Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

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『アメリカの日本改造計画』を取り上げていたブロガーさんたち

2007-01-07 | 構造改革
 『アメリカの日本改造計画』を取り上げていたブロガーさんたちがおられましたので、便乗させてもらいます。

■1.『サンプロ』に情報操作された「年次改革要望書」

 まず、「大和ごころ。ときどきその他」さんから、『サンプロ』に関する記述部分を一部、孫引きさせていただきます。「『アメリカの日本改造計画 マスコミが書けない「日米論」』を読んでます」より、

独占!巻頭ダブル対談1

小林よしのり×関岡英之

P22 『サンプロ』に情報操作された「年次改革要望書」

関岡 小林先生がいつもお書きになっているように、情報から知識を読み取ることが大切ですが、いまは情報すら本当に必要なものは流れないようになっている。冒頭の鳥越さんの「オーマイニュース」の件もそうですが、情報操作の動きがどんどん強まっているように思います。

小林 鳥越氏も自主規制でやっているのか、何かの圧力があるのかわからないんだよね。

関岡 二〇〇六年六月二五日に『サンデープロジェクト』が「年次改革要望書」を特集で取り上げたんですが、出演者は自民党から竹中平蔵と町村信孝、公明党の高木陽介、社民党の福島瑞穂、共産党の小池晃です。民主党からは誰が出てきたかというと、なんと代表をクビになった前原誠司がボサーッと座っている…。

 与党側は当然、「年次改革要望書」はいいものだと擁護する。それを社共が批判すると、民主党の前原が冷ややかに軽くいなすのです。民主党にだって桜井充参議院議員のように「年次改革要望書」に真面目に取り組み、国会質疑で竹中を問いつめた信念ある政治家もいるのに、ですよ。

 要するにこの番組の狙いは、「年次改革要望書」を批判的に取り上げているのは社共だ、左翼の奴らだ、と視聴者に刷り込むことなんです。

 さらに念が入ったことに、コメンテーターとして吉崎達彦さんが出てました。吉崎さんは某商社の調査部にいた人で、名前も似ていますが、岡崎久彦先生のお弟子さんです。以前、私は「諸君!」(文藝春秋、二〇〇六年四月号)の企画で吉崎さんと対決させられたんですが、そのときの吉崎さんは「年次改革要望書なんてたいしたものじゃない」と、もう一所懸命に言っていたんです。その吉崎さんのほうだけが『サンプロ』に呼ばれてるんですから、番組の意図はもう見えみえです。

小林 『サンプロ』から関岡さんに声はかからなかったわけ?

関岡 はい、局からの出演の打診など、いっさいありませんでした。

小林 それもすごい話だな…。マスコミ関係者は「年次改革要望書」のことを知っているはずなのに、あえて関岡さんを呼ばない。そのやり方は意図的だよね。
(以下 略)

 テレビ朝日というのは、一見公正を装いながら、出演者の質・量をコントロールすることで、印象操作する事に長けています。

 二〇〇六年六月二五日の『サンデープロジェクト』の「年次改革要望書」特集でも、それが露骨に出ています。出演した政治家が、「年次改革要望書」擁護派として、自民党から竹中平蔵氏と町村信孝氏、公明党の高木陽介氏、批判派として、社民党の福島瑞穂氏、共産党の小池晃氏。批判派を批判する民主党の前原氏という布陣だったというから哂わせます。(さらには、コメンテーターとして「年次改革要望書なんてたいしたものじゃない」という持論の吉崎達彦さんが出演しています。)

 批判派として、社共の政治家しか出演させなかった時点で、勝負ありです。大多数の国民は、社共の言う事など信用してはいませんから。

 1.「年次改革要望書」を批判するのは社共だけ。
 2.そして、社共の言う事なんか当てにならない
 3.よって、「年次改革要望書」批判は、デタラメ
という三段論法を、これを見た多くの視聴者が展開した事でしょう。

 「年次改革要望書」を本格的に論議しようとするのであれば、民主党から、国会質疑で竹中氏を問いつめた桜井充氏のような政治家が出演しないと話にならないし、吉崎達彦氏を出演させるのであれば、「諸君!」の企画で吉崎氏と対決した、関岡氏のような人が出演しないとバランスが保てないでしょう。

 このように、「年次改革要望書」論議には、まるで、何処からか、何らかの圧力がかかったかのように、「年次改革要望書」批判論封じが行われていた形跡があります。

 
■2.親米保守論者は、未だに、「冷戦時代の思考法」を引きずる時代遅れの人たちである。

 「喜八ログ」さんも、「親米保守」という観点で、『アメリカの日本改造計画』を取り上げておられます。ここからも、一部、孫引きさせていただきます。(緑字部分が『アメリカの日本改造計画』本文)

まずは佐藤氏が「「親米保守」という概念が日本で成り立つかどうか」と提起して自らその設問に答えている部分です(同書36-38頁、引用文中「」は佐藤優氏)。

結論から言いますと、私は親米保守という考え方は、非常に特殊な事情のもとにおいてしか成り立たないと思います。それは東西冷戦です。冷戦期には旧ソビエト連邦という現実的脅威が存在した。その後、時代が根本的に変化したにもかかわらず、いまだに日本は冷戦時代の思考法で動いています。


次は「「親米保守」の自己矛盾」という小見出しの後の考察(38頁)。

 冷戦期には、ソ連や中国の共産主義が日本に浸透し、日本の国体を破壊するかもしれないという現実の脅威がありました。共産主義はイデオロギーですから、対抗イデオロギーとしての反共主義があります。その反共主義を担保していたのがアメリカの存在です。この回りくどいメカニズムを前提としたうえで初めて「共産主義の脅威があるのだから、反共主義の中心であるアメリカと手を握る」というロジックで「親米保守」が成り立ちうるわけです。


そして部分的な結論(39頁)。

 日本の保守なら、本来「親日保守」でなければならない。アメリカにおける保守なら、親米保守しかありえないんです。同様に、中国では親中保守、ロシアでは親露保守。

「まったくその通り!」と叫びたくなるような論理展開ですね。
さすがはラスプーチン佐藤優!

ところが、日本には「とにかくアメリカ様にひたすら従っていれば間違いなし」とでも言いた気な「親米保守」が溢れ返ってます。「米国が一番、日本は二番」保守とでも呼べばいいでしょうか(言うまでもなく「蔑称」です)。彼ら彼女らが本物の「愛国者」であるとはどうしても思えない。
(以下略)


 佐藤優氏は、「親米保守」が成り立ったのは、東西冷戦期の話で、日本を取り巻く状況が大幅に変化した現在、そのようなものはもう成り立たないという意見のようです。

 私も、同感です。「親米保守」論者は、状況が変わったのにも拘わらず、未だに、「冷戦時代の思考法」を引きずる時代遅れの人たちと評させていただきます。

 「日本の保守なら、本来「親日保守」でなければならない。アメリカにおける保守なら、親米保守しかありえないんです。同様に、中国では親中保守、ロシアでは親露保守。」と、佐藤優氏。

 喜八さんも、「日本には「とにかくアメリカ様にひたすら従っていれば間違いなし」とでも言いた気な「親米保守」が溢れ返ってます。「米国が一番、日本は二番」保守とでも呼べばいいでしょうか(言うまでもなく「蔑称」です)。彼ら彼女らが本物の「愛国者」であるとはどうしても思えない。」とおっしゃっています。

 佐藤優氏と、喜八さんに拍手。

 保守というのは、自国の国柄や伝統を重んじる考え方であって、「あっちに進め」とか、「こっちに来い」というアメリカの指示通りに動くことを良しとする「親米保守」の考え方とは、本質的に相容れません。つまり、「親米保守」とは、「保守」を僭称しはするものの、「保守」とは似て非なるものです。

 「アメリカという主体に引きずられる、客体としての日本」を無条件に肯定するのであれば、イデオロギーも不要です。「日本の国柄や伝統を重んじる考え方」に対して、「原理主義」だの、「右翼」だのと彼らが眉を顰めるのも、彼らにそのような保守本来の考え方などこれっぽちもないからです。

 正確に言えば、「親米保守」とは、「アメリカ事大主義」でしかないのです。

 (註)じだい-しゅぎ【事大主義】

(1)勢力の強い者に追随して自己保身を図る態度・傾向。朝鮮史では李朝のとった対中国従属政策をいう。


 これは、左翼が「特定アジア事大主義」であるのと好対照です。

 左翼はよく、「特定アジア=全アジア」のように論じます。中韓と軋轢が生じるとすぐに、「アジアで孤立する日本」というような表現をします。

 それと同じで、親米保守は、「アメリカ=全世界」のように論じます。アメリカン・スタンダードに過ぎないものを、グローバル・スタンダードと称してみたり、アメリカの意向に沿わない事をまるで、全世界から背を向けた鎖国主義のように論じたりという印象操作で、反対論者を脅したりする様は、まさに左翼と同じです。

 わたしは、このブログに、「媚中派も媚米派も同じ穴の狢 事大主義的思考から脱却しよう」というサブタイトルをつけていますが、あらためて、その思いを強くしています。



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2 コメント

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ありがとうございます (喜八)
2007-01-07 20:18:40
こんばんは。
幣ブログ記事をご紹介いただきまして、ありがとうございます。
(しばらく前から「goo ブログ」の方にはまったくトラックバックが送れないので、コメント欄で失礼しますね)

【事大主義】とはそういう意味でしたか!
ぜんぜん知りませんでした。
そのうち私も【事大主義】という言葉を使いたいと思います(笑)。
Re:ありがとうございます (上田真司)
2007-01-07 23:10:55
喜八さん、こんばんは。

>幣ブログ記事をご紹介いただきまして、ありがとうございます。

また、引用させてもらいました。こちらこそ、ありがとうございます。m(_ _)m

>そのうち私も【事大主義】という言葉を使いたいと思います(笑)。

そうですね。一度、使ってみてください(笑)。

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