ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

グッドイブニング羅臼の空。

2018-09-17 23:39:07 | Weblog


羅臼の星空は凄まじい。

どのくらい凄まじいかと言うと・・・
カシオペア座がなかなか見つけられないくらい凄まじい。

今夜の羅臼は寒い。
寒いから、星空が凄まじい。

星は生まれて、その星はいつか消える。
人が生まれて、いつかその命を終えるのと同じように。

凄まじく生きられなくていい。
誰かの心に届く、わずかな光になれたらいい。
この星空の中で輝く、ほんの小さな星のように。

グッドイブニング羅臼の空。

明日もまた逢えますか?
明日もまた、逢えますように。

屋根付きテント。

2018-09-17 16:19:49 | Weblog


きたさんが昼寝をすると言い出した。

ラッキー!と僕は思う。

寝る間際に、三時になったらパークゴルフへ行こう!と言って、寝た。

もちろんのこと、三時になってもきたさんは起きてこない。

ラッキー!と僕は思う。

四時を過ぎて、きたさんが起きてきた。

「思いっきり寝てもうた」

「もうパークゴルフって言う気分やないな」

僕は言う。

三時に起きるって言ってたじゃん!

きたさんは言う。

「なんで起こしてくれなかったんや」

僕は、起こすわけないじゃん!と思いながら言う。

「いやぁ、起こして暴れられたら厄介だなぁと思ってね」


きたかんが寝ている間に、僕は僕のテントに屋根をつけた。

これで、僕の居場所を確保。逃げ場所も確保。


きたさんが言う。

「ごはん、そっちで食べようか?」

僕は言う。

「嫌だね、ここで食べたら汚れるだろ?」

そんな、のーんびりとした、羅臼の午後。

卵の効果。

2018-09-17 15:11:30 | Weblog


そうそう、温泉卵の話。

キャンプ場に戻ってきた僕ら。

きたさんは26個の温泉卵を持っている。

キャンプ場の駐車場で車中泊をしているおじさんたちがいる。

そのおじさんたちのところを、温泉卵を持ったきたさんが回る、

「温泉卵、作ったけど、いる?欲しかったらあげるわ」と言って回る。

おじさんたちは喜んでもらう。

「何個欲しい?何個でもあげるわ」

きたさんは気前がいい。

そんなきたさんを見ながら「なるほどねぇ」と思う。温泉卵26個は多いと思ったんだよ。と思う。

おじさんに気前よく卵をあげたきたさんが一言。

「餌付け」

ははは。

声に出していうんじゃない!

僕がきたさんを叱ると、きたさんはまた一言。

「あっ、心の声が出てた?」


その餌付けの効果が、夜になって秋刀魚の塩焼きになって帰って来るのであったりするのである。

きたさん、さすがです。


ノーモアガヤ

2018-09-17 12:05:39 | Weblog


ガヤの煮付けは食べたくないので、全部三枚におろして、天ぷらに。

ガヤなのに、なかなか美味しい。
天ぷらにすると、ガヤでも美味しい。

きたさんは、「カラフトマスより美味しいかもしれへん」と言いながらたくさん食べていた。

美味しいのはいいのだけれど、ガヤを三枚におろすのは大変で、ヒレが指に刺さるし、もう傷だらけ。
もう、ガヤは釣りたくないなぁ。

そんなことを思ったりして。



ガヤが一万匹泳いでいるのが見える。

2018-09-17 11:22:13 | Weblog


蝦夷メバル、通称ガヤはいくらでも釣れる。
いくらでも釣れるから、20センチ以下はリリースという決まりにした。
お昼ご飯のオカズは、ガヤの天ぷら。

実は僕は、ガヤはあまり好きじゃない。
だから、カレイが釣りたい。

でも、カレイがいるかいないかは知らないが、カレイにたどり着く前にガヤが餌を食べてしまう。

つまり、きたさんも僕も、ガヤを釣ってしまうという始末。

たくさん釣れたのだけれど、大きめのガヤを七尾持って帰ることにした。

なんだか忙しい一日だ。

2018-09-17 10:00:17 | Weblog


キャンプ場にいる時のきたさんのイメージは・・・いつも寝ている。

なのに、今日に限っては違うみたいだ。

秘湯から帰って来ると、「釣りに行こうか」と言い出す始末。

アクティブだねぇ・・・。

すごくうるさいから釣りにいくことにする。

ターゲットは、きたさんが入れ食いの蝦夷メバル。僕はカレイ。


そういえば、そうだった、

2018-09-17 08:05:59 | Weblog


秘湯からの帰り道。来た道を戻る。

熊笹が生い茂る道を行く。

僕はきたさんの後を行く。

きたさんの足取りが急にゆっくりになる。

ほぼ止まるくらいになる。

おっ、なんだ?なんかあったのか?と身構える。

きたさんが再び歩み始める。

おっ、なんだったんだ?と考える。

きたさんが吐き出した煙がぶわーっと広がって、後ろを行く僕に全部かかる。

タバコ?タバコに火を点けたの?

えっ?この状況で?熊笹を藪漕ぎしているこの状況で?

バカなの?えっ?バカなの?なんで今なの?

あっ、バカだった。そうだ、こいつバカだった。

そんなことを思いながら、僕はきたさんの後ろを無言でついていくのである。


タオルを一枚バッグに入れて。

2018-09-17 07:34:01 | Weblog


羅臼には秘湯がある。まだ行ったことはない。きたさんはよく行っている。

きたさんが昨日の朝に卵を26個、99度の源泉に仕込んでいるという。

それを回収しに行くと言う。

眠いから行きたくはないのだけれど、行かないわけにもいかないので、行くことにする。

熊笹をかき分けて、沢をを渡って、沢を登って、道無き道を行く。もちろん、二人の腰には熊除けの鈴。チリーンチリーン。

新手の奇襲攻撃を仕掛けられたりして。

2018-09-17 06:00:01 | Weblog


朝五時に起きて、秘湯へ行くときたさんは言い張る。
絶対に起きないと、僕は言い張る。

朝の六時。

テントの外で、スマホが鳴る音がする。

ラインの無料通話の着信音が鳴っている。すごくうるさい。

すごくうるさくて起きた。

起きて、外に出るときたさんは言う。

「しんぐさんは、電話の音切ってんの?鳴らしても鳴らへんやん」

いやね、ちがうよ。音を切っていようがいまいが、おまえのスマホのスピーカーから出る音がおれのスマホの音と同じくらいの大きさで鳴ってんじゃねぇか!新手の嫌がらせじゃねぇか。

ブツブツ文句を言いながら、きたさんの椅子に座って、昨日のご飯の残りをラップに包んでオニギリにして、きたさんのノリタマをかけて食べたりして。

あぁ、眠い。ひどい目覚めの朝だったりして。まぁ、いいんだけど。明日、同じことをされたら、きっと僕はブチ切れるだろうな、と思ったりして。