これから書くことは、おとといの夢。あまりに強烈で鮮明に憶えているので
とりあえず記憶にとどめるだけでなく、記録しておこうと思う。ただし、ちょっと万人に覗かれる可能性がある
プチメディアなので、表現は少し柔らかくしておこうと思います。それでも刺激が強すぎる場合は、
架空の小説として容赦願いたいところ。
気がつくと、京都の裏路地のようなところをぶらぶら歩きしていた。神楽坂の路地のようでもあるし、
日暮れ時の、ちょうどお日様が沈んだ後のまだ明るい、宵の口という言葉がぴったりくるような明るさ。
時代は明治だろうか、大正だろうか、戦争前の昭和だろうか、街燈らしいものはなく道幅は狭い。
もしかすると幕末かもしれない。時代劇の京都の裏路地のセットのようだから、3メートルぐらいなものか。
行き交う人の姿はなく、だれともすれ違わない真っすぐな道をぶらぶら歩いている。足元を見ると
石畳のところもあれば、土のところもあり舗装されていない。両脇には大きな窓のようなものを持つ
家々が並び、道より明るいので中は丸見えである。商店でもなく普通の家でもない、旗本の屋敷か、
武家屋敷の赴きなのだが、それにしては道との境界の塀もなくオープンすぎる。
その中の一軒の前で、視線を感じ右横を向くと、12畳ほどの畳の部屋の中で、
ベージュ系の着物を着た女のひとが2人座っており、一人は奥でお茶を立てていた。
囲炉裏のようなものがその左手奥には見える。
着物は庶民が着るようなものではない。生地も良く、しかも派手ではない落ち着きのある色合いのものだ。
もう一人の若い女将くらいの女性が、僕と目が合うと正坐したまま会釈をしたので、
僕も目礼をしながらゆっくりと通りすぎた。すると入口が同じ開口部の少し先にあり、
自由に出入りできるようになっている。ここでハッとして「ここは置き屋なんだろうか?」
と思いながら進むが、いかがわしい雰囲気の道ではないしなどと考えながら歩く。
すると、道の先は少し暗くなっていて突き当たりのようにも感じるのだが、
左手に大きな入口があり、何の疑問も持たずスッとなかに入っていくと「どうぞこちらへ」
と背の低いやや太目のおばちゃんが、僕を奥へと招き入れる。あまりにも仕草が自然でスッと
ついて行ってしまう。
後ろから見ると、まるで小さなお相撲さんのような体系で
浴衣のような着物の上からでも体のあらゆる肉が垂れ下がっているのが、感じ取れる。
頭はショートカットのオールバックで
椿油のようなものをつけて、テカテカ光っている。ほんのりポマードのような臭いがするおばちゃんだ。
あまり上品とも言えず、下品でもなく、親しみの持てる不思議な雰囲気だが、目が優しく笑っている。
まるでずっと僕のことを待っていたとも言いたげだった。
料亭の中のような通路の横にはたたきがあり、奥行きのあまりない楽屋のような畳の部屋がずっと連なっている。
電気なのか障子をとおしての明りなのかわからないが
蛍光灯の白い光ではなく、白熱灯のようなやさしい光がつづく。
つきあたりを右に折れ、すぐに左に折れると状況は一変する。先ほどの左側の畳の部屋から
たたきに足を置いた10人ほどの男が2メートル間隔ぐらいで、あるものは着物の前がはだけた状態で、
丸裸で足を開いて座っている。
男たちはあるものは頭髪が薄く、太鼓腹で醜く太っているものあり、イケメンなどは一人もいない。
女子高生でなくとも「キモイ」と思う面々ばかりだ。その一人一人におばちゃんたちが付いている、
いや絡みついている。
こちらもお世辞にもきれいな熟女などはいない、細かったり太っていたりするものの、
案内のおばちゃんと同様に肉は垂れ下がり、乳には張りがなく、顔中皺だらけのばあさまのような
人までいる。
その一人と目が合うと、なんだかいたずらっぽい上目使いの視線のあと、こちらにわざと
見てみろというかのように、キモイ男の一人の股間に頭を埋めた。
男は恍惚の表情で、天井を見ながら呻いている。よく聞くとあちらこちらで呻き声のような
男どものあえぎ声が響いている。
きれいとはとても言い難い女性たちも、乳首に舌を這わせるものや足の指の一本一本を
舐めているものや、顔や頭をよだれを垂らしながら舐めまわし喘いでいるもので溢れている。
部屋は薄っすら靄がかかったように、湿度の高い公衆浴場の脱衣所のような湿気に
溢れている。
僕はその中を奥へ奥へと進む。「ここに来ている男のひとは、服を着りゃ立派なもんさ。
いい服着て、金もあってさ、あんたの世界では偉いとか言われてるひとばかりさ。」
驚きもせず平然とやり過ごしている僕を見て、おばちゃんはいたずらっぽく言う。
「あんたもこっちの世界に来るのかい?だからここに来たんだろ?」
「偉かろうがイケメンだろうが、人に言えない趣味に走るもんさ」
何も言わず黙って歩く僕にどんどんたたみかけてくる。
頭の中ではとうにわかっていたことだったが、
つづく
矢沢永吉/SOMEBODY'S NIGHT with Bank Band
矢沢永吉/アリよさらば with Bank Band
スガ シカオ/Progress with Bank Band
スガ シカオ(SUGA SHIKAO) / 19才
とりあえず記憶にとどめるだけでなく、記録しておこうと思う。ただし、ちょっと万人に覗かれる可能性がある
プチメディアなので、表現は少し柔らかくしておこうと思います。それでも刺激が強すぎる場合は、
架空の小説として容赦願いたいところ。
気がつくと、京都の裏路地のようなところをぶらぶら歩きしていた。神楽坂の路地のようでもあるし、
日暮れ時の、ちょうどお日様が沈んだ後のまだ明るい、宵の口という言葉がぴったりくるような明るさ。
時代は明治だろうか、大正だろうか、戦争前の昭和だろうか、街燈らしいものはなく道幅は狭い。
もしかすると幕末かもしれない。時代劇の京都の裏路地のセットのようだから、3メートルぐらいなものか。
行き交う人の姿はなく、だれともすれ違わない真っすぐな道をぶらぶら歩いている。足元を見ると
石畳のところもあれば、土のところもあり舗装されていない。両脇には大きな窓のようなものを持つ
家々が並び、道より明るいので中は丸見えである。商店でもなく普通の家でもない、旗本の屋敷か、
武家屋敷の赴きなのだが、それにしては道との境界の塀もなくオープンすぎる。
その中の一軒の前で、視線を感じ右横を向くと、12畳ほどの畳の部屋の中で、
ベージュ系の着物を着た女のひとが2人座っており、一人は奥でお茶を立てていた。
囲炉裏のようなものがその左手奥には見える。
着物は庶民が着るようなものではない。生地も良く、しかも派手ではない落ち着きのある色合いのものだ。
もう一人の若い女将くらいの女性が、僕と目が合うと正坐したまま会釈をしたので、
僕も目礼をしながらゆっくりと通りすぎた。すると入口が同じ開口部の少し先にあり、
自由に出入りできるようになっている。ここでハッとして「ここは置き屋なんだろうか?」
と思いながら進むが、いかがわしい雰囲気の道ではないしなどと考えながら歩く。
すると、道の先は少し暗くなっていて突き当たりのようにも感じるのだが、
左手に大きな入口があり、何の疑問も持たずスッとなかに入っていくと「どうぞこちらへ」
と背の低いやや太目のおばちゃんが、僕を奥へと招き入れる。あまりにも仕草が自然でスッと
ついて行ってしまう。
後ろから見ると、まるで小さなお相撲さんのような体系で
浴衣のような着物の上からでも体のあらゆる肉が垂れ下がっているのが、感じ取れる。
頭はショートカットのオールバックで
椿油のようなものをつけて、テカテカ光っている。ほんのりポマードのような臭いがするおばちゃんだ。
あまり上品とも言えず、下品でもなく、親しみの持てる不思議な雰囲気だが、目が優しく笑っている。
まるでずっと僕のことを待っていたとも言いたげだった。
料亭の中のような通路の横にはたたきがあり、奥行きのあまりない楽屋のような畳の部屋がずっと連なっている。
電気なのか障子をとおしての明りなのかわからないが
蛍光灯の白い光ではなく、白熱灯のようなやさしい光がつづく。
つきあたりを右に折れ、すぐに左に折れると状況は一変する。先ほどの左側の畳の部屋から
たたきに足を置いた10人ほどの男が2メートル間隔ぐらいで、あるものは着物の前がはだけた状態で、
丸裸で足を開いて座っている。
男たちはあるものは頭髪が薄く、太鼓腹で醜く太っているものあり、イケメンなどは一人もいない。
女子高生でなくとも「キモイ」と思う面々ばかりだ。その一人一人におばちゃんたちが付いている、
いや絡みついている。
こちらもお世辞にもきれいな熟女などはいない、細かったり太っていたりするものの、
案内のおばちゃんと同様に肉は垂れ下がり、乳には張りがなく、顔中皺だらけのばあさまのような
人までいる。
その一人と目が合うと、なんだかいたずらっぽい上目使いの視線のあと、こちらにわざと
見てみろというかのように、キモイ男の一人の股間に頭を埋めた。
男は恍惚の表情で、天井を見ながら呻いている。よく聞くとあちらこちらで呻き声のような
男どものあえぎ声が響いている。
きれいとはとても言い難い女性たちも、乳首に舌を這わせるものや足の指の一本一本を
舐めているものや、顔や頭をよだれを垂らしながら舐めまわし喘いでいるもので溢れている。
部屋は薄っすら靄がかかったように、湿度の高い公衆浴場の脱衣所のような湿気に
溢れている。
僕はその中を奥へ奥へと進む。「ここに来ている男のひとは、服を着りゃ立派なもんさ。
いい服着て、金もあってさ、あんたの世界では偉いとか言われてるひとばかりさ。」
驚きもせず平然とやり過ごしている僕を見て、おばちゃんはいたずらっぽく言う。
「あんたもこっちの世界に来るのかい?だからここに来たんだろ?」
「偉かろうがイケメンだろうが、人に言えない趣味に走るもんさ」
何も言わず黙って歩く僕にどんどんたたみかけてくる。
頭の中ではとうにわかっていたことだったが、
つづく
矢沢永吉/SOMEBODY'S NIGHT with Bank Band
矢沢永吉/アリよさらば with Bank Band
スガ シカオ/Progress with Bank Band
スガ シカオ(SUGA SHIKAO) / 19才