そは言っても、
お金あっての介護付き有料老人ホーム。
義母が10年以上長生きしたら、義母の資金は尽きてしまう計算なので、
その先を思うと、薄氷を踏む思いではあります。
八時間のドライブの果てに、ようやく家にたどり着き
痛い、怖い、嫌だと叫ぶ義母を、力づくで車椅子に乗せて旦那と二人
車椅子ごと義母を担いで玄関の中に入れたのですが
我が家のすべての部屋のドアの幅は、車椅子より狭かった!
私は8時間放置した排泄のケアをしたかったので、何を置いてもまずは寝床に行って欲しかったのですが
義母は自分でトイレに行くと言って聴かない。
「たやすいことや、いけるからほっといて?」
いやいや、病院では70日間ずっと排泄介助を受けていたんだし
第一立つことが出来ない。
ほっとくと言ったって
玄関ホールに車椅子ごと放置はできない。
仕方がないので、気が済むまで待たせてもらうのですが
義母が言うのです
「なあ、
なんで私、
立てへんの?」
夫は半徹で東京大阪を車で往復して、倒れる寸前。
なんとしても寝床まで行ってもらって、下着を替えて、もう明日に備えて寝たい!
二時間の膠着状態を経た0時前。
これ以上義母の言うことを聞いても意味が無いと悟った私たちは
「構わんといて!触らんといて!何すんの!怖い!痛い!」と言い張る義母を、
無理やり担ぎあげて、布団に転がしました。
さあ、じゃあ、
オムツを・・!
と取り掛かろうとしたけれど、
義母は自分の言葉を蔑ろにされた事で、ご機嫌は最悪。
「もう、やめてんか!何がしたいの!ほっといて!」
と叫ぶ義母から、
下着を無理やり剥がすことは出来ず。
寝具も洋服も
高分子吸収体の限界を超えた排泄物に塗れると解っていながらの撤退。
大人の排泄物の混ざった物が酸化する臭いが、コレほどのモノとは思いませんでした。
義母が使った寝具は何度も洗濯をして、ファブリーズで濡れそぼるまでスプレーし、
天日に晒してみましたが
完全に取り切ることは出来ず。
一つの事に数時間が潰える
目が離せない、話も通じない、留守に出来ない。
ふたりきりで家に引きこもる生活
そんな日常が続いたら
気が狂う。
最初の晩で悟ってしまいました。
介護の姉御は言ってました。
歩けない人でも
認知症になると、走れたりすることがあるのだと。
怖すぎる。
という訳で
老人ホームに義母の全てを丸投げしたことは
スミマセン勘弁して下さいと土下座しても
お願いできて良かった・・
という感想しか無いのです。
郁恵センパイの言うとおり
「親の面倒を自分で見る子供の使命」なんて
絵に描いた餅っすョ。
今日はそんな話で。
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
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