山鳩の雛の一羽が巣から落ちた。臨時の巣を作り戻した。今朝は親鳥が餌を与えに来て、何とか事なきを得た。 2011-06-30 10:21:13 | 日記 ●油絵具押出すごとく蛍飛ぶ ○炎昼や犬の吠え声途絶えたる ●釣竿のように撓りし枝払う ○定年を迎え鞄に黴の出づ ●網戸より光と音と匂入る ○ショベルカー酷暑の路を引き剥す ●黒猫の薔薇のゲートを凱旋す
突然真夏になった。でも、節電の秘密兵器「地下室」がある。昨夜は軽井沢的安眠をした。 2011-06-23 21:31:28 | 日記 ●ATM紙幣の熱し夏至の夕 ○雪の下風吹き抜けばハハハハハ ●片影の展示鑑賞して歩む ○昼顔や放置自転車覆い咲く ●天上の霊に咲き上ぐ立葵 ○山桜桃実の数だけの露持ちぬ ●網戸より声入り来て荷の届く
紫陽花が咲き出した。鮮やかな紺色になって欲しいと育てているが、肥料の加減が難しい。 2011-06-16 10:17:55 | 日記 ●未央柳魑魅魍魎も怪しみぬ ○衣更引きずる悔み忘れたし ●燕鳴く瓦礫の町のニュース見る ○原子炉の見ゆる所に芹の花 ●紫陽花や泳ぎ終えたる女帰る ○ででむしや歩き続けて枝の先 ●ゆきずりの村の葬列額の花
山鳩が庭の桧葉に巣を作った。一日中動かない。お役目と言え水すらも飲まないで大丈夫かな? 2011-06-09 12:40:13 | 日記 ●日がな寝る亀の万年これに尽く ○風知草表葉見せんと翻る ●梅雨晴や駅塵箱に簡易傘 ○来し方は悔みのあまた衣替 ●救急の待合室の菖蒲かな ○風光る新入社員のID証 ●夏燕水面の雲の上を飛ぶ
曇天が頭を押さえる。嫌な感じだ。せめて、色鮮やかな花々に元気を貰おう。 2011-06-02 11:31:38 | 日記 ●しやあしやあと烏柄杓は花軸立て ○畦道に轍残りて梅雨の来る ●草矢射る人殺めんとするごとく ○足長きおみなご眩し夏来る ●黒猫や落薔薇踏みて歩みたり ○緑草の中で羊蹄燃え尽きし ●薔薇と書き心に納む決意する