、ネピリプの意味って何になるんだろう。
そこで、権利だけをこっそり買い取っていた「バフィ」を再登場させる気だろうか。

納得いかない神戸のファンには「サーパス神戸がありますよ」とでも言うつもりだろうか?


生憎と、「大阪××バファローズ」だろうが本拠地が大阪ドームになろうがバフィがマスコットに返り咲こうが、あのチームは私の愛したチームを引き裂いて多くの涙の海の中であたふたと繋ぎ合わせて作ったチームであることにかわりはない。
そのことを、自分の胸の中で確認した。

そうして、あの球団のオーナーは次には何をファンから奪い、踏みにじって商売を成立させていくのだろうか。

こんなやり方はいずれファンからしっぺ返しをくらって商売立ち行かなくなる、と思い知らせてやりたかったのに、彼の商売は着々とうまくいっているようだ。
合併の「痛み」はそれにすら何の効果も上げられなかったのだ。

こんなんじゃ、これからまた何が起こっても「ファンの声」なんてたいして力を持たないと証明したようなものだ。



それだけがただ悔しい。


【追記】
今、ニュースで正式に「大阪ドーム買取」を表明したというのを見ました。
「神戸からは撤退しない」
と言っているようですね。
ゼロにはならない、とは言っても地方球場なみの試合数になることも十分ありえます。

「大阪オリックス」は断念したんでしょうか?

でもダブルフランチャイズの期限がきたら………


あの会社のやることは、いちいち信用おけません。