Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

日本郵政から切り捨てられたザ・アールの奥谷禮子

2007-12-05 | 構造改革
日本郵政から切り捨てられたザ・アールの奥谷禮子
2007年12月1日 FACTA

日本郵政グループ内で「おんな西川」などと陰口を叩かれている人材派遣会社「ザ・アール」の奥谷禮子社長が追放されそうだ。同社は旧日本郵政公社発足当時から職員研修プログラムの業務を受託しているのに、社長自身も日本郵政の社外取締役にちゃっかりおさまっていることが11月1日の参議院総務委員会で追及された。増田寛也総務相が「社外取締役は経営陣からの独立性が求められ、国民に誤解を与える」と苦言を呈すと、西川善文日本郵政社長もさすがにかばいきれないとみて「ご指摘を踏まえ、改めて検討します」と応じた。郵政グループはザ・アールとの契約が年度内に切れるのを待って、同社との関係を絶つ方針だ。
 
奥谷氏は年初に、「過労死は自己責任」などと大胆な主張をして物議を醸した人物だが、公私のけじめについてはまったく無頓着の様子。関係者によると、ザ・アールがこれまで郵政公社から請け負った商売は「職員のマナー講習」など7億円前後にのぼる。
 
「厚顔無恥にも程がある。西川社長の副業問題と構図は同じだ」と、日本郵政に詳しい参院議員は憤慨する。西川氏は今春、郵政公社総裁という公職にありながらも TBSなど上場企業6社の社外取締役や監査役を兼務していることが内部告発され、「総裁がアルバイトしていいのか」と非難を浴びた。西川社長が三井住友銀行時代のかつての部下たちを郵政グループ各社の幹部に据えていることへの風当たりも強い。「公私混同のやりたい放題が日本郵政の伝統として根付かなければよいが」と、幹部職員は心を痛めている。


 「既得権益」さえぶっ潰せば、日本はきれいになるとかいった単純思考しか出来ない「カイカク馬鹿」に対する反証になりうる記事です。

 「既得権益」とやらを奪い取った「いわゆるカイカク派」が、今度はそれを「カイカク利権」という形に変えて、おいしい思いをしているという実例が、今回やり玉に挙がった「ザ・アール」の奥谷禮子社長というわけですね。結局、「カイカク」といったところで、利権の所有者が変わっただけのような気もします。

 今もなお「小泉改革」を応援するブロガーがもしいるのであれば、改革後の不正や不公正についてもしっかりと目を光らせてほしい。それをしないで、「旧守派」は悪だから叩くが、「改革派」は善だから大目に見るというようなアンフェアな態度を取るのは止めてもらいたいものです。

 

(参考記事)
shionosさんの「大和ごころ。ときどきその他」切り捨てられる奥谷と居座る西川


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBサンクス! (kamigamo)
2007-12-11 20:10:24
遅ればせながらTBありがとうございます。iza!で「???な愚痴」なるブログを細々と営んでおりますkamigamoと申します。

禮子タンが抜かしたい放題抜かしても政府の諮問委員会の議員として厚遇されているのを見ていて本当にいまいましく思っていました。でも、この手の搾取型経営者も泣き寝入りを強いられた派遣労働者も同じ一票を行使できる国であって本当に良かったと思っています。

禮子タンや御手洗氏が扱いやすかった安倍政権が国民の当然の怒りの的になって自滅して、ようやくこの人も自分が食い物にした日本郵政から切り捨てられるとは、天は悪を裁いてくれるものだと少しは世の中に希望を持ってもいいのかなと思っています。

安倍政権に取って代わった媚中福田政権は更に腹立たしくはあるのですが・・・。
Re:TBサンクス! (上田真司)
2007-12-12 03:29:01
kamigamoさん、はじめまして。
その節はどうも。

>禮子タンが抜かしたい放題抜かしても政府の諮問委員会の議員として厚遇されているのを見ていて本当にいまいましく思っていました。でも、この手の搾取型経営者も泣き寝入りを強いられた派遣労働者も同じ一票を行使できる国であって本当に良かったと思っています。

奥谷禮子という人物は、「無能な奴は差別されて当然」というような考えの持ち主のようです。

竹中平蔵は、「競争力のない企業は、市場から排除すべきだ」というようなことを言っていましたが、企業を労働者に置き換えれば、「無能な労働者は、職場から去れ」というのが、ネオリベ的には正しい考え方なのかもしれません。「首にせず雇ってやっているだけましだと思え」と奥谷禮子は内心思っているのでしょう。

行き過ぎたネオリベ論者というのは、差別主義者に他なりません。

>禮子タンや御手洗氏が扱いやすかった安倍政権が国民の当然の怒りの的になって自滅して、ようやくこの人も自分が食い物にした日本郵政から切り捨てられるとは、天は悪を裁いてくれるものだと少しは世の中に希望を持ってもいいのかなと思っています。

ネオリベ論というのが、輸出企業や派遣会社の経営者とか、大株主といったごく一部の層にとってだけ都合のいい論理だというのが、一般の国民に分かってきたのではないでしょうか。

>安倍政権に取って代わった媚中福田政権は更に腹立たしくはあるのですが・・・。

最近の自民党政権は、媚中&媚米の媚媚政権ばかりです。

福田政権も碌なものではありませんね。どう見ても安倍政権以下です。