原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

【この春,法学部へ進学する人へ】「六法」の選び方

2017-03-05 | 勉強法全般

私立大学は既に発表があって,国立大学もまもなく前期の発表。元大学受験予備校講師は,このあたり詳しいのです(笑)

 

法学部に進学が決定した皆さん,おめでとうございます。思う存分,勉強して下さい。勉強すべきことは,いくらでもありますから。

 

さてさて,法学部に進学するとなると,「六法」が必要になります。「六法」が使いこなせるようになると,玄人ぽっくってかっこいい。せっかく法学部に入ったんだから,それくらいできるようになって卒業しなきゃ。

 

じゃあ,どういう「六法」がいいのか?スマホのアプリ?だめ。話になりません。「六法」は,書き込んだり,線を引いたりして汚していくもの。条文を目で追うだけでは頭に入らない。私らプロの法律家が出先でちょっと調べるには便利なツールですが,学習者には向かない。

 

そうかそうかということで本屋に行けば,実にたくさんの「六法」がある。私,大学に入学した時に何を買っていいかわからず,本屋で立ちすくんでいた記憶があります。懐かしい。

 

「六法」は,大別すれば,

 

(1)「大きいもの」と「小さいもの」

 

があります。「大きいもの」の代表格は,「模範六法」あたりですかね。持ってると,いかにもプロっぽい。ですが,プロもそんなには使わないんですね。大きいのは。手が疲れるから。「小さいもの」でも相当の法律が収録されていて,だいたいは「小さいもの」で足りてしまうから。ただ,相談室には置きますよ。オブジェに。いかにもプロっぽいから。そういうわけで,学習者は,「小さいもの」を買えばいい。

 

(2)「判例付き」と「条文のみ」

 

があります。結論から言うと,初学者のうちは,「条文のみ」がいい。「判例付き」だと,条文の「流れ」が見えて来ないんですよね。法律って,よく考えられていて,条文の順番にも意味があります。その条文の隙間に判例が挿入されていると,法律の体系的理解を妨げかねない。また,「判例付き」六法で紹介される判例は,結論だけで,初学者が読んでもちんぷんかんぷんなんですよね。我々プロの法律家が確認用に使うには良いツールなのですが,学習向きではない。

 

かくして,結論。

 

「小さい」「条文のみの」六法がいい。

 

具体的には,「デイリー六法」,「ポケット六法」,このあたりを大学の教室に持っていけば大丈夫です。私の基礎講座の教室に持ってくるのも,この辺の六法でOKです。

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